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2008年5月30日 (金)

記事タイトル

湯めぐり紀行・薩摩編⑥【栗野岳温泉「南洲館」】

 栗野岳温泉「南洲館」 に到着したのは、すでに日没後。それでも快く受け入れてもらって感謝です。
 実をいうと、ここを予約したのは、当日の午後でした。
 最初に私が電話で聞いたときは「満室です」と素っ気なく断られました。

 オフシーズンの平日なので本当かどうか疑わしかったものの、「本当ですか~? ウソだったらタダじゃおかねえ」などと強く出るわけにも行かず。でも、やっぱり泊りたい。そこで、1時間ほどしてから今度はサカグチさんに電話してもらったところ、すんなりOK。しかも夕食まで用意してくれるとのこと。ナゼ? なぜ? このとき私は気管支炎が治りきらず、かなりのダミ声だったので、怪しがられたのか? 単純に担当者の気分の問題だったのか?

 いずれにしても、満室だというのは実際に行ってみてウソだということが判明。フン、そんなことはわかっていたけどね。

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**ここが南洲館。看板の後ろ左手が新館、右手の2階建てが本館(湯治棟?)。後ろに見える白煙は 「八幡地獄」。源泉地帯です**

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**私の予約を断ったのはこのオヤジか?  どうして断られたのか真相は不明のまま**

 私がここに泊りたかったのは、西郷どんゆかりの湯だということや、「日本秘湯を守る会」の宿であることもあるけれど、一番の理由は、ここの湯です。

 栗野岳の麓に湧く一軒宿で、すぐ裏の八幡地獄から湧く4種類の源泉は、泥湯、硫黄泉、ラジウム泉など様々で、本館の内風呂のほか、3つの浴場棟を持っているのです。もちろん、日帰りで入浴することも可能ですが、初日はセットで付いていた鹿児島市内のホテルだったし、昨日は自炊宿だったので、1日くらいはちゃんとした温泉宿に泊まりたい! という切なる願いもありました。

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**部屋は2階「藤の間」。10畳+縁側、トイレ、洗面所付き。 ハンドタオルは持ち帰りできません**

 ということで、そのお風呂の案内です。まず本館の裏手にある「竹の湯」。通称「泥湯」と呼ばれる石造りの湯船と、その裏に打たせ湯があります。泉質は明礬緑礬泉PH1.9と4つの源泉のうち酸性度が一番高い湯です。なめてみると酸っぱ~い! それにしても泥湯のヌタヌタした肌触りはやっぱり独特。お肌に良さそう。時間に余裕があればじっくりと楽しみたいところです。 

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**ここが「竹の湯」の泥湯。底にキメの細かい泥が溜まっています**

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**(左)湯をすくってみるとこんな感じ。濁り具合がよくわかります。 湯桶は定番のケロリンです**
**(右)泥湯の裏側には打たせ湯もあります**

 一番ポピュラーなのが硫黄泉の「桜湯」。 広い湯船には白濁した湯が掛け流されています。成分総計(ガス成分を除く)191.2mg/ kgと薄いのですが、硫化水素型の硫黄泉のため白濁していて硫化水素臭もします。見た目も匂いも温泉らしい湯で、PH3.0、弱酸性です。浴槽も浴室も広めになっています。

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**桜湯の浴槽。白濁した湯が溢れています**

 「桜の湯」の上、源泉に近い場所には天然の蒸気を利用した蒸し風呂があります。蒸し風呂への入口は小さくて開けると「むあああっ」と熱い蒸気が出てきます。ただし熱すぎる空気は上に溜まっているので、低い場所は意外に耐えられる温度です。しばらく入れば、スッキリ。デトックスできますよ。

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**八幡地獄に一番近い場所にあるのが蒸し湯です。最初に内湯というか上がり湯があり、 蒸し湯の入口は狭くて中は細長くなっていました**

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**こちらは本館の中にある男女別内湯。2、 3人も入れば一杯になる浴室は広くはないけれど明るくて落ち着けます**

 食事は2食とも別室に用意されます。「地獄」の湯気で蒸した鶏の丸蒸しが有名で注文もできるそうですが、私たちは宿泊予約をするだけで精一杯でした。残念。それでもごらんのように、かなり豪華な夕食でした。午後遅くになってからの予約だったから夕食は頼めないかと思っていたので、よかった、よかった。

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**釜飯、タケノコ田楽、たけのこの金時味噌あえ、牛蒡&昆布&春菊の和え物、刺身、茶碗蒸し、 ナメコとフキの煮物、鍋、豚骨煮、鳥かごのような入れ物に入った前菜などなど。おなか一杯です**

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**宿の裏にある八幡地獄。栗野岳温泉の源泉地帯で、あちこちで湯がプクプクと湧いています。 すごい噴煙が上がっていて、すぐそばで見学することができます。ちょっと危ないかな、と思う場面もありました。 公共の施設では絶対立ち入り禁止だと思います**

 また、今回は新館の旅館部に泊まりましたが、ここの本館で湯治宿泊もできるそうです。でも誰も宿泊者がいないようなので聞いてみると、冬は泊めていないとの答え。

 「冬は寒すぎて泊れないよ。0℃くらいに下がるからね」と宿の人は言ってましたが、福島在住の私にはそのくらいはまだまだ甘い。
 サカグチさんによると、鹿児島人はかなりの寒がりだそうです。そういえば、共同湯で会った人が「寒いですねえ」としきりに言っていました。雪山に囲まれた福島から飛行機でやってきた私にとっては、とっても暖かくて、「さすが南国鹿児島!」と思ったのですが。
 そういう私も4日もここで過ごしたら、すっかりこの暖かさに慣れてしまったのでした。

 ところで、ここは西郷どんゆかりの湯なのに、宿名の「南洲館」(※「南洲」は西郷隆盛のことです)と、宿のパンフレットに「一ヶ月も狩りと温泉を楽しみながら滞在した」とあるくらいで、アピール度が低いようです。
 川内高城温泉や鰻温泉、日当山温泉のように、「西郷どん」のオブジェを置いたり、イラストを描いたり、何かしてほしいものだと思いました。

MY評価(5段階)
栗野岳温泉「南洲館」
★★★★☆(4.5)
宿泊で利用(2008年2月下旬)
栗野岳の麓、八幡地獄を源泉とする一軒宿の温泉。4つの源泉から湧く湯は硫黄泉、ラジウム泉、明礬緑礬泉などがあり、蒸し湯、泥湯など様々な浴室が楽しめる。1泊2食11000円~、日帰り入浴7:00~21:00、200円(1ヶ所)~500円(3ヶ所) 

栗野岳温泉

2008年5月29日 (木)

記事タイトル

湯めぐり紀行・薩摩編④【指宿温泉】

 指宿といえば大きな旅館が並ぶ大温泉地のイメージがあったのですが、ちょっと裏通りに入ると、なかなかに風情があるんですよ。小さな民宿や湯治宿も点在しています。

 今回は、そんな湯治宿のひとつ、「元屋」に泊りました。

 なんといってもここは立地がいいのです。指宿の中心地で共同湯の「元湯」のすぐ裏、 50歩くらいで行けます。砂湯のできる「砂むし会館」へも徒歩1分くらい。ブラリ歩きができる温泉街とは違いますが、指宿駅へも歩いて行けるので、電車利用の人にも利用しやすいというメリットがあります。

 外観は普通の民家風で、母屋とは別に浴室棟と宿泊棟があり、最初に受付で料金を払えば、あとは基本的に干渉がないのでとっても気楽です。もちろん自炊設備も揃っているし素泊まりで1人2800円という安さがなんといってもうれしいです。連泊の場合はさらに割引があります。

 また、ここのお風呂もなかなかです。男女別内湯だけですが、この規模の宿としては破格の大きさで、24時間入れるのも素晴らしいし、元湯同様に高張性(人間の体の成分より濃い)の濃い食塩泉が掛け流しされています。

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**元屋の庭先。左が浴室棟、正面が大家さん(?)の居住スペース、 右に宿泊施設があります**

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**1階の部屋には8畳の和室に小さな専用キッチンが付いています。冷蔵庫やTVもあって便利。 布団は自分で敷きます**

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**こちらは2階の共同キッチン。何でも揃っています**

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**(左)お風呂はもちろん温泉。元湯と同じ泉質の湯をかけ流しています。こちらは女性用で天井も高く、 湯船も大きく開放的です**
**(右)温泉成分が析出されてこんなになっています**

 設備の揃った大型ホテルもいいですが、こんな気軽な素泊まりの宿もいいですよ。私たち以外にも何組か利用していました。2階の部屋に一人で泊まっていた福岡からだというシルバー世代の女性は、ちょくちょく来ているとのこと。リピーターが多いのもわかります。

MY評価(5段階)
元屋
★★★★★(5)
宿泊で利用(2008年2月下旬)
砂むし会館や元湯のすぐそばという便利な立地にある自炊宿。素泊まりのみだが冷蔵庫、レンジ、調理用具などが揃って便利で居心地がいい。1階の部屋には専用キッチンもある。源泉掛け流しの浴室は24時間利用可能。1泊1人2800円(連泊割引あり)

指宿市営温泉元湯

 元屋のすぐ隣にあるのが、指宿温泉の発祥でもある市営の共同湯、「元湯」です。改築されて新しい建物ですが、和風で昔ながらの佇まいを残しています。内部も同様で、広い浴室は木と岩をうまく組み合わせて造られた湯船が2つあり、洗い場も広々。
 ここはナトリウムー塩化物泉。つまり食塩泉で、成分総計が9430mg/kgと、相当に成分の濃い温泉です。源泉温度が72度と高いので加水されてはいますが、水を加えてもまだまだ濃さを実感できます。普通なら混むのでしょうが、すぐ隣の宿だったので混み具合をチェックしながら空いている時間に行くことができました。

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**新しいながらも和風でいい雰囲気の建物です。入口の右手には休憩コーナーもありました**

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**本当にこんな人いるの?とびっくりしましたが、サカグチさんによるときどきあるのだとか。 勘弁してください**

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**ここにもありました、木枕。浴室で寝るのは南薩摩の文化のようですが、 残念ながら寝ている人に遭遇しませんでした**

MY評価(5段階)
指宿市営温泉元湯
★★★★★ (5)
立ち寄りで利用(2008年2月下旬)
指宿温泉の発祥になった湯。木と岩を使った広い男女別の浴室は風情ある造り。成分の濃いナトリウムー塩化物泉は加水して掛け流している。6: 30~21:30、200円、毎月5・20日休

村之湯温泉

 また、指宿には個人経営の小さな共同湯が点在しているんです。そんな共同湯のひとつがここ。旅館や日帰り入浴施設という風情ではなく、あくまでも自分の家の敷地に湯が湧いたから湯船を作った、という感じ。源泉温度が高いので沸かす必要もないし、湯量もあるから掛け流しで循環装置など設備もいらないし、受付は民家の一部だし、スタッフも家族(おばあちゃん、おばちゃん多し)なので、経費もそれほどかからないと思われます。
 こんな感じの共同湯がたくさん残っているのは、鹿児島でも指宿くらいじゃないでしょうか。
 すぐ隣には同じように個人経営でより新しい東郷温泉(270円)もあり、何人か入浴客がいました。一方、こちら「村之湯」には誰もいません。私たちも見学だけだったので、受付のおばあちゃん、ちょっと残念そうな顔をしていました。ごめんなさい。
 けっこうライバルも多いようですが、こういう個人経営の素朴な共同湯の文化を大事に守ってほしいと思いました。

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**手描きの看板がいい味出してます。奥が母屋で1階でおばあちゃんが受付しています。 完全に家族経営です**
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**浴室もいい味出してます**

MY評価(5段階)
村之湯温泉
★★★★☆
立ち寄りで利用(2008年2月下旬)
民家の庭先にある男女別浴室はレトロな雰囲気たっぷり。浴場の下から湧く湯を自然に冷まして湯船に満たす完全掛け流しの湯。7:00~22: 00、250円、無休

弥次ヶ湯温泉

 弥次という人が傷を負った鷺に導かれてこの湯を発見し、不自由な足を直したという民話が残る湯。浴室は趣のある木造2階建ての大きな民家の中にあり、奥の「大黒湯」と手前の建物のそれぞれに男女別内風呂があります。それぞれ源泉が違うようですが、泉質はやはりナトリウムー塩化物泉を掛け流していると思われます。どちらも脱衣所と浴室の仕切りがない一体型で、手前のほうが清掃中だったせいか、大黒湯は午前中にもかかわらず、数名の入浴客がいました。人気があるようです。
 ここの2階は休憩室になっています。風通しがよくて開放的ですが、断熱材など一切入っていないし隙間だらけなので冬は寒いとのこと。夏は快適そうです。ここも素泊まりできますよ。

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**渋い木造建築は一見の価値があります。浴室は左の建物の中にある大黒湯のほか、 右の棟にも男女別内湯があります**

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**右の棟の男女別内湯は掃除中でした**

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**母屋の一部でおばあちゃんが受付をしています**

MY評価(5段階)
弥次ヶ湯温泉
★★★★☆ (4)
立ち寄りで利用(2008年2月下旬)
古い木造建築の民家にある湯で、浴室は男女別内湯が2ヶ所ずつ。それぞれ源泉が違うが、いずれも源泉をそのまま掛け流している。アットホームな雰囲気にも癒される。入浴7:00~21:00、270円、素泊まりもできる(一人4000円、二人7000円)

二月田温泉 殿様湯

 「殿様湯」の名の通り、第27代薩摩藩主・島津斉輿が長井ノ浜から二月田に移した温泉別館。内湯の浴槽にも丸に十字の島津家の家紋が彫られていて、なんとなく殿様気分、になれる? 暗くなってから行ったのですが、かなりの人が入りに来ていました。ここも個人経営なのか、自宅の一部を受付にしていました。
 泉質はナトリウムー塩化物泉、典型的な食塩泉で、成分総計(ガス性のものを除く)が3330mg/kg、元湯ほどではありませんが、かなり成分が濃いです。 メタ珪酸も200mgと多く含み、胃腸病、貧血、糖尿病に効くといわれています。入口には飲泉所もありました。
 ここでは、ぜひ浴室裏手にある「殿様湯跡」を見学しましょう。けっこうちゃんと残っていて、風格のある湯船です。本当に殿様だけしか入れなかったのがわかるような気がします。

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**浴室入口には薩摩藩主・島津家代々の大名が書かれています**
**大勢入浴していたので、浴室全体の写真は撮れず。湯船の内側にあった島津家の家紋だけ何とか撮影しました**

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**浴室の裏手に薩摩藩主島津斉輿が造った湯殿が残っています**

MY評価(5段階)
殿様湯
★★★★ (4)
立ち寄りで利用(2008年2月下旬)
薩摩藩主・島津家の別邸だったもので、明治時代に公衆浴場として開放された。男女別内湯の浴槽には島津家の家紋も彫られている。濃い食塩泉が掛け流されている。入浴7:00~21:00、270円、第2・4金休

【砂むし会館「砂楽」】

 指宿では大型ホテルなどへはまったく寄らず、ひたすら小さな湯めぐりをしていました。それでも、有名な砂湯だけはやってきました。別府にも砂湯がありますが、指宿の砂湯は引き湯ではなく本当に砂の下から湧いているのだそうです。
 あいにくの雨でしたが、午前中から続々と客がやってきます。かなり繁盛しているようです。ここは砂湯もいいけれど、そのあとに入る内湯もなかなかですよ。もちろん湯は掛け流しです。濃い食塩泉のため、そのへんの海水を温めたものと思う人がいるようで、「これは温泉です。海水とは違います」というような内容の注意書きがわざわざ貼ってありました。たしかに海水ではありませんが、太古の時代に地中に閉じ込められた化石海水だと思われます。

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**雨だったので屋根の下での砂蒸しです**

MY評価(5段階)
砂むし会館「砂楽」
★★★★(4)
立ち寄りで利用(2008年2月下旬)
海岸に自然湧出する温泉を利用した砂蒸し温泉が体験できる。内湯やサウナ、休憩コーナーも充実していて砂蒸し後にゆっくり過ごすのもいい。 8:30~21:00、砂むし1000円(浴衣代100円含む)

指宿

2008年5月28日 (水)

記事タイトル

湯めぐり紀行薩摩編②【薩摩隼人・西郷隆盛ゆかりの湯「日当山温泉」ほか】


 羽田空港から鹿児島空港へ到着! 今回は往復の航空券に鹿児島市内のホテル1泊付きで2万6000円という格安プランです。一人部屋なのでさらに3000円プラスされますが、JAL利用ならレンタカー(マツダ・デミオでした)が1日500円というオプションもあったので迷わずチョイス。オフシーズンの平日とはいえ、信じられない安さです。探せばあるもんですね。保険代もかからないので本当にいいのかなあ、と心配してしまいました。

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**鹿児島空港には足湯があります。 桜島を象ったオブジェがいかにも鹿児島風です**

 そのレンタカーでさっそく出発。
 まずは古い駅舎で知られる無人駅の「嘉例川駅」を見学です。少し前にツーリングナビゲーターの小原氏も来ていましたね。やっぱり寒い時期には暖かいところ、と言う発想は同じようです。

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**こんなレトロな駅舎です。無人なので勝手にホームへも入って撮影**

 坂本龍馬が新婚旅行で訪れた【塩浸温泉】

 次は塩浸温泉。坂本龍馬とおりょうが新婚旅行で訪れた温泉です。なんでも日本で初めての新婚旅行だそうで…。そのわりに宿は「福祉の里」という、ジミな公共らしい施設があるだけで、ほとんどの人は龍馬とおりょうの像の前で記念写真を撮るだけ、あるいは川沿いにある、2人が浸かったとされる古い湯船を見るだけで帰って行きます。でも、ここでは日帰り入浴もできるので入っておくべきでしょう。成分総計2042mg/kg(ガス性のものを除く)と成分が濃い炭酸水素塩泉で、メタ珪酸も多く含む湯です。弱い収斂味と金気臭があり、黄色がかった透明な湯が掛け流しです。
 こんなにいい湯なのに、先客はおばあさん一人だけ。もったいないことです。

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**(左)浴室はこんなふう。シンプルながら明るくて広いです**
**(右)坂本龍馬とおりょうさんです**

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**川沿いに坂本夫妻が浸かったとされる湯船も残っていました。今でも入れる、のかな? **

オシャレな隠れ家風リゾート 妙見温泉【妙見石原荘】

 さて、次なるは妙見温泉。天降川沿いに点在する新川温泉郷の中心的な温泉地です。
 ここでは、まず「妙見石原荘」へ直行です。女性誌などでもよく紹介されているオシャレな宿です。あの温泉教授・松田先生も絶賛しています。とはいえ平日でも最低で1泊2万円からという値段は、ちょっと敷居が高いです。それに、こういう宿に一人で泊るのもさみしいものですから、日帰り利用させていただきました。1200円とやっぱり高めのお値段ですが、内湯、露天風呂、足湯など、宿泊客と同じ浴室を利用できるし、内容も雰囲気も十分に満足できます。もちろんお湯もその使い方も最高で、自家源泉をそのまま掛け流し。泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩泉で塩浸温泉と同じですが、こちらは炭酸泉の基準には達してないものの、遊離炭酸も多く含まれているのが特徴です。
 温泉分析表の掲示もキチンとしているし、随所に細かい心配りが感じられる宿です。
 お湯もいいし、日帰りでもリッチな気分に浸れるという点では、1200円は逆に安いかもしれません。いつか泊まってみたいものです。

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**渓流を望む「七実の湯貸切露天風呂」。宿泊者は30分の貸切で使用できますが、 日帰り利用の時間帯の10~15時は女性専用になります。なぜか誰も来なかったので、貸切でした。素晴らしい。バスタオル、 ハンドタオルも自由に使えるように置かれていました**

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**渓流のすぐそばに足湯もあります。 ここにも自由に使えるタオルが置かれています**

湯治場風情たっぷり【妙見館】

 「妙見石原荘」でリッチで贅沢な気分に浸ったあとは、同じ妙見温泉でも対極にある湯治の宿、「妙見館」へ。妙見温泉の元湯です。日帰り入浴300円なり。お風呂は地階にある川面と同じ高さの「元湯」と、1階の「滝の湯」の2ヶ所あります。どちらも泉質は「妙見石原荘」と同様の「ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉」で遊離二酸化炭素を多く含むのも同じです。もちろん源泉をそのまま掛け流しているので湯の良さは引けを取りませんが、リッチな気分とは無縁です。気取らない庶民派の宿で、けっこう多くの常連客で賑わっていました。

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**妙見館の周囲にはほかにも湯治宿があります。 布団干し風景も湯治場らしいです**

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**(左)地下にある「元湯」。桧の浴槽が2つあり、豪快にかけ流されています**
**(右)「滝の湯」は石造りの浴室。温泉成分のせいで桶も椅子もこんな色になっています**

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**湯治の宿なので、自炊設備もしっかりあります**

これぞふだん着の温泉【日当山温泉・西郷どん湯】

 ようやく日当山温泉です。ここまで降りてくるともう山間の温泉地風情ではなく、町に温泉銭湯が点在するという感じになってきます。その、いくつか点在する温泉銭湯の1つが「西郷どん湯」なのです。日当山温泉最古の湯で「元湯」と呼ばれ、西郷どんもたびたびここの湯に浸かっていたとのことです。泉質はナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉で、無色透明でクセのない湯でした。たぶん、掛け流しと思われます。
 ここは旅館も併設していて、1泊2食で6000円、素泊まり3500円と格安です。温泉棟は旅館とは分かれていて、道を挟んで向かい合っています。入浴料は250円。男女別の内湯のみですが、近所の人でけっこう込み合っていました。

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**壁に大きく西郷どんの絵が描かれているので目立ちます。ここは宿泊棟。 温泉棟は道路の向かい側にあります**

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**近所で見かけたネコ。見事な三毛です**

鹿児島空港周辺ルート入り

2008年5月14日 (水)

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湯旅三昧@九州⑫【由布院温泉「榎屋旅館」】

 由布院温泉では温泉街に近く、湯の坪共同浴場のすぐ前、というロケーションの良さを考慮して「榎屋旅館」に泊りました。
 毎回、宿を選ぶ際にはいろいろ調べるので時間がかかるのですが、私なりの基準は、温泉街のある温泉の場合、「歩いて温泉街や共同湯まで行けること」です。1泊2食で1万円台以下、そして一人泊OK、なるべく木造建築で、大型旅館ではないところという条件でピックアップして絞り込んで行くのです。さらに「日帰り入浴不可」の宿だとちょっとうれしいです。

 由布院温泉の場合、けっこう相場が高く、「亀の井別荘」、「山荘 無量塔(むらた)」、「由布院 玉の湯」の御三家は別格として、2万円、3万円台の高級旅館が目白押しですが、「榎屋旅館」は1万円台前半と、比較的リーズナブルなランクに入ります。旅館経営の居酒屋もあるそうだし、由布院は賑やかだから夕食は外で食べるつもりで、1泊朝食付きでお願いしました。

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**榎屋旅館です。ファザードのステンドグラスがお洒落です。 昼間だとよくわかりませんね**

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**夜になると、この通り。なかなか素敵ですよ**

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**館内も重厚な和風建築で渋い造りです。 外にある電話BOXもちゃんと景観に合ったものになっています**

 榎屋旅館はペット連れOKということでも有名らしく、この日も犬連れの客が何組かいたようです。廊下は犬がつけたと思われる引っかき傷がたくさん。もちろん、「榎屋旅館」でも3匹の犬が飼われています。犬好きにはうれしい宿ですよ。ただし、お風呂や客室があるのは、和風建築の本館ではなく、別館になっていました。

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**榎屋旅館の飼犬、ジャックラッセルテリアの恋太郎(左)、テリアのロロ(右)。 2匹とも人なつこいコでした**

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**客室は203号室。12.5畳に縁側、洗面台、 ウオッシュレットのトイレ付きで一人で使うにはもったいない広さ。窓からは川が眺められます。アメニティもちゃんと揃っていて、 タオルの品質もよいものでした。足袋付きなのも高級旅館っぽくてうれしいです**

 お風呂は内湯と露天風呂があり、自家源泉をおそらく掛け流しています。泉質は単純泉ですが、溶存物質がわずかに1000mg/ kgに足りないだけで、成分はナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉と同じ、メタ珪酸も260mgも含まれているアルカリ性の湯、いわゆる「美人の湯」です。

 ただ、ここのお風呂、ちょっと不思議な造りでした。なぜか脱衣所から出たところが、いきなり露天風呂なんです。露天風呂の端に板を渡した通路があり、その先に内湯があります。普通は脱衣所→内湯→露天風呂なのですが…。どうやら、露天風呂部分を増設したんですね。そのときに脱衣所も一緒に新設したのでしょう。

 露天風呂は下の画像のように展望はなく開放感に乏しいものの、底には玉砂利が敷いてあって足裏への刺激がキモチいいです。ただ、大きな黒い石もあって、それが見えにくいので危ないかも。カランは内風呂に4ヶ所ありますが、洗い場が狭いのが難点です。

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**これが脱衣所から撮った露天風呂。左手奥に内湯があります。 板の上を通って出入りします**

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**朝食は食事処でいただきます。オーソドックスですが、ジャージー牛乳が新鮮。 わっぱに入ったご飯もいいですねえ**

  ところで、夕食はアテにしていた宿併設の居酒屋がこの日に限って定休日。仕方なく温泉街へ出てみるも、夕方で終わってしまう店が多く、どこも店じまいっぽい。日没とともに観光客も少なくなり、昼間の賑やかさと打って変ってさみしい雰囲気になります。相変らず浴衣姿で歩く人は誰もいないので、私も普通の格好です。テキトウな店を探しながら駅のほうへ進み、なんとか開いている居酒屋を見つけて入りました。大分名物の「とり天」、なぜかお隣宮崎県の焼酎、「東国原」をいただきながら、「はあ、明日で湯旅も終わりだなあ」と感慨に浸っていたのでした。
 

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**「東国原」とはもちろん、宮崎県知事にちなんだ焼酎です。 右はとり天**

MY評価(5段階)
榎屋旅館
★★★★(4)
宿泊で利用(2007年12月下旬)
温泉街中心部、湯の坪共同浴場の向かい側にあり、ステンドグラスが目立つ和風旅館。ペット連れでも宿泊OK。ロビーの横に居酒屋「炙り屋 浩ニ」もある。1泊2食13800円~。ペット(小型犬・猫)1575円、中型犬2100円、大型犬3150円。

湯布院

2008年5月 9日 (金)

記事タイトル

湯旅三昧@九州⑧【黒川温泉・湯めぐりの巻】

 黒川温泉での正しい過ごし方は、「入湯手形」を買って湯めぐりをすることです。入湯手形は1200円。 これで3ヶ所の旅館の露天風呂に入ることができます
 さて、どこの旅館にしようかなあ。黒川温泉の旅館はどこも趣向を凝らした露天風呂を持っていて、 はずれはないようなのでテキトウに選んでも大丈夫ですが、私が入ったのは、以下の3ヶ所。

 <お宿 のし湯>日帰り入浴オススメ度 ★★★☆ (露天風呂はそれほど特色なし。庭園の雰囲気がいい)

 温泉街を散歩中、門構えが気になって入ったところです。
 1200坪もの敷地を持つ純和風の宿で、自然を活かした庭園の中に母屋のほか、食事処、離れ、 浴室などが点在しています。
 日帰りで入れるのは露天風呂だけで母屋とは入口が違うため、残念ながら館内を見学することができないけれど、 宿泊者にとってはそのほうが落ち着けるわけで、実によく考えられているなあ、と思います。黒川温泉の多くの宿がこういう造りです。

 岩で造られた露天風呂は、あまり広くもないし展望はないものの、自然林に囲まれ、深山の趣も感じられます。 入浴客がけっこうきていて、みんなぬるめの湯からなかなか出なかったので写真は撮れず。湯は掛け流しです。

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**この門に惹かれて入ってみました**

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**ここで受付をしてから、看板にしたがって露天風呂のある浴室棟へ向かいます。 庭には風流なお休みどころもあって、湯上りの散策も楽しめます**

 <山みず木>日帰り入浴オススメ度 ★★★★☆ (猫の分、0.5ポイントアップ)

 宿泊した「山の宿 新明館」でおすすめされた宿です。経営者が同じなので、身内びいきか、とも思ったのですが、 なかなかよかったです。温泉街から少し離れた閑静な山中にあり、高級感漂う宿です。実際、「山の宿 新明館」より宿泊料金も少々高めです。

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**「山みず木」は上品な和風旅館です。駐車場にはクラシックカーが止まっていました。 トヨタのなんという車なのでしょうか**

 ここも日帰り入浴客が入れるのは露天風呂のみで、やっぱり入り口は別。本館の裏手にある茶房「井野家」 で受付をします。その受付には、猫の「べんけいくん」がいます。 迷い猫だったそうですが、今ではすっかり看板猫としての居場所を確保しているようで、ほほえましくなりました。

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**受付で優雅に昼寝をする「べんけい」。看板猫は代理の「招き猫」 にお任せしているようです**

  ここには露天風呂が3ヶ所あります。そのうち女性用は 「木もれ日の湯」、「森の湯」の2つあり、 それぞれ入り口も脱衣所も別々にありますが、「裸の散歩道」でつながっているという、面白い造りです。 冬は寒いですけど。どっちも渓流沿いの天然岩風呂で、ぬるめの湯にじっくり浸かれます。

 もう1つは混浴の「幽玄の湯」。混浴とはいえ実質男性用かなと思われます。 女性用は他に2つもあるので、わざわざここに入る女性はいないと思うのですが、女性にとっては入れる湯船が多いのはうれしいことです。 細かい湯の花が浮かぶ湯は透明で、泉質はナトリウムー塩化物・硫酸塩泉。 これだけの湯船がどこも掛け流しなのはすごいことです。

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**女性専用の「森の湯」。右手に「裸の散歩道」があり、「木もれ日の湯」 へ行くことができます**

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**「木もれ日の湯」は打たせ湯もあります**
 

里の湯 和らく>日帰り入浴オススメ度 ★★★☆ (穴湯は★★★★)

 「山みず木」同様、温泉街から離れた山間にある静かな宿。母屋は新潟県・糸魚川にあった築180年の古民家を移築したもので、 広い敷地に点在する客室はすべて離れ形式。全客室に囲炉裏と専用風呂が付きという、高級宿。当然、日帰り利用ではそれらを見学できません。 受付だけ済ませて、庭にある浴室棟へ。大きな露天風呂と、洞窟を利用した「穴湯」が男女交代制になっています。 ちょうど交代時間の前後だったので、両方楽しめて得した気分です。泉質は含硫黄ーナトリウム・塩化物・硫酸塩泉。PH3.3、 湧出量は98リットル/分。源泉温度が92.3度と高いので、加水して掛け流しています。

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**「和らく」の門。ここにも黒川名物(?)のトウモロコシが飾られています**

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**穴湯は天然の洞窟を利用したもの。**

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**穴湯の反対側にある大きな露天風呂。開放感たっぷりです**

 以上、入湯手形で回った3ヶ所ですが、「山の宿 新明館」 の洞窟風呂のほうがオモシロ度は断然上だと思います(日帰りの場合、女性専用は洞窟風呂一ヶ所だけで、 あとは混浴になりますが)。

 

 さらに、もうひとつ行ってきました。ここがなかなか、よかったんですよ。それは…、耕きちの湯

 やはり「新明館」のスタッフに「泉質がいいから」とおすすめされたのです。 同経営なので身内びいきだろう、と思っていたのが、「山みず木」同様にホントによかったので、疑ったのが申し訳ないです、すみません。

 ここは「和らく」の少し先にある日帰り入浴施設&食堂です。 のんびりした風情の田舎家の片隅に受付があり、気さくなおばちゃんが受付をしていました。 入浴料金は400円。もうお昼になっていたのに、この日は私が一番乗りの客だとのことでした。 温泉街から離れているし、入湯手形が使えないから来る人は少ないのでしょうか。もったいないことです。

 浴室は男女別の内湯のみですが、壁も床も湯船もすべて木造。 新しい建物なのに大正浪漫風の窓といい、木のぬくもりといい、落ち着ける雰囲気です。 脱衣所は浴室と一体型で棚があるだけですが、オープンなのでロッカーがなくても安心です。

 ここは、とにかく白濁した硫黄泉が素晴らしいのひとこと。 乳白色や黄色の湯の花もたっぷりで、卵スープのようです。硫黄の香りが漂うのも、 温泉気分を盛り上げてくれます。しかもずっと貸切でした。黒川温泉の湯めぐりでは、平日にもかかわらず、 いつでもどこでも人が絶えなかったのと、露天風呂ばかりだったので、こうした落ち着ける内湯が余計に新鮮に思えました。かなり、 おすすめです。

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**「耕きちの湯」です。奥の湯船はやや透明な湯でぬるめです。手前は白濁して少し熱め。 どちらも同じ硫黄泉ですが、鮮度が違うのかもしれません**

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**どちらの湯船もとにかく湯の花が多く、 卵スープのように大きなものがたくさん浮かんでいます**

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**シャワー付きの洗い場は2ヶ所。備品は石鹸のみです**

 というわけで、黒川温泉の湯をあちこち満喫しました。
 次はやまなみハイウエイを越えて、由布院へ向かいます!

MY評価(5段階)
耕きちの湯
★★★★★(5)
立ち寄りで利用(2007年12月下旬)
奥黒川の自然に囲まれた日帰り入浴施設。木造の男女別内湯のほか、貸切風呂も3ヶ所ある。泉質は硫黄泉で湯の花もたっぷり。 食事処も併設している。8~18時、400円(貸切風呂は50分1400円/大人2人)、第3水・水不定休
奥黒川・耕きちの湯など

 

 

 

2008年5月 7日 (水)

記事タイトル

湯旅三昧@九州⑦【黒川温泉・「山の宿新明館」(後編)】

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**「テツヤ」こと新明館の三代目、 後藤哲也氏が3年もかけて洞窟風呂を造った経緯が書かれていました**

 「山の宿 新明館」は、黒川温泉の宿で最初に露天風呂を造った宿。現代人の癒しの場として露天風呂がぴったりだと考えた三代目の後藤哲也氏が、裏の岩山をコツコツと削り、3年かけて造りあげたのが、日本でも珍しい洞窟風呂です。そのほか、新明館のお風呂は以下のようにいろいろありますよ。入浴時間は宿泊の場合と立ち寄りの場合でそれぞれ違うので、新明館のホームページで確認してください。

(1)混浴洞窟風呂(穴風呂) 
(2)女性専用洞窟風呂
(3)家族風呂
(4)混浴露天風呂(岩戸の湯)
(5)男女別内湯
(6)風の湯(女性専用露天風呂・男性専用タイムあり)

 このうち、(3)、(5)、(6)が宿泊者専用になっています。洞窟風呂以外のお風呂もなかなかいいので、やっぱり日帰り入浴するより宿泊してじっくり過ごしたいものです。これは黒川温泉の他の宿でも同様で、 日帰り入浴できるのは露天風呂や一部の浴室に限られています。日帰りでは入れない湯があったり、館内には入れないようになっているという、うまい作戦です。よく考えられています。「新明館」でも、日帰り入浴客は玄関前の通路から直接洞窟風呂や露天風呂へ行けるようになっているため、館内に入ることはできません。

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**客室のある建物を出て、川沿いにあるこんな通路を通って浴室へ向かいます。 左には囲炉裏のある休憩スペース、右手は女性専用の洞窟風呂、右奥は家族風呂になっています。 一番奥には混浴の天然露天風呂があります。この通路は「ニワトリ優先」と表示がありましたが、 タイミングが悪かったのかニワトリさんには出会いませんでした**

 まずは、名物の洞窟風呂へ。
 洞窟風呂には混浴の「穴風呂」のほか、 女性専用洞窟風呂の2ヶ所あります。手前が女性専用で、入口が2ヶ所あり中で繋がっています。手掘りにしては奥行きがあって長さは全部で30メートルにもなるとか。けっこう本格的な洞窟です。内部は迷路状で深さもマチマチなので、お気に入りの場所をMY湯船にしてまったりすることができます。隠れ家気分で過ごすにはぴったりです。子供だったら絶対に大喜びすること請け合いです。一ヶ所が混浴になっているのはファミリーで入れるようにという配慮なのだと思います。

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**混浴の洞窟風呂「穴風呂」です。 24時間入れるのでタイミングを見計らって入ってきました**

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**蒸気がこもっているのでうまく写せませんが、女性専用露天風呂の奥から2ヶ所の入口を見たところです。 それぞれに脱衣所があり、どっち側にも脱衣所があります**

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**岩戸風呂へ向かう途中に源泉(左)やお地蔵さんもいらっしゃいました**

 洞窟風呂の次は、一番奥にある混浴の「岩戸の湯」へ。  ここも混浴で脱衣所もひとつなので女性にはきついですが、宿泊すれば空いている時間を狙って入ることも可能です。湯船が広くてなかなかいいですよ~!

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**岩戸風呂の入口です。こんな田舎家風の門を入って行きます**

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**(左)混浴の天然露天風呂「岩戸の湯」。洞窟風呂とは趣きが違って、 川を眺めながら入れます**

 ここからは宿泊者専用のお風呂です。まずは、女性用露天風呂と混浴露天風呂の間にある「家族風呂」 。浴室の半分以上を占める大きな岩を繰りぬいた湯船が存在感を示しています。窓の外はすぐ通路ですが、なぜか落ち着ける空間になっています。予約は特にしなくても空いていればいつでも入れます。

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**家族風呂は宿泊者専用。予約は不要で空いていればいつでも入れます。 湯船は岩を繰りぬいたもので落ち着いた空間です**

 宿泊棟にあるのが、男女別の内湯です。外の露天風呂や洞窟風呂に比べると特徴はありませんが、洗髪したり体を洗ったりするのはここになります。女性の場合は後述の露天風呂「風の湯」にも洗い場があるので、暖かい時期ならそっちをメインにしてもいいですね。

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**宿泊者専用の男女別内湯です。落ち着いて体を洗えるのは、やっぱりココ**

 最後は、新明館の裏山にある「風の湯」です。宿泊棟を出て階段を登って行った小高い場所にあります。普段は女性専用ですが、朝の8時~9時30分は男性専用になるので、宿泊すればすべての浴室に入ることができるわけです。

 全体的には専用の洞窟風呂があったりして、女性に優しい宿です。黒川温泉が女性に人気なのも、宿のこういう配慮が大きな要因なのかもしれません。他の宿はわかりませんが、おそらく、黒川温泉のどの宿もレベルは高いんじゃないかと思われます。それで1泊2食1万円台なのですから、やっぱり黒川温泉はすごい、と感じ入った次第です。

 惜しかったのは、湯めぐりに夢中で「テツヤ」とお話できなかったこと。きっと帳場の中にいたのでしょうけど、「テツヤ」の偉大さを知ったのは後になってからだったので…。今度は絶対に会ってみたいです。

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**裏山の斜面にある「風の湯」**

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**風の湯は広い屋根付きの露天風呂。 洗い場もあるので暖かい季節は長居できそう**

<温泉DATA>
源泉名:?(自家源泉)
泉質:ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
泉温:80.5℃
湧出量:38リットル/分
PH:不明(記載無し)
含有成分総計:不明(記載無し)
湯の特徴:無色透明、ほとんど無味、微」硫黄臭
湯の利用:加水・加温・消毒・循環、すべて無し

MY評価(5段階)
山の宿 新明館
★★★★★ (5)
宿泊で利用(2007年12月下旬)
黒川温泉の中心部、田の倉川沿いにある和風旅館。主人が自ら掘った洞窟風呂、岩戸の湯、裏山の中腹にある宿泊者専用の「風の湯」など、多彩な湯船も自慢。心配りも素晴らしく、気持ちよく滞在できる。

黒川温泉・温泉街①

2008年5月 6日 (火)

記事タイトル

湯旅三昧@九州⑥【黒川温泉「山の宿 新明館」(前編)】

 黒川温泉での宿泊は前回の記事に登場した後藤哲也氏が経営する「山の宿 新明館」。
 そうと知って予約したわけではなく、他の宿が満室(本当かどうか不明)だったり、一人泊はダメだったりした中で、快く受け入れてくれたという理由です。もちろん、温泉街のど真ん中という立地や洞窟風呂、「日本秘湯を守る会」の宿であることも高ポイントです。

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**「新明館」の入口は田の原川の向こう岸にあり、専用の橋を渡って行きます**

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**黒川温泉の紹介でよく登場する、渡り廊下は「新明館」のものです。 左が旅館で右が食事処です**

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**黒川温泉名物(?)のトウモロコシがここにも飾られていました**

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**部屋は「かじかの間」。8畳にトイレ(ウオッシュレット・自動開閉・自動洗浄)、洗面所、玄関、 縁側があって十分な広さです。窓からは「地蔵湯」も見えます。お茶請けも部屋に入ると持ってきてくれます。 冷水も用意されていて申し分ありません**

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**丹前は普通の袖のないタイプのもの(左)のほか、冬なので袖ありで丈の長いタイプ(右) の2種類が用意されていました**

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**ロビーには古い家具や農具がインテリアとして飾られています**

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**玄関を入ったところ。飴色に磨き抜かれたに木の床、壁が渋い雰囲気。フロントではなく「帳場」 というのも渋いです**

 チェックインのとき、仲居さんが部屋まで案内してくれながら、館内の説明をしてくれました。その際に夕食を囲炉裏端で食べられることを知りました。ただし、 1日7組までで事前に予約しなくてはならないとのこと。部屋食があまり好きではないワタシ。「囲炉裏端のほうがよかったなあ」、とふと漏らしたところ、その仲居さんがあとで確認して囲炉裏端で食べられるように手配してくれました。こんな心配りが黒川温泉の旅館なんだなあ、と早速感心してしまいました。

 囲炉裏端の食事処は、田の原川に架かる渡り廊下を渡ったところにあり、いくつかの囲炉裏が並ぶ素敵な空間です。食事内容もなかなかで、きちんと料理のメニュー表があるのがうれしいです。食材に何が使われているのか、わかっていて食べるのとそうでないのは大きな違いだと思うのですが、そういうサービスをしない旅館が多いし、客のほうも知ろうとしないのが、いつも不思議に思っています。

 それでは、メニューを見ながら料理をいただきます。地元の食材を中心にした料理は、盛り付けも丁寧で、実にタイミングよく持ってきてくれます。

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**食前酒の山ぶどう酒もありましたが、地ビールもいただきました。最初に出てきた料理は馬刺し、 ミツバと舞茸の吸い物(「箸洗い」というんですね)、イカの梅肉和え、小鉢(シナチク)、青菜の辛し和え、辛椎茸など。 囲炉裏では子持ち鮎が焼かれています(右は馬刺し)**

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**左から「向付」(肥後牛網焼き・エリンギ・青唐辛子・カボチャ)、「炊き合わせ」(里芋・椎茸・蓮根・ 隠元まめ・手長川海老・蒟蒻)、天ぷら(きよら舞茸・季節の野菜)**

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**ご飯のときになめたけの味噌汁もつきます。 デザートは小国ジャージーアイスクリームでした**

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**食事処で知り合った与論島からの川上さんご家族。若夫婦と一緒に旅行中。 内湯でお母さんと一緒になったのがきっかけで声をかけていただきました。 こういう触れ合いがあるので一人旅でもさみしくないですね**

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**朝食も囲炉裏端でした。シャケ、野菜サラダ、ほうれん草のお浸し、味付け海苔などのほか、 囲炉裏では朴葉味噌が香ばしい匂いで焼けていました。コーヒーはロビーで飲めます。宿泊者ならいつでも自由に飲めるようになっているのがうれしいサービスです**

 以上、食事もサービスも、部屋も大変満足でございました。
 次は「新明館」のお風呂です。「テツヤ」が渾身の力で造った洞窟風呂のほか、いろいろあるんですよ!

黒川温泉・温泉街①

2008年5月 3日 (土)

記事タイトル

湯旅三昧@九州③【別府・竹瓦温泉と駅前高等温泉】

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**唐破風造りの威風堂々とした竹瓦温泉。 赤い丸ポストがアクセントになっています**

 次にやってきたのは、別府を代表する「竹瓦温泉」。 別府市街の路地にあり、圧倒的な存在感を持って佇んでいます。以前は竹屋根葺きだったのが瓦葺きに改修されたので、「竹瓦」 の名称になったと「別府八湯温泉本」に書かれていました。

 ここには4本の源泉があり、泉質は重炭酸土類泉で成分量も同じくらい。「いちのいで会館」ほどではないものの、 メタ珪酸も多く含まれています。

 また、ここは男女別内湯のほかに砂湯があるのが特色です。内湯だけなら100円と格安ですが、 1000円(内湯入浴料も込み)払って砂湯を体験するってもんでしょう。 砂湯には中国人や韓国人の若いツーリストも来ていましたよ。

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**玄関を入ると、こんな感じの広いロビーになっています。畳敷きのスペースもあり、 居心地のいい休憩所でのんびりできます**

 中に入ると、広いロビーになっていて、湯上りの休憩に利用できます。ここで注目すべきは 「温泉カルテ」。成分分析表はよく見かけますが、あれって、普通の人にとってはわかりにくいですよね。この 「温泉カルテ」は、 その成分分析表を誰にでもわかりやすく解説したもので、さすが、湯の町・ 別府だなあ、と私は大いに感心した次第です。泉質。 湯量に自信があるからこそでしょ う。何しろ、 湧出量日本一。 世界でもイエローストーン国立公園に次いで2位なのです。

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**お湯自慢の別府には、こんなわかりやすい「温泉カルテ」があります。 普通の分析書ではわかりにくい温泉の特徴を、誰にでもわかりやすく説明しています**

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**砂湯の入口。脱衣所は男女別で砂湯は混浴です。 専用の浴衣もいい感じです** 

  砂湯の入口は左手です。少し階段を下りたところに男女別の脱衣所があり、そこで専用の浴衣に着替えます。 下着なども全部取りますよ。

用意ができたら中にいるスタッフにチケットを渡し、脱衣所で順番を待ちます。ドキドキ。

 砂湯は吹き抜けの高い天井の大部屋、男女混浴です。スタッフの方はみんな主婦らしき女性ですが、 砂をかける力仕事を手際よくこなしていきます。

 砂をしっかりかけてくれるのでかなり重くて動けませ~ん。でもその重さがなんだか心地いい感じ。 全身ポカポカとして思わず寝てしまいそう。時間も意外に長くて、15分くらいだったんでしょうか。 吹き抜けの天井と高い位置にある窓を眺めながら、夢心地です。砂浜でやっている指宿の砂湯よりも、なんだかありがたい気がします。

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**砂湯を掃除しています。 砂湯の写真はスタッフにカメラを渡しておけば撮ってくれるそうです**

 砂湯から上がると、とってもスッキリ。これがデトックス効果なのでしょうか、全身がラクになった感覚です。 脱衣所にあるシャワーで砂を洗い流して終了。ふう~。キモチよかった~。

 休憩所でちょっと休んでから、今度は内湯へ向かいます。脱衣所と浴室の仕切りはありませんが、 脱衣所から階段を少し下って行ったところにあるので、砂湯と同じように天井が高く、窓も高い位置にあります。

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**内湯も風情ある造りですが、このときは誰もこないので貸切状態でした**

  湯上りは、竹瓦温泉の周辺を散策してみました。 このへんはアーケード街や細い路地が多く、小さな飲み屋さんとか、昔懐かしい雰囲気の佇まいを残した商店などが残っています。

 温泉街情緒とはちょっと違いますが、 別府の湯めぐり&路地探検、なかなか楽しめます。私は一人でブラブラと歩きましたが、 地元のボランティアガイドさんと歩く「別府八湯ウォーク」 で、竹瓦かいわい路地裏散歩というコースもあります。時間が合えばそっちに参加するのも楽しそうです。

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路地をいろいろ巡りながらブラブラ歩いて行くと、駅前通りに出ます。 そこには目立つ洋風建築があります。「駅前高等温泉」です。 別府の駅から徒歩2、3分という便利な場所にあり、銭湯という感じです。中に入るとすぐ番台があります。ここには 「並湯」、「高等湯」があり、それぞれ泉質が違うとのことで、 まず並湯に入ろうと思ったら、「旅行者は高等湯にしか入れません」と言われてしまいました。 そういうことになっているとのことで、なんだか腑に落ちないものの、洗面器とロッカーの鍵を渡され、仕方がなく高等湯へ入りました。

 脱衣所から階段を少し下りた場所にある浴室は、あまり広くなく、10人も入ればいっぱいという感じ。浴槽は2つあり、 手前があつめの湯で奥がぬる目になっています。ぬる目の浴槽は脱衣所の下にあるので天井が低く、なんだか洞窟風です。 全体にちょっと不思議な造りの浴室です。並湯のほうには入れなかったので比較できませんが、入浴料金が3倍も違うのはなぜなんでしょうかね。 なにゆえ「旅行者は高等湯」なのでしょう。どうしたら並湯入れてもらえるのか、誰か教えてください。

 ちなみに、ここの2階は簡易宿泊施設になっていて、個室が2500円、 大広間が1500円と格安で利用できます。場所も便利だし、24時間温泉にも入れるし、一度泊まってみたいものです。

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**別府の街並みにミスマッチ(?)な洋風建築。オリジナルタオル(250円) も買えます**

<温泉DATA>(竹瓦温泉)
源泉名:竹瓦温泉1号泉
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウムー塩化物・炭酸水素塩泉
泉温:54.6℃(気温21.5℃)