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2007年3月22日 (木)

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テントの選び方

 もう、東京では染井吉野もほころび始め、いよいよ春も終盤といった感じです。ゴールデンウィークもあと一ヶ月あまりとなり、 今年のアウトドアの皮切りの計画をされている人も多いと思います。

 そこで、今回は、 アウトドアアクティビティの基本ともいえるキャンピングに必要なテントについてのノウハウをお届けしようと思います。

 まずは、第一回として、テントの選び方から。

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●テント

 テントもザックと同じように技術革新でドラスティックな変化を遂げた装備です。グランドシートと本体が別で、 設営には経験とコツがいった昔の家型テントはすでに過去の遺物。現在のテントは、 グランドシートと本体が一体となりポールによって立ち上がるセルフスタンディング(自立)型となっています。

  グランドシートと本体との間に隙間がないので、家型のように、テントの周りに排水溝を掘る必要もなく、 テントを立ち上げてしまっから設置場所を決定できるようになりました。

  オートキャンプの場合は別として、ベーシックなキャンプで使うテントは、軽く、かさばらず、 設営も簡単なクロスフレームのドームテントがお薦めです(といっても、ほとんどのテントがこのタイプだから、 そのうちのどれを選ぶかという問題になるわけですが)。

 こと、テントに関しては、安物買いの銭失いならぬ命を失うことにもなるケースがあるので要注意です。ふつう、 テント本体はグランドシート部がウレタンコーティングの防水ナイロン生地で、ウォール部分は通気性のあるリップストップ(引き裂き防止) ナイロン生地で作られています。粗悪品のテントは、ウォール部の通気性が十分でなく、 テント内で調理をしたときに酸欠や一酸化炭素中毒をおこしやすいのです。

  雨天などへの対処は、テント本体の上に張るフライシートが、その機能を受け持ちます。設営の仕方は別の章で詳しく説明しますが、 テント本体との間に隙間を持たせてフライシートを張ることで、通気性と防水性を両立することができる仕組みになっているのです。

 最近では、ゴアテックスなどの防水透湿素材を使い、フライシートを省略したテントもあります。これは、 総量で本体フライシート別体式のものより軽いというメリットはありますが、試したかぎりでは、別体式のもののほうが、 本体とフライシートとの間のエア層ができることで温かく感じられ、また、 フライシートが作り出す前室や後室のスペースが有効に活用できるので、こちらのほうがお勧めです。

 形で分類すると、シンプルなドーム型の他に、そのバリエーションで防風性と居住性を高めたジオデシックドーム型、 さらにシェルタータイプ、簡易テントのツェルトなどに分けられます。オートキャンプ用では、 頑丈なフレームで立ち上げるオーナーロッジタイプがずっと主流でしたが、ポールに使う金属材料の発達などにより、 ドームタイプでも十分な強度をもたせられるようになり、オートキャンプ用テントも設営の簡単なこちらに主流が移りつつあります。

 テントには、普通、そのテント内に何人の人が収容できるか目安が出ています。ただ、この人数は、 テント内のスペースをぎりぎりまで使ったときに収容できる人数なので、実際の使い勝手を考えると、 収容人数+1程度の余裕をみておいたほうがいいでしょう。とくに山岳テントの場合は、 保温性を重視して普通のテントよりタイトに作ってあるので注意が必要です。

  例えば、収容人員2~3人用という表示のテントは、そこに3人が入ると、シュラフを三つ並べただけで目一杯になってしまいます。 2~3人用とあったら『快適に使用できるのは2人まで、場合によっては3人での使用も可能』という意味です。

  居住性はとりあえず置いといて、ソロで徹底して軽量化を図りたいというむきには、シェルターやツェルトの使用がお勧めです (ただし雨で終日テント篭もりになったりすると、じつに惨めな気分になるのが欠点。閉所恐怖症の人には凶器になるかも)。

 ぼくがとくにお勧めするのは、フライシートが大きく張り出し、前室として使用できるデザインのものです。それから、 各論に入ってしまいますが、テントを地面に固定するペグは余分に用意すること。また、 岩場などでペグが効かない場合に備えてアンカーを固定する張り綱も必需品です。

・追記
  ぼくは、古いダンロップのドームタイプ(3?4人用)、モンベルのアルパインテント(3人用)、それに小川テントのツーリングテント (ソロ用)の三種をシチュエーションに応じて使い分けています。

 ダンロップは、高校時代から、もう20年以上愛用しているものですが、ポールの破損が一度と、 たき火の火の粉でフライシートに穴があいたのを補修したくらいで、いまだに現役で頑張っています。 クロスフレームに本体を吊り下げる構造のこのテントは、設営が非常に容易なのが特色です。

 モンベルのアルパインテントは、本格山岳での使用を主目的に設計されていて、耐風性が非常に高いのが特徴です。また、 喚起バランスも良く(内部の暖まった空気を外へ逃がしにくいけれど、 必要な外気循環性は確保されている=使われている生地やそのコーティング、設計ジオメトリーがいい証拠)、山岳キャンプのときは、 もっぱらこれを愛用しています(現在は、モンベルのラインナップが変わって、ぼくが使っているタイプのモデルはなくなりました。代わりに、 オーソドックスなクロスフレームのドームタイプで生地にゴアテックスを採用した『アルパインドーム』 と独特のフレーム構造で居住空間を広くとった『キーバテント』、二つのラインナップとなっています=1999年2月現在)。

  ツーリングテントは、テントそのものの性能はさほど高くなはありませんが、 オートバイやMTBでツーリングするときの基本条件である、軽量、コンパクトという要素では抜きんでています。

長年愛用しているモンベル「アルパインテント」耐風性が高く、過酷な条件化でも安心して設営できる。 ただし、 平地での夏場のキャンプなどには不向き。

独自のAフレームを採用したモンベルのムーンライトシリーズは、設営が簡単で軽量、コンパクト。 バックパッカーやツーリングファンに人気のベストセラー。


クロスフレームにサブフレームを組み合わせたジオデシック構造は、耐風性が高く、 また居住空間を広く取ることができる。写真はMSRの「フュージョン2」

バックカントリースキーやクライミングなど極力荷物を減らしたいときには、超軽量のツェルトを利用。 写真はファイントラックの「ツェルト2」。ナイロンリップストップに防水透湿加工。 ダイニーマラインを用いたフローティングテンションシステムでテント同様にしっかりと設営できる。 積極的にテントとしても利用してもいい。なんといっても300gほどしかない重さとコンパクト性がいい。

タープといえば今まではオートキャンプ用の定番装備だったが、 ハンディサイズで山行やトレッキングにも手ごろなものが登場している。写真はファイントラックの「フライングシェード4」。 上記のツェルとと同様にダイニーマラインを採用して、立体的な形を維持し、風に強い。

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