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2007年12月11日 (火)

記事タイトル

ツーリングキャンプ

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 先週末は、久しぶりにバイクツーリングでキャンプしてきた。

 一人、気ままに湖畔でキャンプ。今回は、アクティビティを楽しむのではなく、ただぼんやりと、一人の夜を楽しんだだけ。

 こんなキャンプもたまにはいい。

 ちなみに、場所は精進湖の畔。

2007年10月11日 (木)

記事タイトル

紅葉と新蕎麦

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 先週末、以前 キャンプしたカヤノ平へ、今度は紅葉を愛でに出かけた。

 しかし、例年ならこのあたりでは、10月上旬にはピークを迎えているはずだが、山には、点々とナナカマドの朱が目につくだけで、 他の木は、ようやく色づき始めたといった程度。

 今年は、残暑が長く続いたのと、秋になってからの冷え込みがまだ本格的でないため、全国的に紅葉が遅れているようだ。

 それでも、秋の気配もまだ薄い東京からやってくると、抜けるような青空にナナカマドの朱が映えて、十分、 秋の気分に浸ることができる。

 前回は白樺林の中にテントを張ったが、今回は牧場に面した草原にサイトを占める。他にも、同じようなオートキャンパーが、 タープとテントを張って、ゆったりと草原のフリーサイトの雰囲気を楽しんでいる。

 日が暮れると急に冷え込みが厳しくなり、明日の紅葉を期待させる。夜空には、 もう都会ではまったく見られなくなってしまった天の川がくっきりと浮かび、寒さを忘れさせてくれる。

 夜半から、少し気温が上がったと思ったら、雨になった。前回も夜半から明け方にかけて小雨が降ったので、すぐに止むと思ったが、 雨脚も風も強くなって、そのまま夜明けを迎えてしまった。

 予定では、紅葉を満喫しながら、ブナの森と湿原を散策して一日過ごそうと思っていたのだが、吹き降りの雨では、 停滞しているしかない。ソフトハウス=テントに叩きつける雨音はうるさいけれど、ぼんやりと何もしない時間を過ごしていると、 いつも何かに追われている都会の時間が嘘のように思えてくる。たとえ、半日でも、こうした時間を過ごすと、 驚くほどリフレッシュできるのがよくわかる。

 降り止まない雨の中でタープやテントを撤収し、麓の木島平へ。

 街道に、「ソバあります」の看板を見つけて、クルマを止める。そこは、ごく普通の民家で、仏壇が据えられた居間に通される。 しばらく待つと、新ソバが運ばれてきた。このあたりでは、昔からソバを自家栽培して、一般的な家庭料理として食べられてきたそうで、 その手作りの味を提供することにしたのだという。

 自分の畑で取れたソバを100%使った新ソバは、一日限定、わずか10食。 すべて自家製の野菜を使った漬け物にふろふき大根がついて、薫り高いソバは大盛り。最近、ソバが高級食と化して、 有名店でほんの少しの量を高い値段で出しているが、 この限定の今まで食べた中でいちばん美味しいソバが1200円というのはリーズナブルだった。

 紅葉を逃したものの、このソバと出会ったおかげで、とても得した気分に浸れた気がした。

 木島平からは、志賀草津道路を通って草津へ。途中の白根山付近はだいぶ紅葉も進んでいた。

 草津で、村営の「大滝の湯」に浸かり、帰路についた。

奥志賀01

奥志賀02

2007年10月 3日 (水)

記事タイトル

北軽井沢「スウィートグラス」

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 少し前の話になるが、9月25日は中秋の名月だった。

 旧暦の8月15日にあたるこの日は、ちょうど秋の真ん中で「中秋」。夏の残滓が消えて、冬へと向かう兆しが見え始め、風は涼しく、 虫の鳴き声も耳に心地よく、そして空気は澄み、冴え冴えとした月が空に輝く。

 ススキの穂を景色に添えて、収穫された芋を供えた風習が「ダンゴ」に変わって、秋の収穫をダンゴを頬張りながら祝う。

 じつは、中秋の名月は満月とは限らず、この日も、満月に二日足りない月だったが、それでも、この日の月は格別きれいだった。

 その週は、ツーリングマップルの取材で、木曽から奥飛騨を巡り、その足で北軽井沢に廻って、 コールマンとのコラボレーションでも有名なキャンプフィールド「スウィートグラス」で月見を楽しんだ。

 浅間山の麓に広がる草原に、オートキャンプサイト、フリーサイトをメインとして、様々なタイプのコテージやキャビン、さらに、 ネイティヴアメリカンの移動式住居「ティピ」を配置して、多彩なスタイルのキャンプ、フィールドライフが楽しめるようになっている。

 今回は、バイクにテントも積んでいたのだが、たまには変わった風情もいいかと、ティピに泊まることにした。

 スウィートグラスのティピは、内部がフローリングになっていて、5,6人は楽に泊まれるサイズ。中央には焚き火ベースがあって、 中で寛ぎながら焚き火も堪能できる。

 まずは、そこで焚き火を起こして、鍋やフライパンを直接かざして、ワイルドかつ手軽に料理。そして、 東の空に中秋の名月が登ったところで表に出て、木製のベンチ&テーブルに腰掛けてダンゴをいただいた。本当は、ダンゴも自作して、 ススキも添えてと思っていたのだが、キャンプサイトに落ち着いたのが16時過ぎで、疲れていたということもあって、 近くのコンビニで買ったみたらしダンゴで済ませてしまった。

 人工の光が溢れている都会では、月明かりを堪能することはなかなかできないが、草原の一角で、月明かりだけを頼りにダンゴを食べて、 ぼんやりと浮かび上がった景色を眺めていると、その蒼いモノトーンの世界が、この世ではないように思えてくる。

 写真家石川賢治さんの「月光浴」という作品群があるが、まさに月光を浴びて、自分がその世界に居ると思うと、不思議な気がしてくる。 ……でも、考えれば、子供の頃、田舎の野山で時間を忘れて、夢中になって遊んでいると、いつのまにか日が暮れて、 月明かりの下をあわてて帰っていったことが何度もあった。街灯もないし、懐中電灯も持たず、月明かりに照らされた道はっきり見えていて、 「神隠しに遭うぞ」と脅されていた子供たちは、どんなに走ってもしっかり追いかけてくる月が怖くて、 泣きべそかきながら家路を急いだものだった。

 そんな昔を思い出したりしながら、ひとしきり月光浴を楽しんだ後は、ティピの中で、小さな焚き火を守りながら、ぼんやり過ごす。

 ネイティヴアメリカンの人たちも、こうしてティピの中で焚き火を眺めて夜を過ごしていたのかと想像すると、自然に、 彼らの気持ちにシンクロしていくような気がする。日本なら、きっと、自然と一体になって暮らしていた縄文人たちが、同じように、 焚き火を眺めて夜を過ごしていたのだろう。

 小さな炎の揺らぎをただ眺めているだけで心が安らぐのは、そんな太古からDNAに刻み込まれてきた記憶のせいなのかもしれない……。

 翌日は、気持ちよく晴れ上がった空の下、広大なスウィートグラスの敷地の中をのんびりと散策しながら巡った。ここは、 それぞれのコーナーのコンセプトがはっきりしているので、ソロでも、カップルでも、そしてグループやファミリーでも、 ニーズに合ったスペースがあって、気軽に楽しめるのがいい。

 また、季節の節目に、のんびり過ごそうと思う。

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**今回利用したティピは、広い草原の片隅に位置する。 中で焚き火ができるのがいい**

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**翌日の朝食は、ソバ粉のパンケーキをメインに**

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**広大な敷地の中に、様々なフィールドライフが楽しめるキャンプサイトやコテージが点在。 食材なども希望すれば用意してくれるので、気軽に楽しめる。詳細は、スウィートグラスのWEBサイトで**

■スウィートグラス■

 名称未設定

記事タイトル

北軽井沢「スウィートグラス」

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 少し前の話になるが、9月25日は中秋の名月だった。

 旧暦の8月15日にあたるこの日は、ちょうど秋の真ん中で「中秋」。夏の残滓が消えて、冬へと向かう兆しが見え始め、風は涼しく、 虫の鳴き声も耳に心地よく、そして空気は澄み、冴え冴えとした月が空に輝く。

 ススキの穂を景色に添えて、収穫された芋を供えた風習が「ダンゴ」に変わって、秋の収穫をダンゴを頬張りながら祝う。

 じつは、中秋の名月は満月とは限らず、この日も、満月に二日足りない月だったが、それでも、この日の月は格別きれいだった。

 その週は、ツーリングマップルの取材で、木曽から奥飛騨を巡り、その足で北軽井沢に廻って、 コールマンとのコラボレーションでも有名なキャンプフィールド「スウィートグラス」で月見を楽しんだ。

 浅間山の麓に広がる草原に、オートキャンプサイト、フリーサイトをメインとして、様々なタイプのコテージやキャビン、さらに、 ネイティヴアメリカンの移動式住居「ティピ」を配置して、多彩なスタイルのキャンプ、フィールドライフが楽しめるようになっている。

 今回は、バイクにテントも積んでいたのだが、たまには変わった風情もいいかと、ティピに泊まることにした。

 スウィートグラスのティピは、内部がフローリングになっていて、5,6人は楽に泊まれるサイズ。中央には焚き火ベースがあって、 中で寛ぎながら焚き火も堪能できる。

 まずは、そこで焚き火を起こして、鍋やフライパンを直接かざして、ワイルドかつ手軽に料理。そして、 東の空に中秋の名月が登ったところで表に出て、木製のベンチ&テーブルに腰掛けてダンゴをいただいた。本当は、ダンゴも自作して、 ススキも添えてと思っていたのだが、キャンプサイトに落ち着いたのが16時過ぎで、疲れていたということもあって、 近くのコンビニで買ったみたらしダンゴで済ませてしまった。

 人工の光が溢れている都会では、月明かりを堪能することはなかなかできないが、草原の一角で、月明かりだけを頼りにダンゴを食べて、 ぼんやりと浮かび上がった景色を眺めていると、その蒼いモノトーンの世界が、この世ではないように思えてくる。

 写真家石川賢治さんの「月光浴」という作品群があるが、まさに月光を浴びて、自分がその世界に居ると思うと、不思議な気がしてくる。 ……でも、考えれば、子供の頃、田舎の野山で時間を忘れて、夢中になって遊んでいると、いつのまにか日が暮れて、 月明かりの下をあわてて帰っていったことが何度もあった。街灯もないし、懐中電灯も持たず、月明かりに照らされた道はっきり見えていて、 「神隠しに遭うぞ」と脅されていた子供たちは、どんなに走ってもしっかり追いかけてくる月が怖くて、 泣きべそかきながら家路を急いだものだった。

 そんな昔を思い出したりしながら、ひとしきり月光浴を楽しんだ後は、ティピの中で、小さな焚き火を守りながら、ぼんやり過ごす。

 ネイティヴアメリカンの人たちも、こうしてティピの中で焚き火を眺めて夜を過ごしていたのかと想像すると、自然に、 彼らの気持ちにシンクロしていくような気がする。日本なら、きっと、自然と一体になって暮らしていた縄文人たちが、同じように、 焚き火を眺めて夜を過ごしていたのだろう。

 小さな炎の揺らぎをただ眺めているだけで心が安らぐのは、そんな太古からDNAに刻み込まれてきた記憶のせいなのかもしれない……。

 翌日は、気持ちよく晴れ上がった空の下、広大なスウィートグラスの敷地の中をのんびりと散策しながら巡った。ここは、 それぞれのコーナーのコンセプトがはっきりしているので、ソロでも、カップルでも、そしてグループやファミリーでも、 ニーズに合ったスペースがあって、気軽に楽しめるのがいい。

 また、季節の節目に、のんびり過ごそうと思う。

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**今回利用したティピは、広い草原の片隅に位置する。 中で焚き火ができるのがいい**

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**翌日の朝食は、ソバ粉のパンケーキをメインに**

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**広大な敷地の中に、様々なフィールドライフが楽しめるキャンプサイトやコテージが点在。 食材なども希望すれば用意してくれるので、気軽に楽しめる。詳細は、スウィートグラスのWEBサイトで**

■スウィートグラス■

 名称未設定

2007年9月20日 (木)

記事タイトル

「野外学校 Feel Our Soul 秋の冒険キャンプ」にコールマンが子供たちを招待

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「自然が子供たちを成長させる」をモットーに、様々な子供や家族向けアウトドアイベントを手掛けるコールマンが、登山家、 戸高雅史氏が主催する「野外学校 FOS」の「野外学校 Feel Our Soul 秋の冒険キャンプ」 に小学生(高学年対象)を15人招待する。

山梨県忍野村の入会の森キャンプ場で、一泊二日のテント泊キャンプを行いながら、ベース作り、森の探検、登山、 野外パーティなどのメニューをこなす。

プログラムの最後には、子供たち一人ひとりが、体験を通して感じたことや学んだことを発表する「ふりかえり」の場も用意される。

応募締め切りは10月1日。

MINI ⅡBag
**申し込み者の中から抽選で50名には、 キッズ用デイパック"MINI Ⅱ"をプレゼント

 

【詳細・申し込み】
野外学校FOSホームページ http://www.feel-our-soul.com/

2007年9月17日 (月)

記事タイトル

信州カヤノ平・巨木の森 その2

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 カヤノ平の巨木の森からそのまま高度を上げていくと、開けた草原の峠に出る。ここは拓かれた牧場になっていて、 その傍らの白樺林の中がキャンプサイトとなっている。

 今宵は、ここで一泊。

 受付で手続きをしてから、ビジターセンターを覗いてみる。すると、 フロアの奥で一心不乱に顕微鏡を覗くインタープリターの男性の横に、獲れたてのキノコが並んでいる。

「もうこんなに生えているんですか?」
「えぇ、このあたりでは、9月に入れば、キノコの本格シーズンなんですよ」

 舞茸やナメタケ、シメジといった見慣れたものから、はじめて見る珍しい種類まで、広げた新聞紙に整然と並べられて、 ネームタグが付けられている。

 その中に、「ドクツルタケ」と名前の書かれた菌を見つけた。タマゴタケという美味しいキノコがあるが、傘を閉じた状態だと、 それに良く似ていて間違いやすい。

 このドクツルタケは、毒キノコのなかでももっとも恐ろしいものの一つで、一本食べただけで、助からない。 コレラに似た激しい嘔吐と下痢の後で、肝臓や腎臓がスポンジ状に破壊されてしまう。欧米では「死の天使」と呼ばれていることからも、 こいつの恐ろしさが知れる。

「キノコは、同定するのが難しいんですよね。私もこうやって顕微鏡を使ってますけど、それでも、 地域の環境の差によって形が変わったりして難しい」
「毒キノコほど、美味しそうに見えますしね」
「そう、美味しい食用キノコにとてもよく似ていたりするんです」

 アイヌは、キノコや山菜の毒性を試験するために、毒見したいものの切片を笹の葉に包んで、舌の裏側に入れ、 舌の痺れ具合で計ったという。

 そんなことを言うと、かのインタープリター氏は、試してみたい誘惑に駆られたようで、ドクツルタケを真剣に眺めはじめた……ぼくも、 若干、心が動かないではなかったが(笑)。

 これから、地方に行くと、沿道で地物のキノコを売っている屋台をよく見かけるようになる。 そんなところで買ったキノコで中毒を起こしたというニュースが時々流れるが、それが凄惨な結果を招いていることまでは報道されない。

 ドクツルタケは内臓が侵されて、のた打ち回った末に死に至り、ドクササゴは、滅多に死に至ることはないものの、手足の末端が腫れて、 針を突き刺されるような激烈な痛みが一ヶ月以上も続くという。他にも、その症状が、「地獄」としか表現できない菌がたくさんある。

 沿道の獲れたてキノコを買うなら、自分でも良く知っている種類のものにするのが無難だ。

 珍しいキノコを見つけて、思わずキノコ談義になってしまったが、そのインタープリター氏も17時の定時で山を降り、 その後は広い草原に独りきりになった。

 日が暮れると、草原を薄い霧が覆った。

 テントは白樺林の外れに一本だけあったブナの木の袂に張ったが、夜の間、まるで小雨が降り続いているかのように、 木の枝から水滴が滴り落ちていた。

 ブナの林は、森の貯水池と形容されるが、うっすらと掛かったガスを、その可愛らしい形の葉で捕らえ、 葉脈に沿って雫となった水を枝へ導き、それを根回りへと滴らす。それが、やわらかい土に染み込み、しっかりと張った根から吸い上げられる。

 ブナの幹に耳を当てると、根が水を吸い上げる音が聴こえるが、そうして、空中を漂っている水分をたくみに集めて、 太い幹と枝に行き渡らせて蓄えるわけだ。もちろん、森に降り注いだ雨も、ブナの巨大な貯水力によって、膨大な量が蓄えられる。

 ブナの森にいると、不思議に気分も落ち着くのは、そこに漲る潤いのせいなのかもしれない。

 夜半、急に冷え込んできたので表に出てみると、ガスはいつの間にか晴れて、天の川もくっきりと見える満天の星空が広がっていた。

 キャンプサイト脇のパーキングに仰向けに寝転んで空を見上げると、まるで天空がそのまま降ってくるような感覚に囚われる。 この時期にこんな天の川を見たのなんて、たぶん30年振りくらいだろう。

 翌朝は、夜明けの寸前に目が覚めた。

 草原には、低層に圧縮されたガスが漂い、ポツンポツンと立つブナが、まさに巨人のように見えた。そこに、 後光のように朝日が差し込んで、それは、とてもこの世の風景には思えなかった。

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**草原の傍らに広がる白樺林のキャンプサイト**

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**カヤノ平を彩る山の幸。左下の白い優美な形の菌が、「死の天使」 ドクツルタケ**

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**キャンプサイトの朝。たなびく霧の中にブナの立つ幻想的な風景。朝食を済ませ、 そのまま奥志賀林道を北へ、野沢を見下ろす峠は、すっかり秋の装いだった**

2007年9月13日 (木)

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信州カヤノ平・巨木の森 その1

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 先週、台風9号が関東に上陸して本州を縦断していったその翌日、信州の木島平村にあるカヤノ平まで出かけた。

 多摩川が危うく決壊というところまで増水し、西湘バイパスは道が崩壊していまだに復旧せず、高速も軒並み通行止めと、 各地で大きな被害をもたらした台風の直後で、途中の道が通行止めになっていることも予想したが、 信州の北部のほうは台風の目の北側に位置していたため、雨も風もさほどひどくはなく、山道を辿っても、木の梢すら落ちていなかった。

 カヤノ平は、長野市の北東、志賀高原と野沢温泉のちょうど中間点に位置する高原で、標高1400mあまり、秘境秋山郷にも近く、 首都圏からはアプローチも長く、あまり観光客も入らない静かな高原。

 この場所は、ぼくにとっては「エスケープ」の場所で、たまに、一人で静かに過ごしたいときに出かけていく。

 長野道の信州中野ICを降りて、国道403号を北上、渋湯田中温泉への道を東に分けて、そのまましばらく進み、 県道から道標にしたがって清水平林道に入る。

 つづら折れの林道を30分ほど、どんどん高度を上げていくと、ブナの巨木が迎えてくれる。その名も「大ブナ郷土の森」 と呼ばれるこの森は、日本一のブナ林とも称されている。

 林道横に、森への入り口があり、そこから一歩踏み込むと、 まるで巨人の森の衛兵のような三叉に幹が分かれて天に伸び上がる大ブナが待ち受けている。

 その大ブナのたもとには小さな社があって、お神酒が捧げられている。この「森の主」のような大ブナに挨拶して、森の中へ。

 ちょうど霧がかかって幻想的な雰囲気の森は、他に人もおらず、 本来は人が立ち入ることのできない妖精たちの世界に迷い込んでしまったような錯覚を起こす。

 この森の中には歩きやすいトレースがあって、ゆっくりと歩いて一時間あまり、様々な表情の巨木と対面することができる。

 静謐な巨木の森は、都会で溜め込んだストレスをすっきりと吸い出してくれる。

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**霧に包まれた巨木の森は幻想的**

Kayano

記事タイトル

信州カヤノ平・巨木の森 その1

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 先週、台風9号が関東に上陸して本州を縦断していったその翌日、信州の木島平村にあるカヤノ平まで出かけた。

 多摩川が危うく決壊というところまで増水し、西湘バイパスは道が崩壊していまだに復旧せず、高速も軒並み通行止めと、 各地で大きな被害をもたらした台風の直後で、途中の道が通行止めになっていることも予想したが、 信州の北部のほうは台風の目の北側に位置していたため、雨も風もさほどひどくはなく、山道を辿っても、木の梢すら落ちていなかった。

 カヤノ平は、長野市の北東、志賀高原と野沢温泉のちょうど中間点に位置する高原で、標高1400mあまり、秘境秋山郷にも近く、 首都圏からはアプローチも長く、あまり観光客も入らない静かな高原。

 この場所は、ぼくにとっては「エスケープ」の場所で、たまに、一人で静かに過ごしたいときに出かけていく。

 長野道の信州中野ICを降りて、国道403号を北上、渋湯田中温泉への道を東に分けて、そのまましばらく進み、 県道から道標にしたがって清水平林道に入る。

 つづら折れの林道を30分ほど、どんどん高度を上げていくと、ブナの巨木が迎えてくれる。その名も「大ブナ郷土の森」 と呼ばれるこの森は、日本一のブナ林とも称されている。

 林道横に、森への入り口があり、そこから一歩踏み込むと、 まるで巨人の森の衛兵のような三叉に幹が分かれて天に伸び上がる大ブナが待ち受けている。

 その大ブナのたもとには小さな社があって、お神酒が捧げられている。この「森の主」のような大ブナに挨拶して、森の中へ。

 ちょうど霧がかかって幻想的な雰囲気の森は、他に人もおらず、 本来は人が立ち入ることのできない妖精たちの世界に迷い込んでしまったような錯覚を起こす。

 この森の中には歩きやすいトレースがあって、ゆっくりと歩いて一時間あまり、様々な表情の巨木と対面することができる。

 静謐な巨木の森は、都会で溜め込んだストレスをすっきりと吸い出してくれる。

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**霧に包まれた巨木の森は幻想的**

Kayano

2007年7月31日 (火)

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ハンモックテントはとても快適!! ヘネシーハンモック

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 数年前からアメリカのアウトドアシーンで急速に普及し始め、最近、日本でも人気が高まってきているテントがある。それは 「ヘネシーハンモック」というカナダ製のハンモックテント。

 ハンモックで寝るというと、軽い昼寝程度ならリラックスできそうだが、一晩じっくり熟睡するというのは、 イメージしにくいかもしれない。

 腰が落ち込んで寝返りも打てない普通のハンモックだと、長時間の睡眠では体が痛くなりそうだし、何より、 雨が降ってきたら寝ているどころではない。

 ところが、このヘネシーハンモックは、形状をアンシンメトリーとして、人が中でハンモックに斜めに寝るような構造とすることで、 腰が落ち込むことがなく、寝返りも自由に打てる。また大型のフライシートが付属しているので、雨や風も防げるし、 本体の上面はモスキートネットのキャノピーに覆われているので、虫に悩まされることもない。

 何より素晴らしいのは、重量がわずか1.2kgしかなく、設営が信じられないほど簡単なこと。 北米のバックパッカーやサイクリストたちが、リリースと同時に飛びついたのも納得できる。

 基本的に、二本の立ち木の間に、3.6mから6mの間隔が確保できれば、ヘネシーハンモックは5分以内に設営できる。 木の幹にウェビングロープと呼ばれる太目のナイロンスリングを巻いて、それにハンモック本体のロープを結びつけるだけ。さらに、 本体とフライシートをピンと張るためのガイドロープをペグなどで地面にフィックスすればいい。

 注意する点は、メインロープを張るときにしっかりテンションをかけることと、 ハンモックの底面が自分の腰の高さより高い位置にくるように高さを調整すること。

 日本は山の国。国土のほとんどが樹林なわけだから、ヘネシーハンモックのキャンプサイト探しには事欠かない。

 今年は、アウトドア関係でのキャンプはもちろん、もうすぐ始まるツーリングマップルの取材にも、 この快適簡単テントを多用してみようと思っている。

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**重さ1190g、収納サイズ18×25cm。デイパック入れても邪魔にならないサイズ。 こいつをメインテントにしたら、装備は大幅に軽量コンパクト化できる**

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**本体を袋から出したら、適当な立ち木を探して、その幹にウェビングロープを巻き、 本体のメインロープを結びつける。しっかりとテンションをかけてやれば、もうこれで最低限、 眠れる状態になる**

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**室内の圧迫感をなくし、風に煽られないようにするために、張り綱をフィックス。 これは伸縮性のあるドローコードになっていて、ハンモックが揺れても、ペグが引き抜けたりしない**

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**雨が降りそうなら、フライシートを被せる。でも、キャンパーならおわかりなように、 樹林の中は木の葉に遮られて、案外雨が凌げるものだ**

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**ハンモックはモスキートネットが縫い付けになっていて、中へのエントリーは本体の下側から行う。 縦にスリットが入っていて、それがベルクロで止められている。中に入って体を横たえると、 テンションが掛かってスリットが自然に閉じる。ジッパーなどを使っていないので、 軽量かつ耐久性も高い**

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**慣れてくると、食事や歯磨きもスリットから半身だけ出してできるようになるとか…… **

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**本体底部を半分折り返せば、ハンギングチェアとしても使える。応用範囲が広いのは、 そのシンプルさ故だろう**

 

■取材協力■

・野外道具屋

2007年5月27日 (日)

記事タイトル

イーグルプロジェクトでキャンプ体験

 コールマンジャパンと北軽井沢スウィートグラスキャンプ場が、コラボレーションした『イーグルプロジェクト』 がゴールデンウィークから始動しました。

 このプロジェクトは、キャンプはやってみたいけれど・・・と躊躇されている経験のない方や、 キャンプ経験はあっても、雨の日や冬場のキャンプは、経験したことがない方などに、安心してご利用いただけるように。 という願いから完成したもの。

 キャンプ経験はなくても自然を満喫したいという方には『イーグルキャビン』がお勧め。『イーグルキャビン』は、 ウッディなキャビンに、内装は石張りの床と焚き火が楽しめるコールマン製のファイアーピットを用意。室内でキャンピング気分が味わえます。 また、大きく取られたテラスでのアウトドアリビングも快適。

 天候や季節を問わず、安心してキ ャンプを楽しみたいという方向けには『イーグルサイト』。 キャンプサイトに大型の屋根付きリビングが備え付けられて、雨や雪でも快適に調理、食事が楽しめます。

 

●イーグルキャビン

EagleCabin1

EagleCabin3 EagleCabin2

 

●イーグルサイト

EagleSite1

EagleSite3 EagleSite2

 

■問い合わせ■

・コールマンジャパン株式会社 : 0120-111-957
http://www.coleman.co.jp/index.html

・北軽井沢スウィートグラス : 0279-84-2512
http://sweetgrass.jp/

 

2007年5月25日 (金)

記事タイトル

世界遺産・熊野古道を巡る Vol.3 --自然信仰が色濃く残る熊野灘沿いの聖地--

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■鬼ヶ城と花の窟■

DSC_0084  大吹峠へのピストンで熊野詣の雰囲気を少し味わった後、鬼ヶ城へ。 ここは紀伊山地が海と出会い、打ち寄せる波とぶつかって、まさに鬼が棲むかのような凄まじい景観を見せる場所です。

 波によって深く抉られた巨大な岩屋は、かつて勇名を馳せた熊野水軍が拠点の一つとしたと伝えられ、腹の底を揺さぶるような波音が、 彼らの荒々しさを連想させます。

 この鬼ヶ城に象徴されるように、紀州・熊野の自然は果無の山がいきなり海と対峙して、 あたかも山と海が空間を奪い合ってぶつかっているような、生々しい息吹に満ちています。そんな自然のダイナミズムが、 卑小な人間の介入を許さず、そこに立った人間に、「神」のような大きな存在を連想させるのでしょう。

DSC_0098  波に浸食された岩の一つ一つがまた、猛り狂う獅子や鬼の形相を思わせ、 激しい波音と相まって、畏怖心を掻き立てます。

 しかし、この日の熊野灘の海の色は恐ろしいほど綺麗でした。それは沖縄や海外の南国リゾートにも負けないほどの青さで、 今まで何度もこの地を訪ねていますが、最高の海の色でした。同じ場所でも訪ねる毎に違った表情を見せてくれる。やはり、 それが自然の醍醐味といえるでしょうね。

 鬼ヶ城からはR42を少し南下し、花の窟へ。ここは、 大和の国生みをしたと神話で伝えられるイザナミ命の墓であると伝えられています。

 参道の入口に車を駐めて、鳥居を潜ると、両側から迫る緑がトンネルのようで、涼しい風が吹き抜けて行きます。 まだ5月に入ったばかりだというのに蝉が鳴いて、迎えてくれました。

DSC_0110  緑のトンネルを抜けたその先には、真っ白い巨岩が立ちはだかり、 そこだけスポットライトを浴びたように南天の日が射す広場が、宙に浮いた舞台のように感じられます。 鬼ヶ城の荒々しい海とぶつかり合った岩とはことなり、のっぺりとして優しい曲線を描くこの花の窟は、 たしかに女神をイメージさせます。

 毎年、2月2日と10月2日には、「お綱掛け」と呼ばれる神事が奉納されます。花の窟を見上げるとその岩のてっぺんに綱が渡され、 梯子のように編まれた綱がそこからぶら下がって風に揺れています。

 黄泉の国へ行ったイザナミ命を追って、その夫イザナギ命が冥界へ降りていくという故事に因んだこの綱によって、 イザナミ命との繋がりが未だに保たれていることを象徴しているのでしょうか?

 空中で揺れる綱を見ていると、それが岩から伝えられたメッセージを描いているようにも思えてきます。ちなみに、「お綱掛け」 神事では、花の窟から見渡すことのできる七里御浜で巫女の踊りが奉納されて、その後、浜から引かれた綱が渡されます。

DSC_0114 熊野は、補陀洛渡海として、海の向こうにある彼岸に渡る場所とされましたが、あるいは、 この綱は海の彼方の彼岸と此岸を結びつけて、彼岸にいるイザナミ命の言葉を伝える象徴となっているのかもしれません。

  なんともいえない、柔らかい優しい雰囲気に浸って、ぼんやり止まっていると、 参道を一人の初老の男性が足早にやってきました。ジャージ姿のいかにも地元の人といった感じのその人は、ぼくたちにはまるで目もくれずに、 真っ直ぐ大岩に設えられた祭壇の前まで進むと、いきなり、そこに膝をついて座り、掌を上向きにして肘を地面に付け、さらに額を地面につけて、 祈りを捧げ始めました。

 ぼくはふと、この場所の雰囲気と彼の祈りの作法を見て、未だに古い自然信仰の形が残る、沖縄の聖地「御嶽(ウタキ)」で、 ノロと呼ばれる女性シャーマンが捧げる祈りの姿を思い出しました。

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**新宮へ向かう途中で見つけた絞りたてミカンジュースの販売所で一服。甘すぎず、酸っぱすぎず、 喉の渇きを癒すには最高の飲み物だった**

 

■熊野速玉大社と神倉神社■

DSC_0125  先に、波田須にある徐福の宮を紹介しましたが、熊野はこの世の果てに位置して、 海の向こうにある補陀洛浄土へと僧侶たちが漕ぎだしていった歴史が、和歌山県新宮の速玉大社、 勝浦の補陀洛山寺に残っされています。

 熊野三山の一つである速玉大社は、朱が鮮やかで目に眩しいほど明るく、どこか竜宮城を連想させます。

 勝浦にある補陀洛山寺には、海の向こうに補陀洛浄土があると信じ、渡海舟と呼ばれる小舟に乗って、帰らぬ旅に漕ぎだしていきました。 渡海舟には小さな屋形が設えられていて、僧がその屋形に入ると、外側から戸が立てられ、内からは開かないように封印されてしまいます。

 じつは、僧たちは海の向こうに補陀洛浄土があると信じていたというわけではなく、 修行の最終形態ともいえる捨身修行を渡海という行為に置き換えていたとも言われます。那智の滝では、 文字通り吉野から熊野まで紀伊半島を縦断する「奥駆け」の修行の仕上げに捨身修行が行われたという記録が残っています。

DSC_0137  速玉大社から南西に2kmほど行った山の上には、神倉神社があります。

 ここは速玉大社の発祥地であるとも伝えられています。文字通り胸突き八丁の急な石段を登っていくと、 巨岩を背後に戴いた社があります。ここからは新宮の町並みとその向こうに広がる青い熊野灘が一望に見渡せます。

 社の背後にある岩は「ゴトビキ岩」と呼ばれています。ゴトビキとはこの地方の言葉でカエルのこと。たしかに、 その形は大きなカエルのようにも見えます。

 花の窟が社を持たず、直接岩を拝むような形になっていたのと同じく、ここではゴトビキ岩そのものがご神体として、 社は拝所の役割を果たしているにすぎません。岩がご神体とされることが多いのは、盤座(イワクラ)といって、 そこに神が降臨したと伝えられるためで、とくにそのように神聖視されるのは花崗岩であることが多く、近年の研究では、 花崗岩に含まれる石英が時計の水晶発振のように、外側から岩に掛かる風などの力を一定の周波数にして還元して、 それが心を落ち着かせるためではないかといった説があげられています。

DSC_0142  また、花崗岩に含まれる放射性物質や磁力を帯びた鉱物成分が発する電磁波の影響で、 人の脳が幻覚を見るためではないかといった説もあります。

 まあ、科学的な説明はさておき、見晴らしの良い丘の上に、街を見下ろすように鎮座する大岩に対峙すると、 ゴトビキ岩自体が意志を持って、新宮の町を見守っているように思えてきます。

 ゴトビキ岩でお参りを済ませ、参道を戻っていくと、その参道を掃き清めていた作業着姿の初老の男性が声をかけてきました。

「岩屋には、お参りされましたか?」

「岩屋ですか?」

DSC_0163 「はい。ゴトビキさんの後にある岩屋が、ほんまに神様が降りられた場所なんです。 せっかく見えられたんですから、ご案内します」

と、彼は、箒を傍らに置いて、ぼくたちをゴトビキ岩の背後にある岩屋に案内してくれた。そこには、 花の窟で祭壇の周囲に置かれていたのと同じ白い丸石が敷き詰められていた。

「これから、私が、正式なお参りの仕方を教えてあげますね」

と言うと、丸石を二つ手に取り、それを正座した膝の下に置き、掌を上に向けて、肘をつき……その作法は、花の窟で出会った、 あの男性とまったく同じものだった。

 

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**ゴトビキ岩を後にして、今日のキャンプ地「潮岬」に向かう途中の橋杭岩。潮の引いた磯は、 小魚やイソギンチャク、ヤドカリなどの小生物の天国だった**

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**潮岬の突端にある「望楼の芝キャンプ場」。 太平洋を望む広大な芝生が無料のキャンプサイトとして開放されている**

vol3

 

●参考資料●
**写真をクリックすると詳細情報が見られます**

0030010000152  読み物としても充実した内容の「にっぽんの旅」 シリーズ

0040050000102まっぷるマガジン『南紀 伊勢志摩』

0040050000142 まっぷるマガジン『和歌山 熊野古道』

 0010160000562 山と高原地図『大峰山脈』…奥駆けルートの詳細

0010160000532 山と高原地図『大台ヶ原 高見・倶留尊山』… 紀伊半島を象徴する幻想風景の山

0100030000112 まっぷるマガジ『安くて良い宿 関西』

0010090000122 ツーリングマップルR『関西』… 大判のツーリングマップルはドライブマップに最適

 

<<< Vol.2 --波田須・大吹峠--    Vol.4 --那智大社と熊野本宮-->>>

2007年5月16日 (水)

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コールマン『キャンプ体験』プレゼントキャンペーン

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 子供たちを自然に触れさせて、のびのび育てるためにキャンプに行きたいけれど……何を用意していけばいいのかわからない。 特殊な技術が必要なようで、それも不安だ。といったファミリーキャンパー予備軍のご両親も多いと思います。

 これからファミリーキャンプを楽しんでみたいというそんなご一家に、コールマンからキャンプ用品一式にキャンプ場の手配、さらに 「アウトドアスタイルハンドブック(アウトドア入門DVD付)をプレゼント。この夏、 ファミリーキャンプデビューのご一家を応援してくれます。

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 キャンプ用品の内容は、4人家族分のテント、タープ、寝袋とランタン2台(燃料式と電池式)、ツーバーナー、テーブル、チェアなど。

 応募方法は、ハガキに、「この夏、キャンプをしたいが、こんな点がネック」というキャンプに踏み切れない理由と住所、氏名、 電話番号、家族構成を書いて下記宛郵送。

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〒100-8668 東京中央郵便局私書箱1560号PA
コールマン「キャンプ体験プレゼントキャンペーン」(マップルアウトドアブログ)係宛

2007年7月10日(火)当日消印有効

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 5組の家族に『キャンプ』体験が、100名に『子どもの自然体験ブック』(非売品)とソフトクーラー(15㍑容量)が当たります。

 『キャンプ体験』当選のファミリーには、簡単なレポートと取材協力をお願いする場合があります。

2007年4月24日 (火)

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シュラフカバー

 前回のキャンピングノウハウ紹介では、 「シュラフ」の選び方に触れましたが、今回は、夏場にはこれ一つでビバークも可能な「シュラフカバー」を紹介してみましょう。

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 ゴアテックスなどの防水透湿素材製のシュラフカバーが一枚あると便利です。これは、 本来はシュラフ本体にかぶせて防寒用カバーとして使うものですが(ほぼ10℃分くらいは耐寒性能をアップできます)、 夏期はカバーだけを単体でシュラフ代わりに使ってもいいし、ふいのビバークに備えて、 日帰りのフィールド行にもシュラフカバーをしのばせて行くのもお勧めです。

・追記

 ぼくは、長年マミータイプのゴアテックス製シュラフカバーを愛用しています。夏場に、 標高がさほど高くないところへ行くような場合は、シュラフを省いて、ほとんどこれだけで用が足りています。

 
**シュラフカバーを活用することで、フルシーズン快適な眠りが確保でき。 写真はモンベルのスーパーストレッチバッグに適応したもので、シェルに防水透湿素材のドライテック3レイヤーを使用。蒸れなどがなく、 夏場には、これ一枚だけで、テントも使わず、 星空を眺めながら眠りにつくことができる**

2007年3月30日 (金)

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テントマット

 アウトドアのノウハウとして、前回はテントの選び方を解説しましたが、 今回は、キャンピングをより快適にするためのギアとして、テントマットをご紹介します。

 

●テントマット

 グランドシートの上に直接シュラフを置いては、地面の凸凹が背中に当たったり、地面からの冷気によって安眠することは不可能です。 そこで必要となるのがテントマットです。

 テントマットは、大別すると三種類あります。ひとつは、エアーマット。そして、エンソライトなどの合成樹脂のクローズド・セル・ フォームを使ったマット。さらに厚手のフォームパッドを気密性の高いシェルに包んだエアー&フォームタイプのマットです。

 エアーマットは文字どおり風船状に気室の中に空気を入れてクッションにするマットです。これは、 空気を抜けばコンパクトに収納できるのが特徴ですが、岩場などでクッション代わりに使ったりするとパンクの恐れがあります。 全体が一気室のものでは、一ヶ所がパンクしただけで使い物にならなくなってしまうため、いくつかの気室に分かれているのがふつうです。また、 雪の中などでは、マット内部のエアーまで冷えて断熱性が低下することがあります。

 クローズド・セル・フォームのマットは、ウレタンと発泡スチロールの中間のような素材を想像してください。 これはすでにフォームの中に空気を含んでいるので、後から空気を入れて膨らます必要はありません。持ち運びには、 折りたたんだり丸めてザックのトップにくくりつけたりします。バックパッカーが、ザックの下のフレームにくくりつけているあれがそうです。 パンクの心配はなく、断熱性も高いのが特徴ですが、かさばるのが難点です。三つのタイプの中ではいちばん廉価なタイプです。

 エアー&フォームタイプはウレタンフォーム(スポンジ)を気密性の高いシェルで包んで、エアバルブを設けたマットです。 バルブを開けて、空気を吹き込んでウレタンフォームを膨らまして使います。エアマットの収納時のコンパクト性とクローズド・セル・ フォームの断熱性の良さを兼ね備えたもので、万が一パンクしても、ウレタンフォームそのもののロフト(厚み)で、 そこそこの寝心地と断熱性を確保できます。ただし、このタイプは他の二種に比べて少々値が張ります。

 最近ではテントの外側に敷く断熱シートも売り出されています。 これを使ったからといってテントマットが不要ということにはなりませんが、断熱効果はかなりアップします。また、 テントのメンテナンスでは地面に接していたグランドシートの汚れがいちばん頭を悩ますところですが、これを使用すればその問題は解決します。

・追記
 ぼくは、テントマットは、クローズド・セル・フォームタイプを愛用しています。モンベルの『キャンピングマット』というモデルで、 全身用の長さがあります(軽量化を重視する登山では、上半身だけをカバーする半身用を使うこともあります)。これを、 ぼくはテントの中だけでなく、岩場や地面の上に直接敷いて昼寝したりしますが、70デニール(デニールとは生地の糸の太さの単位です。 詳しいことは後にご紹介しますが、数字が少ないほど太い糸だと覚えておいてください)ナイロン生地は丈夫で、パンクの経験はありません。  

 

 

**今、主流となっているのは、 クローズドセルでセルフインシュレートタイプのフォームマット。寝心地がよく、空気を抜けば、 非常にコンパクトになる**


**収納時は非常にコンパクトにまとまり、 使用する時にはバルブを開いてやれば空気が入っていくセルフインシュレートタイプも、 形状や機能が様々なものが登場している。写真は WX-tex「アーバーライト」。 加重の掛かり方に合わせてセルの厚みが変えてあり、 快適さとコンパクト性を両立させている**

■アウトドアベーシックテクニック step1 ベーシックグッズ

 

2007年3月22日 (木)

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テントの選び方

 もう、東京では染井吉野もほころび始め、いよいよ春も終盤といった感じです。ゴールデンウィークもあと一ヶ月あまりとなり、 今年のアウトドアの皮切りの計画をされている人も多いと思います。

 そこで、今回は、 アウトドアアクティビティの基本ともいえるキャンピングに必要なテントについてのノウハウをお届けしようと思います。

 まずは、第一回として、テントの選び方から。

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●テント

 テントもザックと同じように技術革新でドラスティックな変化を遂げた装備です。グランドシートと本体が別で、 設営には経験とコツがいった昔の家型テントはすでに過去の遺物。現在のテントは、 グランドシートと本体が一体となりポールによって立ち上がるセルフスタンディング(自立)型となっています。

  グランドシートと本体との間に隙間がないので、家型のように、テントの周りに排水溝を掘る必要もなく、 テントを立ち上げてしまっから設置場所を決定できるようになりました。

  オートキャンプの場合は別として、ベーシックなキャンプで使うテントは、軽く、かさばらず、 設営も簡単なクロスフレームのドームテントがお薦めです(といっても、ほとんどのテントがこのタイプだから、 そのうちのどれを選ぶかという問題になるわけですが)。

 こと、テントに関しては、安物買いの銭失いならぬ命を失うことにもなるケースがあるので要注意です。ふつう、 テント本体はグランドシート部がウレタンコーティングの防水ナイロン生地で、ウォール部分は通気性のあるリップストップ(引き裂き防止) ナイロン生地で作られています。粗悪品のテントは、ウォール部の通気性が十分でなく、 テント内で調理をしたときに酸欠や一酸化炭素中毒をおこしやすいのです。

  雨天などへの対処は、テント本体の上に張るフライシートが、その機能を受け持ちます。設営の仕方は別の章で詳しく説明しますが、 テント本体との間に隙間を持たせてフライシートを張ることで、通気性と防水性を両立することができる仕組みになっているのです。

 最近では、ゴアテックスなどの防水透湿素材を使い、フライシートを省略したテントもあります。これは、 総量で本体フライシート別体式のものより軽いというメリットはありますが、試したかぎりでは、別体式のもののほうが、 本体とフライシートとの間のエア層ができることで温かく感じられ、また、 フライシートが作り出す前室や後室のスペースが有効に活用できるので、こちらのほうがお勧めです。

 形で分類すると、シンプルなドーム型の他に、そのバリエーションで防風性と居住性を高めたジオデシックドーム型、 さらにシェルタータイプ、簡易テントのツェルトなどに分けられます。オートキャンプ用では、 頑丈なフレームで立ち上げるオーナーロッジタイプがずっと主流でしたが、ポールに使う金属材料の発達などにより、 ドームタイプでも十分な強度をもたせられるようになり、オートキャンプ用テントも設営の簡単なこちらに主流が移りつつあります。

 テントには、普通、そのテント内に何人の人が収容できるか目安が出ています。ただ、この人数は、 テント内のスペースをぎりぎりまで使ったときに収容できる人数なので、実際の使い勝手を考えると、 収容人数+1程度の余裕をみておいたほうがいいでしょう。とくに山岳テントの場合は、 保温性を重視して普通のテントよりタイトに作ってあるので注意が必要です。

  例えば、収容人員2~3人用という表示のテントは、そこに3人が入ると、シュラフを三つ並べただけで目一杯になってしまいます。 2~3人用とあったら『快適に使用できるのは2人まで、場合によっては3人での使用も可能』という意味です。

  居住性はとりあえず置いといて、ソロで徹底して軽量化を図りたいというむきには、シェルターやツェルトの使用がお勧めです (ただし雨で終日テント篭もりになったりすると、じつに惨めな気分になるのが欠点。閉所恐怖症の人には凶器になるかも)。

 ぼくがとくにお勧めするのは、フライシートが大きく張り出し、前室として使用できるデザインのものです。それから、 各論に入ってしまいますが、テントを地面に固定するペグは余分に用意すること。また、 岩場などでペグが効かない場合に備えてアンカーを固定する張り綱も必需品です。

・追記
  ぼくは、古いダンロップのドームタイプ(3?4人用)、モンベルのアルパインテント(3人用)、それに小川テントのツーリングテント (ソロ用)の三種をシチュエーションに応じて使い分けています。

 ダンロップは、高校時代から、もう20年以上愛用しているものですが、ポールの破損が一度と、 たき火の火の粉でフライシートに穴があいたのを補修したくらいで、いまだに現役で頑張っています。 クロスフレームに本体を吊り下げる構造のこのテントは、設営が非常に容易なのが特色です。

 モンベルのアルパインテントは、本格山岳での使用を主目的に設計されていて、耐風性が非常に高いのが特徴です。また、 喚起バランスも良く(内部の暖まった空気を外へ逃がしにくいけれど、 必要な外気循環性は確保されている=使われている生地やそのコーティング、設計ジオメトリーがいい証拠)、山岳キャンプのときは、 もっぱらこれを愛用しています(現在は、モンベルのラインナップが変わって、ぼくが使っているタイプのモデルはなくなりました。代わりに、 オーソドックスなクロスフレームのドームタイプで生地にゴアテックスを採用した『アルパインドーム』 と独特のフレーム構造で居住空間を広くとった『キーバテント』、二つのラインナップとなっています=1999年2月現在)。

  ツーリングテントは、テントそのものの性能はさほど高くなはありませんが、 オートバイやMTBでツーリングするときの基本条件である、軽量、コンパクトという要素では抜きんでています。

長年愛用しているモンベル「アルパインテント」耐風性が高く、過酷な条件化でも安心して設営できる。 ただし、 平地での夏場のキャンプなどには不向き。

独自のAフレームを採用したモンベルのムーンライトシリーズは、設営が簡単で軽量、コンパクト。 バックパッカーやツーリングファンに人気のベストセラー。


クロスフレームにサブフレームを組み合わせたジオデシック構造は、耐風性が高く、 また居住空間を広く取ることができる。写真はMSRの「フュージョン2」

バックカントリースキーやクライミングなど極力荷物を減らしたいときには、超軽量のツェルトを利用。 写真はファイントラックの「ツェルト2」。ナイロンリップストップに防水透湿加工。 ダイニーマラインを用いたフローティングテンションシステムでテント同様にしっかりと設営できる。 積極的にテントとしても利用してもいい。なんといっても300gほどしかない重さとコンパクト性がいい。

タープといえば今まではオートキャンプ用の定番装備だったが、 ハンディサイズで山行やトレッキングにも手ごろなものが登場している。写真はファイントラックの「フライングシェード4」。 上記のツェルとと同様にダイニーマラインを採用して、立体的な形を維持し、風に強い。

2007年2月22日 (木)

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2007コールマン新製品 その2

 この週末は岐阜の山奥で雪洞キャンプの予定が、各地雪不足で難しい状況に……。東京は、結局、初雪が降らずに冬が終わりそうですね。

 せめて、冬の名残