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2007年11月28日 (水)

記事タイトル

葉山シーカヤッキング その2

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 シーカヤックで海に漕ぎ出して、いつも新鮮に感じるのは、馴染みのある陸上風景が海から見るとまったく違った場所に見えることだ。

 鄙びた日本の漁村も、どこか南仏あたりのリゾートに見えたり、南海の島にいるように思える。とくに、 ドライブやツーリングでよく訪れる伊豆や、今回の三浦半島などでは、陸上のイメージがごったがえす観光客やら渋滞する道なので、 このギャップがことさら大きい。

 そして、いつもは海の綺麗さなど気にかけないのに、澄んだ水と魚影の多さ、磯の生物の多様さなどに驚かされる。

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 単にボートを漕いで気晴らしするのではなく、大自然の中に身を置いて、 その息吹を全身で味わえるのがシーカヤックというアクティビティの素晴らしいところでもある。

 ぼくたちは、まるで天に祝福されているかのような小春日和で凪いだ海をのんびりと漕ぎ進んでいく。

 葉山御用邸横の海水浴場を出発して、まずは西に向かう。

 この日は釣り船に、ヨット、ぼくたちと同じシーカヤックも多く、やや気を使いながら進んでいく。それでも、 陸上の混み具合とはまったく違い、それぞれの「領分」が十分に確保できているので安心だ。こんなところも、広い「海」 というフィールドのいいところ。マリンスポーツを楽しむ人は、大らかな人が多いが、 それはこうした茫洋とした環境にいつもいるからかもしれない。

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 小さな岬の突端に差し掛かると、浅瀬で波が立っている。先導する木下氏は、岩と岩との間の波が高いところをわざと越えていく。 こちらも、それに続いて、波に正対するように方向を定めて、岩の間を抜けていく。

 べつにたいした大きさの波ではないが、全長5mのタンデム艇がいとも簡単に持ち上げられてしまうその力に、自然の威力が垣間見える。 これが少しでもうねりが入ったりすると、「なかなかスリリング」などと軽口など叩いていられなくなってくる。

 小一時間漕いで、岬を越えた先の森戸海岸に上がり、トイレ休憩。そして、すぐに艇に乗って、 江ノ島のほうを向いた赤い鳥居が印象的な沖の菜島に上陸した。ここでランチタイム。

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 木下氏たちがランチの準備をしている間、Oさんとぼくは水が引いてできたあちこちの磯だまりを覗いて歩いた。どこも 「ヤドカリの楽園」といえるほど、ゴソゴソと彼らが動いている。ぼくたちが近づいて行くと、はじめのうちはどいつも必死で「貝」 を装っているのだが、一匹がついに我慢できなくなって逃げ出すと、それがパニックを呼び起こして、 一気にすべてのヤドカリがコケつまろびつしながら逃げていく。中には、ひっくり返しになって身動き取れなくなり、また慌てて「貝」 のふりに戻るやつもいて、笑わせてくれる。

 他にも小魚や透明の海老の幼生など、よく見ると、小さな磯に命が溢れかえっている。

 今日のメニューはハムとキノコのパスタ。アルマイトの大なべ一杯のボリュームを四人でいとも簡単に平らげてしまった。最後に、 「もったいない、もったいない」と言い訳のような独り言を呟きつつ、なべがピカピカになるまで平らげたのは、 見かけによらない大食漢のOさんだった。 

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 ゆっくりとランチを楽しんだ後は、再び海へ。

 菜島に上陸するときは潮が引いていたので楽に上陸できたが、1時間ほどの間にだいぶ満ちてきて、上艇するのに、 半身を海に浸かった木下氏と楠氏に艇を支えてもらわなければならなかった。引き潮のときには陸続きで、 満ちてくると島になるようなところがけっこうあるが、こんな短時間で潮が満ちたら、取り残される人も出てしまうだろう。その点、 シーカヤックは自由が利いて安心だ。

 午後は、午前中よりもさらに凪いで、まるで鏡の上を漕いでいるようだ。南の島で漕いでいると、何十mも下の海底まで見通せて、 ふいに高所恐怖症に襲われることもあるそうだ。いちど、そんな海にも浮かんでみたいものだ。

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 いったん出艇した葉山海岸を左に見送り、長者ガ崎の東に浮かぶ尾島を回り込む。このあたりは、ウニやアワビ、サザエの宝庫で、 偏光グラスで海を覗き込むと、白い海底にびっしりとウニが張りついているのが見える。

「むこうの岸辺の山並みから長者ガ崎にかけて、竜の背中のように見えるでしょ。長者ガ崎のあたりが尻尾で、その大半は海の中にあって、 先っぽが出ている。竜の尾の先だから尾島って呼ばれるんですよ」

 そんなふうに地名の由来を教えてもらうと、風景が俄然躍動したものに見えてくる。ナンバリングされた道を辿って、 仰々しい看板ばかり見せられ、さらには人工物の林立する観光地では、土地にまつわる物語も埋没してしまう。

 だけど、こうして、全身で自然に触れ合って、土地に向かい合うと、昔の人たちの生き生きとした想像力と、 それを喚起する自然がそのままに残されていたことが羨ましくなってくる。

 ぼくが生まれ育った田舎もそうだが、かつては「白砂青松」と歌われ、遠浅の海岸線がどこまでも続いていた風景が、今は、 浜はやせ細ってみる影もなくなってしまっている。この葉山も、木下氏が子どもの頃は、ずっと白い砂浜がバンドになっていて、 裸足で歩いていけたのだという。そんな頃に、こうしてゆったりと沖に浮かんで浜を眺めることができたなら、どんなに素晴らしかっただろう…… 。

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 ときに、三艇をくっつけて、そんな話をしながら過ごしているうちに、秋の短い陽は、だいぶ傾いてきてしまった。

 海に浮かぶ心地よさに名残を感じつつ、舳先を長者ガ崎から葉山海岸に向けて、無事上陸。

 浜に近い民宿「大海荘」で風呂を借り、塩を洗い流して浜に戻ってみると、 ちょうど大きな太陽が伊豆半島の向こうに沈んでいくところだった。

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■問い合わせ先■
「オーシャンズ」では、シーカヤックのツアーやスクールを随時受け付けています。詳細は、直接お問い合わせを。
神奈川県三浦郡葉山町一色1821-2
tel&fax : 046-876-3401
blog :  http://blog.ocean-s.jp/
mail : info@ocean-s.jp

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**今回のコース。全長約10km。一日のんびり漕いで、 ちょうどいい距離だった**

2007年11月27日 (火)

記事タイトル

葉山シーカヤッキング その1

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 シーカヤックとの出会いは、かれこれ6年以上前になる。

 日本ではじめて全国的にシーカヤッカーが集結した「シーカヤックミーティング in 牛窓」 に縁あって参加し、広い海原に漕ぎ出して、自由に進むその開放感に感動して、以後、ワンシーズンに二、三回、四国や若狭、 西伊豆などで漕いできた。

 ぼくは、10代の頃からオフロードバイクに乗り、道無き道を走るツーリングやデザートレースを楽しんできた。 シーカヤックに初めて乗ったとき、まず、オフロードバイクに感覚が近いと思った。自由にフィールドを走り回り、 体重移動でターンしていくその運動感覚……そんなところが、ずっと馴染んできたオフロードバイクにそっくりで、じつに取っつきやすかった。

 そして、シーカヤックのほうは、遮るものが何もない海原だけに、オフロードバイクよりもさらに世界は広く、 エンジンに頼らず人力で進むナチュラルさや、デッキに荷物がたくさん積めて、無人島へ渡ってキャンプするツーリングなどでは、 贅沢に食材や酒を用意して、オートキャンプ並みに贅沢な夜が過ごせるのも魅力的だった。

 ぼくは、茨城県の鹿島灘沿いの小さな町で生まれ育ったが、海が近くにはあっても、荒れた外海のため、泳ぐこともできず、 「海は怖いもの」という先入観から、マリンスポーツは敬遠気味だった。

 それが、シーカヤックのおかげで、海がとても身近なものになった。

 先週末、よくアウトドアで一緒にアクティビティを楽しむOさんが、今年から葉山で独立してシーカヤックツアーのアウトフィッター「オーシャンズ」 を立ち上げた木下剛さんのところを訪ねてシーカヤックに乗るというので、ぼくも便乗して、初冬の一日を海で過ごすことにした。

 じつを言えば、一昨年の夏に西伊豆で漕いで以来、二年ぶりのシーカヤックだった。

 当日は、三浦半島の葉山町にある公園の駐車場に集合。

 オーシャンズのツアーでは、艇も装備も全てレンタルで揃い、行動中の食事も用意されているので、身一つで出かけていけばOKだ。 まったくの初心者でも、簡単な講習の後、海へ漕ぎ出し、本格的なツアー開始となる。それだけ、シーカヤックという乗りものは、 敷居が低くて馴染みやすく、しかも、大海原を自分で航海しているという満足感が味わえる。

 艇は基本的にシングル艇とタンデム艇があって、初心者は安定感のあるタンデム艇に乗ることになる。 Oさんもぼくもシングル艇で漕いだ経験も何度もあるが、久しぶりということもあって、今日は二人でタンデム艇に乗ることにした。

 タンデム艇の場合、前に乗る人がナビゲーター役となり、後はラダー(舵)を操って、艇の方向を定めていく役となる。

 準備が整ったところで、艇を浜へ下ろし、Oさんが前に、ぼくが後に乗り込んだ。

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**葉山公園駐車場に集合。タンデム艇1、 シングル艇2のこじんまりしたツアーになった**

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**海岸に艇を下ろし、さっそく乗り込む**

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**11月下旬としては異例の暖かさで、他にもここを出発するツアーがあった**

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**海も凪いで、ノンビリと進む**

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**本日のぼくのいでたちは、陸上でも着るベースレイヤーの上に夏場のシーカヤックスタイルを纏って、 さらにトレッキング用のソフトシェルジャケットという軽装。木下氏は寒さに備えてドライスーツを用意してくれていたが、 この格好で十分だった**

ツアーの詳細は、次回お伝えします。

 

■オーシャンズ■
http://blog.ocean-s.jp/

 

2007年11月25日 (日)

記事タイトル

葉山シーカヤック 帰還

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初冬の奇跡のような小春日和の一日を海で過ごして、無事、出発地の葉山海岸に上陸

 

記事タイトル

葉山シーカヤック クルージング

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のんびり、ゆったりと昼食を楽しんだ後、再びクルージング。

記事タイトル

葉山シーカヤック 昼食

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沖の島に上陸して昼食。今日のメニューは、キノコとハムのパスタ。大なべたっぷり。

記事タイトル

葉山シーカヤック 小春日和

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昨日までの冷え込みが嘘のように、小春日和で、海も凪ぎ、最高のコンディション。

記事タイトル

葉山シーカヤック 出艇

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今回は、久しぶりなので、安定したタンデム艇で。

記事タイトル

葉山シーカヤック 集合

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久しぶりにシーカヤックを楽しみに、葉山へやってきました。

今回は、葉山を拠点とするアウトフィッター「オーシャンズ」のツアーに参加します。

■オーシャンズ■
http://blog.ocean-s.jp/

2007年11月23日 (金)

記事タイトル

白馬巨木巡り その2

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 野平の桂の木を後にして、白馬からR148を北へ10kmほど、山間の秘湯奉納(ぶのう)温泉へと向かう道に入ってしばらく行くと、 見るからに堂々とした杉の巨木が沿道でこちらを見下ろしている。

 巨木の根元には「白山社」という小さな社がある。その社の前に立つと、この木の根元が巨大な洞になっていることに気づく。 高さ42m、目通り幹囲が12mのまさに「そびえ立つ」大杉。人が楽に通り抜けられる洞の大きさも桁違いだ。

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 洞の中はまんべんなく焦がされていて、内側から腐るのを押さえられている。そのせいか、こんな洞を持ちながら、 枯れ枝も苔がついた弱った枝もなく、健康的で清々しい立ち姿をしている。

 地元の年寄りたちは、子供の頃、みんなこの洞の中で遊んだという。時には、この中で眠ったりもしただろう。こうした、巨きく、 人の命の長さなど一瞬に思えるほどの時間を生きた生命に見守られ、それと触れあって育った子供は、どんな心を持つだろう?

 自然環境を守る、持続可能な社会、そんな言葉だけでは言い表せない、自然との共生をどうしたら取り戻せるのか、 それをぼくたちは真剣に考えなければいけないのかもしれない。

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**白山社の周囲にはイチョウの木がたくさんあり、足元を見ると銀杏が。福島さんは、 これをビニール袋にたくさん収穫していた。これも貴重な自然の恵み**

 白山社の大杉からさらに奉納温泉への道を辿り、途中から狭い道へ分け入っていく。車一台がやっと通れるその道の行き詰まりに、 ひっそりと社がある。背後に杉の大木が生い茂るその社にお参りし、本殿の裏の斜面を登ると、巨木たちの中心に、 ひときわ高く抜きん出た木がある。

 縄文土器の火炎模様を思い出させる太い枝が何本も腕を突き上げるように伸び、見上げた先でそれが密集して、 テラスのようになっている。これを地元では「神の腰掛け杉」と呼んでいるというが、たしかに、そこには神か天狗か、 人智を遙かに超えた存在がどっかりと腰を下ろして、下界を睥睨してそうだ。

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 古来、日本ではこうした巨木や岩に神が降臨するとされ、そんな事物を「依代(よりしろ)」と呼んできた……岩の場合は 「盤座(いわくら)」とも呼ばれるが……それは、こうした巨木や岩そのものが、 その存在が人智を越えた大きな意志が働いてできた奇蹟のように見えたせいでもあるだろう。

 巨木は、生物として人より遙かに長く生き、巨大に成長した姿が人を畏怖させる。岩はそれ自体は生物ではないが、地球が「ガイア」 という一つの生命であり、そのガイアが息づいていることの証である。そして、 岩に秘められた悠久の年月もまた人をして畏怖の気持ちをいだかせる。

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 巨木や巨石に出会っていつも思うのは、ぼくたち人間が、こうしたものたちのスケールで世界をイメージできたら、 どれほど世界が平和になるかということだ。逆をいえば、人の一生が儚いが故に、人は生き急いで、 無益な戦いや競争に駆り立てられてしまうのだろうか……。

**白馬周辺の巨木巡りは、この冬、スノーシューと組み合わせたイベントとして実施する予定です。また、詳細が決まり次第、 ご紹介したいと思います**

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2007年11月21日 (水)

記事タイトル

白馬巨木巡り その1

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**今回を含めて、白馬の巨木たちはGPSに位置をインプット。これで、 わかりづらい場所にある木にも会いに行けるし、GPSで巨木を巡るツアーも実現できる**

 先週後半、信州の白馬で、巨木巡りツアーのための下見をしてきた。

 昨年、白馬に伝わる「風切地蔵」の取材をして、その過程で、ここにたくさんの巨木があることを知って、 それを結ぶGPSのツアーを行ったら面白いのではないかと考えたのだ。

 今回は、昨年巡った候補地に加えて新たに個性的な巨木がいくつかあるということで、 ペンションミーティアのオーナー福島さんに案内していただいて、それらを巡ってきた。

 まずは、姫川を挟んで、白馬三山と対峙する絶好のロケーションにある野平の集落へ向かう。ここは、古い善光寺街道が通り、 その鬼無里との境に位置する柄山峠に風切地蔵があって、地元の人たちが、街道を復活させようと道を整備し、地蔵も大切にしている。

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**姫川を挟んで、正面に白馬三山を拝む野平集落。晴れた日の景色は素晴らしい**

 そもそも白馬の風切地蔵のことをこのコラムに書いて、それをたまたま読んでくださった、 ここ野平の下川さんから連絡をいただいたことが、ぼくが白馬と深く繋がることになったきっかけだった。今回の巨木の情報は、もちろん、 その下川さんからもいただいた。

 野平の集落の中を「権現水」という湧水が流れている。集落の北縁、背後の山の斜面から流れ落ちる水は、冷たく、すっきりとしていて、 飲料水にも、野菜を洗ったりするのにも使われている。

 まずは、この水を手に掬っていただいて、山へ入っていく。

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**集落の外れに湧き出す「権現水」。夏は冷たく、 冬場はほのかに温かみが感じられる柔らかい湧水**

 野平の集落を見守る神明社の脇を通り、杉林に分け入っていくと、足元はぬかるんで、 福島さんに用意してもらった長靴が足首のあたりまで泥に潜ってしまう。

 このあたりは窪地になっていて、水はけが悪いため、湿地のような状態になっているのだが、桂の木は水気が好きなため、 こんなところに生育するのだという。

 鬱蒼とした杉林は、一昨年の豪雪の際に倒された木がそのままにされていたりして、殺伐とした雰囲気に包まれている。

 そんな中に、同じ場所で新生を繰り返して、ミズナラのように幹が密生した桂があった。

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 樹齢800年を越えるといわれるこの桂の木は、薄暗い中、あまり手入れもされていないため、どこか荒んで見えてしまう。 そんな様子を見て、福島さんは、幹にかかった枯れ枝などを取り払いはじめた。

 この桂と杉林は、近く、地元の人たちが手入れする予定だという。

 桂の木の周りを一巡してみると、地盤は軟弱で、泥に深々と足をとられてしまう。根回りで10mくらい、 いちばん高い幹で30mは越えていそうな木が、いくら根を張っているとはいえ、こんな軟弱な場所に立っていられるのは不思議な感じだ。

 この木の傍らに立ち、じっと耳を澄ますと、どこからか微かな水音が聴こえてくる。足元に耳を持っていくと、その音が大きくなる。

 ちょうど、この桂の木の根元に水が湧き出し、それが権現水の源になっているのだという。

 明確な流れがあるわけではなく、ここから窪地の杉林の地面を湿らせ、その湿地から神明社の下の権現水に、 搾り出されるようにして水が湧き出しているようだ。滞留しているかに見える湿地の水が、地面に濾過されて湧き出すときには、 森の滋味あふれる澄明な水に生まれ変わっているのだから……自然のメカニズムは巧妙であり、不思議だ。

 この林が再び手入れをされて、桂の木ももっと健康になれば、そこから生み出される水ももっと澄んで、集落の人たちの体も心も、 もっともっと健康的に潤してくれるだろう。

 写真を撮り忘れてしまったが、桂の木を訪ねる途中で、福島さんが斜面に掘られた穴を指して、「この穴は、 集落で消費するための雑木の炭を焼いた跡なんですよ」と教えてくれた。

 そう言われなければ、生木が倒れた根の痕跡と思うようなものだが、よく見れば、穴の側面は煤で黒くなっていて、 簡単な窯の跡だとわかる。

 間伐したり、大風が吹いて倒れた木などを、日常使う炭にするために、集落に近いこの場所に簡単な窯を作って焼いたのだという。 貴重な現金収入となる「商品」の炭は、もっと山奥で、良木を見つけ、しっかりした窯で焼かれた。

 自然の生態と、自分たちのニーズをうまく合わせて、合理的に暮らしていた昔の人たちは、 ほんとうに無駄なく暮らしていたのだとわかる。

 ほんの些細なことだが、こうした昔の人たちの生活のスタイルや智慧をもう一度学びなおすことが、 今のぼくたちには切実に求められているような気がする。

桂

2007年11月18日 (日)

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信州でzumo

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 週末、白馬は最高の天気になった。白馬三山もくっきり。

 白馬のツーリングで使用したGARMIN zumo550の記事をツーリングウェーブに載せました

 明日は、白馬周辺での巨木巡りのレポートをお届けします。

記事タイトル

冬の信州でzumo

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 この週末、信州白馬を訪れている。

 冬型の気圧配置が弱まって、前日までどんよりと雲が垂れ込めていた空は見事に晴れ上がり、 白馬三山をはじめとする北アルプスが真っ青な空を背景に雪化粧した姿を現した。

 もうすぐ、里にも雪が降りそうなキンッと冷えた空気。バイクで訪れるのは、来春まで、最後の機会になりそうだ。

 今回は、前回このコラムで紹介した新型のバイクナビ「GARMIN zumo550日本版」を装備して、巡っている。

 これまで、同じGARMIN のストリートパイロット2610を装備していたが、2610と比べると、受信感度が格段にアップし、 瞬時に位置を捕捉するほか、CPUも性能アップしているおかげで、設定したルートを外れても、瞬時にリルートしてくれる。

 また、3D表示モードでは、ルートの概要がつかみやすく、操作系も直感的で扱いやすくなっている。

 今回は、Bluetooth機能は使用しなかったが、Bluetooth対応のヘッドセットなどをそろえれば、 音声ガイダンスのほか、MP3プレーヤー機能で音楽も聴けるので、試してみようと思っている。

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**R1200GSADVのハンドルにマウントしたzumo。オフセットして取り付けているので、       メーター周りの視認性を阻害せず、 操作もしやすい**

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**今回は、汎用性の高いRAMマウントに、Touratech製のロッカブルマウントを組み合わせ、       純正のモーターサイクルマウントをセット。振動に強く、 角度を自由に変えられ、       セキュリティの面でも安心**

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**GSのアルミパーツと色味が合っているせいで、       純正装備のように自然に見える**

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**ファンクションボタンとタッチスクリーンで、操作性は非常にいい**

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**トリップコンピュータモードとメーターモード。いずれ、GPSがそのまま各種メーターに置き換わって、       ハンドル周りは今より遥かにコンパクトになるかもしれない**

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**ナビゲーション以外に、MP3プレーヤーも装備。Bluetoothも備えて、       モバイル端末のハブとしても使用できる**

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**目的地設定は、あらかじめ入力したポイントの他、各種のジャンル、住所、       電話番号から設定可能**

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**白馬では、いつもお世話になる宿「ミーティア」。本館のペンションの他、コテージ、貸山荘、       コンドミニアムがあって、ソロから家族連れ、 大人数のグループまで対応**

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**白馬でのランチ、ティータイムは喫茶「ぷぅ」がお勧め。店内から北アルプスの絶景が拝める。右は、       大好評の「ぷぅ麺」**

■zumoについては、 OBT-SELECTで■
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http://www.ley-line.net/obtselect/index.html

 

2007年11月16日 (金)

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雪間近

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 昨日から白馬に滞在しています。

 今回は、山登りではなく、スキー場の見学と、GPSクエストの準備、さらにスノーシューツアーの打ち合わせ等々。

 いつもの宿「ミーティア」 からは冬枯れが始まった林と、時折顔を覗かせる雪の北アルプスが。

 ダイニングにはストーブに火が入り、その温もりが心地いい!!

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ミーティア

 

2007年11月13日 (火)

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2008年カレンダー

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 1996年、アラスカを舞台に野生動物を追い続けてきた写真家、星野道夫氏がカムチャッカで熊に襲われて亡くなった。

 ちょうど、その頃、SEGAで一緒に仕事をしていた現Think the Earthの上田壮一さんが、 ガイアシンフォニー3の助監督を務めることになっていた。 ガイアシンフォニー3では、メインの登場人物に星野道夫さんを据えて、彼の視点を通した自然、地球というものを表現しようとしていた。

 上田さんは、ガイアシンフォニーの監督龍村仁さんと一緒に何度も星野さんと会って、内容について打ち合わせをしていた。そして、 映画がクランクインするという直前、あの悲劇が起こった。

 当時、地球環境保護に関わる仕事にシフトしようと、ガイアシンフォニーの仕事に情熱を傾けていた上田さんが、 星野さんの悲報に接して肩を落とした姿を今でもよく覚えている。

 まだ残暑の厳しい9月、浅草で星野さんの写真展が行われることを知って出かけていった。

 そして、先日、ガイアシンフォニーの最新版が上映されるので観に行き、 その中で、星野道夫が再び印象的に取り上げられているのに接した。

 そんなことがあって、これも先日紹介したが、ガイアシンフォニーシリーズのDVDを購入して、懐かしくバックナンバーを観て、 3の中に登場する星野さんと対面した。

 自然の中に、優しさや調和、そして人と自然との共生をテーマに写真を撮り続け、文章を記した彼の仕事は、今だからこそ、 求められているのだという印象を強くした。

 そんな星野さんの魂を忘れないようにと、来年のカレンダーは、彼の「悠久の大地」にきめた。

2007年11月11日 (日)

記事タイトル

ドライフーズ

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 昔は、登山用のドライフーズといえば、荷物軽減のために「仕方なく」持参し、「仕方なく」食べたものだが、 最近はバリエーションも増え、味も格段に良くなった。

 そんなわけで、キャンプで最近のドライフーズを味見してみようと、いろいろ買い込んできた。

 実際の味見は、また後ほど。

2007年11月 9日 (金)

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サインハウス・モバイルバッテリーパック MBP 5400

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**モバイルバッテリーパックの内容は、バッテリー本体、USB - miniUSB ケーブル、 携帯電話コネクタ3 種、USB-DC ストレートケーブル、充電用AC アダプター、PDAナビ用充電コネクター付USB - miniUSB ケーブル。これだけあれば、ほとんどのモバイルデバイスに対応できる**

 携帯電話にデジタルオーディオ、ハンディゲーム機、そしてPDAやらPND(パーソナルナビゲーションデバイス)…… 気がついてみると、表に出るときでも、様々なデバイスを持ち歩いている。

 これらは、とても便利なものだけれど、いざ電池切れとなると宝の持ち腐れ、保険のためにACチャージャーをとなると、 それぞれ専用のものをいくつも持ち歩くハメになり、コンパクトなはずのデバイスが厄介なお荷物に……。

 今回紹介する「サインハウス・モバイルバッテリーパック MBP 5400」は、 ちょうどチョコレートバー一本ほどの大きさと重さで、様々なデバイスの補助電源やバッテリーチャージャーに使えるという、 電子デバイスの救世主のようなもの。

 もっとも身近なモバイルデバイスといえば、携帯電話だが、仮に携帯電話のバッテリーが空になっていても、二、三回はフル充電可能だ。 当然、他のデバイスもこのバッテリーパックひとつでカバーできるのでとても頼もしい。

 ちなみに、ぼくは携帯電話を個人用のFOMAと仕事用のソフトバンク、PNDのGARMIN nuvi、 デジタルオーディオといったあたりをほとんど毎日、それにときどきDS-LITEを持ち歩く。これだけ抱えていると、 だいたいどれかは充電し忘れて使い始めたとたんにバッテリー切れとなってしまう。

 ところが、MBP 5400を持つようになってからは、バッテリー切れの不安が完全に解消された。

 今は、自宅でもそれぞれのデバイスに充電することはほとんどなく、MBP 5400の充電をするだけで、 それぞれのデバイスのバッテリーがなくなった時点でMBP 5400で充電しながらそのまま持ち歩くというパターンになった。

 たとえば、充電中に電話がかかってきても、巻き取り式のUSBコードなので、そのまま補助電源感覚で使用できるのがいい。

 また、ツーリングやアウトドアのアクティビティの際も、ザックやファニーパックにMBP 5400を入れているが、 夜間に明かりが必要なときに、これに装備されている高輝度LEDライトが使えるので、とても重宝だ。

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**本体は、ちょうどチョコレートバーほどの大きさと重さで、携帯しやすい。 このサイズで5400mAhの大容量があるので携帯電話の充電なら二、三台分は楽々**

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**出力はUSBコネクタ。高輝度LEDは側面に装備**

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**バッテリー残量は、インジケーターで表示。高輝度LEDはアウトドア用のライトとしても十分使える。

 

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**携帯の充電は、各キャリア用のコネクタが用意されている。 ぼくが普段使っているモトローラ製の携帯はミニUSBコネクタが充電コネクタを兼ねているので、そのままいけるかと思ったが、 これはFOMA用アダプタが必要だった**

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**PNDのMio用として同梱されている黄色いコネクタをもったUSBプラグは、 Mioと同様のPNDであるGARMI nuviでも充電できた。内蔵バッテリだと4、5時間しか連続使用できないので、 それが三倍近く使えるようになるのはうれしい**

■サインハウス■
http://www.bolt.co.jp/

2007年11月 7日 (水)

記事タイトル

冬に備えて その2

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**見た目ではわからないが、驚異的な「軽さ」のシューズ。裸足感覚で雪の上を歩くのは、 どんな感じだろう**

 雪の頼りもちらほら聞こえ始めてくると、いそいそと準備を始めたくなると、先日ここでも書いたけれど、この冬は、 タウンからアウトドアのアプローチまで幅広く気軽に使えるシューズが欲しいと思っていて、ようやく、諸々のニーズにかなうモノを手に入れた。

 CROCS(クロックス)といえば、日本にはつい3、4年前に登場したアウトドアサンダル・シューズメーカーで、「クロスライト」 という独自の特殊樹脂を一体成形成形した驚異的に軽く、フィット感が抜群のサンダル「ケイマン」が、 初めはシーカヤッカーの間で評判になって、さらにはトレッカーに波及して、たちまち巷にあふれかえるようになったが、 そのCROCSのラインナップの「オールテレイン」が、ぼくがこの冬のスノーシューズとして選んだモノだ。

 写真で見ると、レザーのアッパーにラバーの本体という、アメリカンアウトドアブランドではポピュラーなスタイルだが、じつは、 普通ならラバーを使うところをCROCSならではの「クロスライト」の一体成形となっている。

 見た目のヘビーデューティな雰囲気とは正反対に、驚異的に軽く、夏に世界を席巻した軽量サンダルの「ケイマン」 にもひけをとらないほど。「羽根のように軽い」と形容すればいいのか、はたまた「裸足感覚」とでも言えばいいのか…… とにかく今までのウインターシューズにはありえないこの軽さが自分のウインターアウトドアライフにどんな影響をもたらすのか、大げさでなく、 とても楽しみだ。

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■クロックスジャパン■
http://www.crocs.co.jp/

2007年11月 5日 (月)

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冬に備えて

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 毎年、冬場は四国のアウトフィッター「野遊び屋」とジョイントでスノーシューツアーを開催している。

 今日は、早くも立冬で、そろそろスノーシューツアーも含めて、冬のアウトドアアクティビティに向けて期待が膨らんでくる。

 そんな中、モンベルから、新しいタイプのスノーシューが発表された。

 深雪を歩くのに適したスノーシューと、クラストした雪面を歩くためのクランポン(アイゼン)が合体した、その名も「スノーポン」。 従来のスノーシューも、クラストしている雪面で滑らないように、簡単なクランポンを装備したものがあったが、これは、 ビンディング部分をデッキからワンタッチで分離して、クランポン単体でも使用できるようにしたもの。

 昨年、白馬八方尾根の上部では、ずっとスノーシューを履いて歩いていて、 広い尾根筋に出たときに風で雪が飛ばされてカチカチの雪面で苦労した覚えがあるが、そんなとき、こいつなら役立つだろう。

 クランポンが登山靴だけでなく、ソフトなスノーシューズなどにも対応しているので、気軽に使用できる。

http://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=251000

 

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 もう一つは、「リバーシブルグリッパー」。これは1枚で、雪道も木道にも使えるユニークな滑り止。片面は凍った雪道用スパイク、 もう片面は濡れた木道用フリクションシートになった滑り止め。

 本格的なアウトドアユースというよりは、雪国へ旅するときなど持って行けば重宝しそうだ。

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129608

2007年11月 2日 (金)

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秋の夜長のお勧めDVD

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 我々が住む「地球」のことを理解し、人類が地球と共生していくための智慧を探るドキュメンタリーシリーズ「ガイアシンフォニー」。

 その最新の作品 「ガイアシンフォニー6」を観たことを先日のエントリーで紹介したが、このシリーズのDVDが先月から連続発売されている。

 その発売中の1~3までが手元に届いた。

 この秋は、夜長が楽しみだ。

2007年11月 1日 (木)

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アウトドアガイドとインストラクター

 昨夜、ニュージーランドから来日している日本人シーカヤックガイドのRyu Takahashi氏と、 ツリーイングインストラクターの梅木智則氏、それから、アウトドアツアーに積極的に参加しているO嬢と四人で楽しい酒を飲んだ。

 もともと、二年ぶりに来日したRyu氏と「久しぶりに飲もう」と約束していて、先日のツリーイング講習会に参加したときに、 梅木氏にそんな話をすると、「本場のガイディングについてぜひ知りたいので、ぜひ一緒に」となり、 いつもはお客さんの立場のO嬢に声を掛けると、「みんなと楽しく酒が飲みたい」と合流したというわけ。

 日本でもアウトドアアクティビティは多彩で、盛んになってきているけれど、 ガイドしたりインストラクションしたりといったことを生業としている人は少ない。しかも、今のところ、 山岳ガイドのように資格認定機関が認める資格というのはほとんどなく、「正式なアウトドアガイド」となると、もっと少なくなってしまう。

 Ryu氏は10年前にニュージーランドに渡って、現地のアウトフィッターに就職し、その後、 現地の試験を受けて正式なシーカヤックガイドとなった。梅木氏はアウトドアアクティビティ全般を教える「アウトワードバウンド」のプログラムを終了した後、 様々な遠征をこなして、アウトドアガイド・インストラクターとなった。二人とも、その道の「プロ」と呼べる数少ない人材だ。

 ツリーイングもシーカヤックも、アウトドアアクティビティの中でも、とくに敷居が低くて、誰でもすぐに楽しめるものだが、 だからこそ、奥行きが深いともいえる。

 さほどテクニックが必要でない分(もっとも、突き詰めていけば、どちらも「エクストリーム」 と呼べるほど高度な技術を要するものもあるのだけれど)、楽しみをどこに見出せばいいのかということが課題になる。

 ただ漫然と技術を教えただけでは、ユーザーはすぐに飽きてしまう。普段とはまったく違う視点から世界を見るといっても、 ただそれだけでは、興味は急速に薄れる。問題は、シーカヤックやツリーイングそれ自体を目的とするのではなく、それを手段として、 何を体験するか。ガイドは、どういった充実した体験をユーザーに提供していくか、そこに傾注しなければならない。

 日本では、まだ今のところ、ガイドとインストラクターとの区分けが曖昧だし、 インストラクションとは違うガイディングの技術であるホスピタリティやエンタテイメント性といったところまで備えているガイドやアウトフィッターも少ない。

 Ryu氏は、自らの経験を生かして、時々来日してはシーカヤックガイド向けのプロガイドワークショップを開催して、 観光産業の本場である、ニュージーランドのノウハウと、自分が積み上げてきたガイドとしてのスキルを伝授している。

 そんな彼のプロガイドとしての知識やスキルはシーカヤックの世界だけでなく、あらゆるアウトドアアクティビティに通用するはずで、 まずは、梅木氏のツリーイングの世界を発展させる契機として導入しようといった話になった。

 また、単一のアクティビティだけでなく、いくつのアクティビティを組み合わせることで、 フィールドを楽しむ視点がより広く立体的になり、フィールドや自然に対する理解も深まるだろうと、 シーカヤックの上からツリーイングにエントリーするようなツアーもどんどん実施していこうと盛り上がった。

 そんなアウトドアプロパーな三人の話を楽しそうに聞いていたO嬢は、じつは保育園に勤める看護士さんで、 O歳児のクラスを受け持っている。じつは、究極のお客さんを相手にしている彼女が、 ガイディングということに関してはいちばんのプロではないかと、最後に、アウトドアプロパー3人は思い至った(笑)

Ryu Takahashi氏のサイト"Ryu's Logbook 別冊"

梅木氏の所属する「ツリーマスタークライミングアカデミー」