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湯めぐり紀行・薩摩編⑥【栗野岳温泉「南洲館」】
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栗野岳温泉「南洲館」 に到着したのは、すでに日没後。それでも快く受け入れてもらって感謝です。
実をいうと、ここを予約したのは、当日の午後でした。
最初に私が電話で聞いたときは「満室です」と素っ気なく断られました。
オフシーズンの平日なので本当かどうか疑わしかったものの、「本当ですか~? ウソだったらタダじゃおかねえ」などと強く出るわけにも行かず。でも、やっぱり泊りたい。そこで、1時間ほどしてから今度はサカグチさんに電話してもらったところ、すんなりOK。しかも夕食まで用意してくれるとのこと。ナゼ? なぜ? このとき私は気管支炎が治りきらず、かなりのダミ声だったので、怪しがられたのか? 単純に担当者の気分の問題だったのか?
いずれにしても、満室だというのは実際に行ってみてウソだということが判明。フン、そんなことはわかっていたけどね。
**ここが南洲館。看板の後ろ左手が新館、右手の2階建てが本館(湯治棟?)。後ろに見える白煙は 「八幡地獄」。源泉地帯です**
**私の予約を断ったのはこのオヤジか? どうして断られたのか真相は不明のまま**
私がここに泊りたかったのは、西郷どんゆかりの湯だということや、「日本秘湯を守る会」の宿であることもあるけれど、一番の理由は、ここの湯です。
栗野岳の麓に湧く一軒宿で、すぐ裏の八幡地獄から湧く4種類の源泉は、泥湯、硫黄泉、ラジウム泉など様々で、本館の内風呂のほか、3つの浴場棟を持っているのです。もちろん、日帰りで入浴することも可能ですが、初日はセットで付いていた鹿児島市内のホテルだったし、昨日は自炊宿だったので、1日くらいはちゃんとした温泉宿に泊まりたい! という切なる願いもありました。

**部屋は2階「藤の間」。10畳+縁側、トイレ、洗面所付き。 ハンドタオルは持ち帰りできません**
ということで、そのお風呂の案内です。まず本館の裏手にある「竹の湯」。通称「泥湯」と呼ばれる石造りの湯船と、その裏に打たせ湯があります。泉質は明礬緑礬泉でPH1.9と4つの源泉のうち酸性度が一番高い湯です。なめてみると酸っぱ~い! それにしても泥湯のヌタヌタした肌触りはやっぱり独特。お肌に良さそう。時間に余裕があればじっくりと楽しみたいところです。

**ここが「竹の湯」の泥湯。底にキメの細かい泥が溜まっています**

**(左)湯をすくってみるとこんな感じ。濁り具合がよくわかります。 湯桶は定番のケロリンです**
**(右)泥湯の裏側には打たせ湯もあります**
一番ポピュラーなのが硫黄泉の「桜湯」。 広い湯船には白濁した湯が掛け流されています。成分総計(ガス成分を除く)191.2mg/ kgと薄いのですが、硫化水素型の硫黄泉のため白濁していて硫化水素臭もします。見た目も匂いも温泉らしい湯で、PH3.0、弱酸性です。浴槽も浴室も広めになっています。
「桜の湯」の上、源泉に近い場所には天然の蒸気を利用した蒸し風呂があります。蒸し風呂への入口は小さくて開けると「むあああっ」と熱い蒸気が出てきます。ただし熱すぎる空気は上に溜まっているので、低い場所は意外に耐えられる温度です。しばらく入れば、スッキリ。デトックスできますよ。

**八幡地獄に一番近い場所にあるのが蒸し湯です。最初に内湯というか上がり湯があり、 蒸し湯の入口は狭くて中は細長くなっていました**
**こちらは本館の中にある男女別内湯。2、 3人も入れば一杯になる浴室は広くはないけれど明るくて落ち着けます**
食事は2食とも別室に用意されます。「地獄」の湯気で蒸した鶏の丸蒸しが有名で注文もできるそうですが、私たちは宿泊予約をするだけで精一杯でした。残念。それでもごらんのように、かなり豪華な夕食でした。午後遅くになってからの予約だったから夕食は頼めないかと思っていたので、よかった、よかった。

**釜飯、タケノコ田楽、たけのこの金時味噌あえ、牛蒡&昆布&春菊の和え物、刺身、茶碗蒸し、 ナメコとフキの煮物、鍋、豚骨煮、鳥かごのような入れ物に入った前菜などなど。おなか一杯です**

**宿の裏にある八幡地獄。栗野岳温泉の源泉地帯で、あちこちで湯がプクプクと湧いています。 すごい噴煙が上がっていて、すぐそばで見学することができます。ちょっと危ないかな、と思う場面もありました。 公共の施設では絶対立ち入り禁止だと思います**
また、今回は新館の旅館部に泊まりましたが、ここの本館で湯治宿泊もできるそうです。でも誰も宿泊者がいないようなので聞いてみると、冬は泊めていないとの答え。
「冬は寒すぎて泊れないよ。0℃くらいに下がるからね」と宿の人は言ってましたが、福島在住の私にはそのくらいはまだまだ甘い。
サカグチさんによると、鹿児島人はかなりの寒がりだそうです。そういえば、共同湯で会った人が「寒いですねえ」としきりに言っていました。雪山に囲まれた福島から飛行機でやってきた私にとっては、とっても暖かくて、「さすが南国鹿児島!」と思ったのですが。
そういう私も4日もここで過ごしたら、すっかりこの暖かさに慣れてしまったのでした。
ところで、ここは西郷どんゆかりの湯なのに、宿名の「南洲館」(※「南洲」は西郷隆盛のことです)と、宿のパンフレットに「一ヶ月も狩りと温泉を楽しみながら滞在した」とあるくらいで、アピール度が低いようです。
川内高城温泉や鰻温泉、日当山温泉のように、「西郷どん」のオブジェを置いたり、イラストを描いたり、何かしてほしいものだと思いました。
■MY評価(5段階)
栗野岳温泉「南洲館」
★★★★☆(4.5)
宿泊で利用(2008年2月下旬)
栗野岳の麓、八幡地獄を源泉とする一軒宿の温泉。4つの源泉から湧く湯は硫黄泉、ラジウム泉、明礬緑礬泉などがあり、蒸し湯、泥湯など様々な浴室が楽しめる。1泊2食11000円~、日帰り入浴7:00~21:00、200円(1ヶ所)~500円(3ヶ所)














































































































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