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2008年2月15日 (金)

記事タイトル

ツリーイングインストラクター講習VOL1 その2

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 午前中、イベントワークのセッティングをなんとか制限時間内に終え、確保体制でも合格点をもらった我々。午後は、 具体的なレスキューの講習に入った。

 十分に安全を確保して行っているツリーイングでは、過去にシリアスな事故は一件も起きていない。でも、 落ちたら危険な高所に達するわけだから、安心することはできない。

 樹上で事故が起きたという事例はないが、イベント時に、気軽に登って、下を見たら怖くなって動けなくなってしまったといったことは、 けっこうあるという。SRTの講習では、樹高35mあまりのセコイアに登ったが、これは、たしかに怖かった。下を見ると、 足の震えがおさまらなかった記憶がある。ロープの途中ですくんでしまった人をレスキューするのも、 インストラクターの重要な仕事というわけだ。

 DRTでは、ロッククライミングで確保に使うフルージックというロープワークを変形したブレイクスというノットを制動に使う。

 ぶら下がった要救護者の側まで上り、体を確保した上で、自分のブレイクスと要救護者のブレイクスの両方を握って、下降する。 あるいは、相手のブレイクスの上にカラビナを掛けて、こちらのハーネスとスリングで結んで降ろす方法などを、 タイムを計りながら実践していく。

 最後に、要救護者のハーネスをこちらのハーネスにドッキングさせた上で、向こうのロープを切断して、 要救護者を回収する方法を試した。

 これは、ぼくが遭難者役となったのだが、脱力してロープにぶら下がっていて、それを切断されると、 わずか数十センチの落下にもかかわらず、激しいショックが加わって、とくに首への負担が大きく、寝違えたようになってしまった。

 こうしたアクティビティは、危険も十分に自覚した上で、安全の上にも安全を重ねて行わなければならないと、 自覚させられた瞬間だった。

 

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2008年2月14日 (木)

記事タイトル

ツリーイングインストラクター講習VOL1 その1

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 昨年の春に初めて「ツリーイング」に出会ってから1年、基本的なクライミング方法であるDRT(ダブルロープテクニック)から、 クライミングギアを駆使して登降するSRT(シングルロープテクニック)と、順調に講習を重ねて、インストラクター講習までたどり着いた。

 ツリーマスターアカデミーが認定するインストラクターの資格を取れば、アカデミーからギアのレンタルを受けて、 独自にツリーイング体験会などのイベントを開催できるようになる。

 誰でも気軽に木の上に登って景色が楽しめ、また、前にも書いたけれど、木に触れて、体をゆだねることで、 樹木の種類や性質が良くわかり、気持ちも安らげられるツリーイングは、自然に触れ合うことの少ない子どもたちにぜひ体験してもらいたいし、 親子で楽しむアウトドアアクティビティとしてお勧めで、これを昭文社主催のイベントとして定着させたいという想いがある。

 そのために、まずは、自分が率先してインストラクターの資格をとろうと思い立ったわけだ。

 インストラクター講習は全部で三回。マネジメント、イベントワーク、リスクマネジメントなどがテーマとなる。

 今回は、イベントを開催して運営管理するイベントワークを学んだ。

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**今回、ぼくたちがお世話になる立派な楠の下で、まずは座学。 講師はいつものチーフインストラクター梅木氏、今回は、すでにイベントワークに数多く参加されているFさん、 教師でネイチャーゲームガイドの資格も持つSさん、そしてぼくの三人が受講した**

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**さっそく実習開始。イベント用のロープのセッティングとツリーボートの設置。 イベント参加者のケアやレスキューを考慮した効率的な配置とともに、迅速な設置が要求される**

2007年12月18日 (火)

記事タイトル

ツリーイング講習会 SRT編 その1

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**今回の講習の舞台となったのは、八王子セミナーハウスの明るい雑木林。 冬枯れで見通しのきく林は気持ちいい**

 10月にロープを使った木登り 「ツリーイング」の最初の講習を受けて、今回は、その続きの講習を八王子セミナーハウスの会場で受講してきた。

 前回は、ダブル・ロープ・テクニック(DRT)と呼ばれる、特殊なギアを使わないシンプルな方法で、 単純に木を上り下りする方法を学んだが、今回は、ロッククライミングでよく使用するアセンダー、ディセンダーという登降具を使って、 より高い場所に登るシングル・ロープ・テクニック(SRT)をメインに、到達した場所からさらに高いところへロープを掛けて登ったり、 二本のロープを使って樹間を移動するといった応用技術を学ぶ。

 体験会やDRTまでは、レクリエーション的な意味合いが強いが、今回の講習は、樹上で枝打ちや鳥類観察、 設置作業等を行うことができる実践的な意味合いが濃く、参加者は林業関係者やアウトドアガイド、学校の先生など、 ツリーイングを自分の仕事に生かそうとする人が集まった。

 朝早くセミナーハウスに集合し、SRT技術と安全についての座学。そして、明るい雑木林に移動して、さっそく実技講習が始まった。

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**まずは、装備一式を点検して身につける。二人一組となって、バディが、 ハーネスの具合などをチェック**

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**DRT技術の復習と、 樹上で他の枝にロープを掛けて乗り換えるためのモンキースローの練習をする**

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**枝の先端へ移動していくリムウォークを地上で練習する。ロープに引っ張られているので、 これがなかなか難しい**

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**二本の木に掛けたロープを使って、移動する練習**

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**アセンダーの使用方法について説明を受ける**

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**アセンダーからディセンダーにスイッチする練習**

 冬枯れの杜に木枯らしが吹くと、枯葉が光りを帯びて舞い落ちる幻想的な風景の中、黙々と、課題に取り組んでいく。

 前回のDRTでは、高さ10m程度まで登って降りるだけだったが、今回は20~30mの高さにまで登り、 さらに樹上でロープを掛け替えたり、アセンダーからディセンダーに掛け替えるというかなり危険な作業があるので、みんな緊張の面持ちで、 真剣に取り組んでいる。

 今、様々なアウトドアアクティビティが、道具の進歩もあって、誰でもすぐに本格的に楽しめるようになってきたが、そこには、 命を落とすリスクも確実に存在していることをあらためて痛感した。

2007年10月 6日 (土)

記事タイトル

ツリーイング講習会

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 以前、体験記として紹介した「ツリーイング」。ロープ一本で手軽に木に登ることができるこのアクティビティに、 半日体験ですっかり魅了されたが、その基本技術が学べて、一人で登れるようになる「ダブルロープテクニック講習会」が、来週末の13、 14日、群馬県の赤城大沼で開催される。

 普段、べつに気にとめることなく散策している公園の立木に登って見下ろしてみると、真慣れた場所がまったく違った風景に見え、 鳥の囀りや虫の声も立体的に聞こえ、さらには、吹き渡る風をダイレクトに感じられる。

 この新鮮な体験に感動して、自力でロープセッティングからクライミング、 そしてレスキューまでのテクニックが学べる講座を心待ちにしていたが、それがついに開催されるとあって、さっそく、 二日間の講座に申し込んだ。

 ツリーイングの体験がない人でも講座の受講は可能なので、興味のある方は、ぜひ!!

 詳細は、「ツリーマスタークライミング・アカデミー北関東支部」まで。

■ツリーマスタークライミング・ アカデミー■

■ツリーマスタークライミング・ アカデミー北関東支部■

2007年7月23日 (月)

記事タイトル

信州廻り目平でボルダリング

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 ボルダリングというアウトドアのアクティビティをご存知だろうか?

 ロッククライミングというと、高いスキルが求められ、ギアもいろいろ必要で、リスクも大きな気がするが、 ボルダリングはロッククライミングの一種なのだが、高さがせいぜい5m程度のフィールドに転がっている……転がっているという表現も変だが… …大岩に取りついて遊ぶもので、落ちてもたいした怪我をせずにすむので、誰でも気軽に楽しめるのが特徴だ。

 今回は、先ごろオープンしたアウトドア関係のナビゲーターや特派員、そして昭文社の担当事務局が一同に会して情報を発信する 「まっぷるBlog World」 のキックオフミーティングで、担当者一同が、信州廻り目平に集合して、貸切のキャビンで綿密な!?打ち合わせを行った。

 翌日に、ロッククライミングのメッカであるこの場所で、山と高原地図とそのWEB版担当である中島氏のボルダリングレクチャーが開かれたというわけ。

 ぼくも、もうロッククライミングからはだいぶ遠のいてしまったが、この廻り目平はよくキャンプする馴染みの場所。中島氏は、 もっぱらロッククライミングのゲレンデに通っていて、最近では、 もっと手ごろだけれど取り付き方によってはそうとう高度なボルダリングに凝っている。

 今回のミーティングが、ここで行われたのも、じつは、中島氏の強い推薦があったからなのだが……。

 ボルダリングは、手ごろな岩を見つけて、そのフェイスに自由に取り付けばいいだけだが、不安定な姿勢で落下することもあるので、 専用のクッションを自分が取り付く下に置く。廻り目平では、このクッションを背中に背負って山へ向かう人が多いが、 この光景をはじめて見た人は、「何故、マットレスなんか背負って山へ行くのだろう」と不思議に思うはずだ。

 この落下時の衝撃を吸収するマットと、クレッターシューズと呼ばれる専用のクライミングシューズ、 それから滑り止めのチョークとそれを入れるバッグ、それだけで、ボルダリングは楽しめる。

 クレッターシューズは、レースカーが履くスリックタイヤのようなもので、 ソールに非常に摩擦係数の高いコンパウンドのラバーが貼られていて、 つま先のほんの少しのスタンスでも滑らずに体重を支えられるようになっている。

 まずは、中島氏がデモンストレーション。それを見ていると、いともスルスルと簡単に登っていくので、易しそうだが、 見るとやるとでは大違い。最初に挑戦したツーリング担当の若林氏は、 いきなり一歩目から取り付けない始末。

 それでも、中島氏の的確なアドバイスで、かなり力ずくながらも登りきった。

 その後はぼくが挑戦したが、昔取った杵柄で、なんとか取り付きはしたものの、トレーニング不足とオーバーウェイトで、 ようやく体をずり上げる始末、それでも、全身の筋肉を使うので、何本か登り終えると、日ごろ使わない筋肉を動かした心地いい疲労感がある。

 統括プロデューサーである桑原氏も挑戦したが、 「自重超過」という同じ病で、一本クリアするのが精一杯だった(笑)。

 また、若手ホープで、新規に立ち上がったサイクリング担当の川上氏は、 なんとミーティング会場まで自転車を輪行してやってきて、ツワモノぶりを発揮。ボルダリングのほうでも持ち前の運動神経の良さで、 楽しそうにクリアしていた。

 といったわけで、「現場を知っていて、しかも自分が好きでなければ、いいものは作れない」をモットーに集合した「まっぷる Blog World」の面々は、ここでチームワークを確認して、互いにコラボレーションしながら、面白いコンテンツを提供しようと、 決意を新たにした。

 社内外を問わず、アウトドアスポーツや旅や温泉といった地球を感じるためのアクティビティが大好きなメンバーが集合して、 旬の情報を発信する、「まっぷるBlog World」に、乞うご期待!!

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**中島氏のデモンストレーション。自分のホームゲレンデならではの余裕だ**

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**かなり自己流&力ずくながら、若さで上りきるツーリングマップル・ ウェーブ担当の若林氏**

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**ボルダリングの主要装備。マット、クレッターシューズ、チョーク&チョーク袋。 長い棒のようなものは、伸縮できるアルミポールに歯ブラシを付けた「簡易岩掃除ブラシ」**

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**サイクリング担当の川上氏は、愛車で輪行してやってきた**

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**桑原氏、若林氏、ぼくの三人は、せっかくだからと、 川上牧丘林道で大弛峠を越える**

廻り目

2007年6月 7日 (木)

記事タイトル

キャンピングノウハウ: 食器、ナイフ

●食器

 「自然の雰囲気を堪能するために、木の枝を削って箸をつくるといい」なんて、雰囲気重視の解説書にあったりしますが、 現実にはそんな悠長なことをやってる余裕はあまりないし、第一、生木を削って箸にすると樹液の嫌な匂いが食べ物や指についたりして、 イメージと現実ではけっこうギャップがあったりします(クロモジの枝で楊枝を作ったりすると、香りも良くて、雰囲気ありますが……)。 そんなわけで、フォークやスプーンといった食器もやはり、キャンプ用のものをはじめから用意したほうが無難でしょう。

 とりあえず、一人分ずつ、携帯用のコンパクトなフォークとスプーンがあればこと足ります。 フォールディングナイフと一体式になっているものもありますが、汁ものなどを食べると、ジョイント部が汚れてしまい、後の処置が面倒なので、 それぞれ単体としてセットになっているものがお勧めです。

・追記

 ぼくが最近愛用しているのは、スペイン製の『AITOR』というセットです。これは、アーミーナイフと、スプーン、 フォークが専用のシースに収納されているものです。スペイン軍の正式装備品で、非常に堅牢な作りです。

 

●ナイフ

 調理の他、細引きを切ったり、たきつけ用の火口を作るのに薪を細かく裂いたりと、 キャンプにおいてはナイフはなくてはならないツールです。ブレード大小、缶切り、栓抜き、キリ、 ワインオープナーなどの機能が一つになったアーミーナイフと、 ブレードが比較的厚くナタ代わりにも使えるフォールディングナイフの2本を常備していれば、ほとんどあらゆる用途をカバーします。

 アーミーナイフでも、多機能を売りにして、30も40もの機能を付けたものがありますが、 これは様々なブレードやスクリュードライバーの類を収納しているためにグリップが異様に太く、とても使いやすいものとはいえません。 こういったものは、本来、ナイフメーカーが自分の会社の技術力をアピールするために作ったコマーシャル品で、メーカー自体、 これをフィールドで使うユーザーがいるなどとは思っていないはずです。 本来コンパクト性が売り物のアーミーナイフをわざわざかさばるコマーシャル品を抱えてアウトドアで難渋して使っている人がいますが、 オプション好きな日本人の見本を見るようで、哀れな気さえします。

 アーミーナイフといえばビクトリノックスというくらい、スイスのこのメーカーはメジャーですが、ここの製品なら、ソルジャー、 キャンパーといったモデルが機能性とコンパクト性で、最適なバランスのモデルでしょう。

 また、サバイバルナイフなどの刃渡りの長いごついボウイナイフを持っている人も度々見かけますが、これは、 かさばって重い上で実用的とはいえません。ナタ代わりに使うには、ブレード(刃)が薄く、欠けやすいので危険です。シースナイフ (刃が畳めないタイプ)なら、刃渡り5,6cmのものが実用的です。

・追記

 ぼくが愛用しているのは、アーミーナイフとしては、前述の『AITOR』の他に、ビクトリノックスの『キャンパー』、 ワンブレードのナイフは BACKの『フォールディングハンター#110』です。AITORはキャンプでの使用がメイン、 ビクトリノックスはキャンプ以外にも、日常出かけるときの必需品となっています。#110は、 高校生の頃から20年以上使っているものですが、440c鋼の切れ味は、買った頃とまったく変わりありません。 こいつは一度秋田の沢でなくし、あきらめていたら、数日して沢の下流で発見するという奇跡的な経験をした、まさに愛着の品です。

 ほかに、妻が愛用している『ALMOR』のフォールディングナイフがあります。これは、 ごつい#110と比べると小ぶりで刃も薄いものですが、440c鋼よりも硬いATS34鋼の切れ味と堅牢性は、まったくヒケをとりません。

 ぼくは、ナイフマニアというわけでもないのですが、ずっと昔から、 日本のナイフメーカーとしてトップクラスの相田義人さんのシースナイフが欲しいと思っています。相田さんは、 カスタムナイフの神様といわれるラブレスに直接師事したカスタムナイフメーカーで、飾り物ではなく、 ハードな使用に耐えてしかもコンパクトで優美なフォルムのナイフをリリースしています。そのうち、ぼくの手の大きさと形、用途を明確にして、 オーダーしたいと思っています。

 

 一枚のプラスチックシートを折ってホックで止めるとカップや皿に変身する、 新しいタイプの食器「オリカソ」。日本の折り紙に発想を得たというオリカソは、 コンパクト性を追及するアルピニストだけでなく、大人数のオートキャンプなどでもぜひ活用したい。

 スペイン製『AITOR』。アーミーナイフとスプーン、フォークのセット。 軍用らしくオリーブグリーンのポーチに収納される。ナイフは定番のビクトリノックスに比べごつく、 ラフに扱える。

 

 

 


 アウトドア用ナイフの基本型は、左からアーミーナイフ、シースナイフ、 フォールディングナイフの三種類

 

 

 

 

 

 

 

2007年5月18日 (金)

記事タイトル

キャンピングノウハウ: コッヘル(クッカー)

 これまで、幾度かキャンピングのノウハウから道具の選び方をご紹介してきましたが、 今回はコッヘル(クッカー)についてご紹介してみましょう。

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 アルミやステンレス、あるいはチタンなどの素材で作られた、軽くコンパクトなキャンプ用鍋食器セットがコッヘルです。 作る料理やパーティの人数よって、コッヘルのコンビネーションは無数に考えられます。

 ソロのスタンダードなスタイルとしては、φ20cm程度の鍋にフライパン、それより一回り小さな湯沸かし用鍋、 さらにシェラカップなどの飲物用カップといったところ。これをベースとして、人数が増えるにしたがって、 鍋の大きさや数を増やしていくといいでしょう。

 目的が登山のように限定されているときは、軽量化に徹して、 小型の鍋と皿にシェラカップというシンプルな組み合わせにすることもあるし、 場合によってはシェラカップ一つだけで湯沸かしから調理まですべてまかなってしまうケースも考えられます。

 これからはじめてコッヘルを購入しようというのなら、初めに2、3人用のセットを買うといいでしょう。ソロでは、 その中の大鍋と皿の一枚を外して使うわけです。また、アウトドアでは定番となっているシェラカップは、直接火にかけられ、 食器としても手ごろな上、場合によってはオタマやスコップとしても使えるので、とても重宝します。このカップを使う度に、 100年以上も前にこのカップを考案したシェラクラブの面々には、まったく頭が下がります。

 具体的にどんなものが良いと断言できませんが、コンパクトストーブを作っているメーカーの製品は、 コッヘルにストーブやバーナー部を収納することを念頭において作られているので、装備のコンパクト化という点で一考に値します。

・追記

 ぼくは、20年のアウトドアライフのうちに、コッヘルのたぐいを山のように溜めこんでしまいました。シンプルな装備だけに、 どれも帯に短し襷に長しといった感じで、しかもアウトドアグッズとしては、お手軽に購入しやすい値段なもので、店頭で見ると、 つい試してみたくなってしまうのです。でも、使うものは、ほとんど固定しています。ソロの場合は、先にあげたように、小型の鍋と皿、 シェラカップをおのおの一つずつ。二三人のパーティなら、φ20cmの丸鍋と φ20cmのフライパン、それに深皿二つ、 シェラカップといったところ。オートキャンプになると、それこそ中華鍋まで動員して行くことになります。

 


**二三人のキャンプまで対応する基本キット。これくらいのものをベースに、       シチュエーションに合わせてアレンジするといい。ちなみにぼくが普段使っているのは、       20年もののボコボコの丸型コッヘルと角型の軍用クッカー……       そろそろ最新のチタンクッカーに刷新したいところ**


**2005年のバックパッカーマガジンエディターズチョイスに輝いたエバニュー「チタンクッカー・       セラミック」。軽く腐食しないチタンだが、熱効率の問題で焦げ付きやすいという欠点があった。これは、       内部をセラミックコートすることで、その欠点を見事に払拭した**


**アルミ素材にフッ素加工を施して、焦げ付きを帽子したハード仕様のコッヘル。MSR「ブラックライト」       **

 

■アウトドアベーシックテクニック step1 ベーシックグッズ

 

2007年4月24日 (火)

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シュラフカバー

 前回のキャンピングノウハウ紹介では、 「シュラフ」の選び方に触れましたが、今回は、夏場にはこれ一つでビバークも可能な「シュラフカバー」を紹介してみましょう。

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 ゴアテックスなどの防水透湿素材製のシュラフカバーが一枚あると便利です。これは、 本来はシュラフ本体にかぶせて防寒用カバーとして使うものですが(ほぼ10℃分くらいは耐寒性能をアップできます)、 夏期はカバーだけを単体でシュラフ代わりに使ってもいいし、ふいのビバークに備えて、 日帰りのフィールド行にもシュラフカバーをしのばせて行くのもお勧めです。

・追記

 ぼくは、長年マミータイプのゴアテックス製シュラフカバーを愛用しています。夏場に、 標高がさほど高くないところへ行くような場合は、シュラフを省いて、ほとんどこれだけで用が足りています。

 
**シュラフカバーを活用することで、フルシーズン快適な眠りが確保でき。 写真はモンベルのスーパーストレッチバッグに適応したもので、シェルに防水透湿素材のドライテック3レイヤーを使用。蒸れなどがなく、 夏場には、これ一枚だけで、テントも使わず、 星空を眺めながら眠りにつくことができる**

2007年4月 9日 (月)

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シュラフ

実践的なアウトドアノウハウをお伝えする講座の三回目。今回は、キャンプを快適に過ごすためのシュラフ選びについてお届けします。

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●シュラフ

 シュラフの性能は、そのままインシュレーター(中綿)の性能と言いかえてもいいでしょう。 インシュレーターがどれだけ多くのデッドエアー(対流しない空気)を閉じこめられるかが、保温性の鍵となるからです。

 かつては、コンパクト性と膨張復元性においてどんな化学繊維も、天然素材のダウンにかないませんでしたが、 現在は化学繊維でダウンに匹敵する性能を有するものが数多く出てきています。

 化学繊維のインシュレーターは、汚れに強く、メンテナンスが楽なのが最大のメリットです。 それでもまだ保温性とコンパクト性の点ではダウンに歩があり、厳冬期用、遠征用といった用途のシュラフには、 インシュレーターにダウンが使用されています。

 シュラフは、形から見ると、レクタングラータイプ(封筒型)とマミータイプ(ミイラ型)に大別できますが、 この項で紹介しているようなシチュエーションで使うには、シュラフ内部の空気の対流が少なく保温性の高いマミータイプがお薦めです。よく、 マミータイプは窮屈で暑苦しいという人がいますが、今の製品はほとんどが首元から足先まで開くサイドジッパーでフルオープンに出きるうえ、 ダブルスライダージッパー(二つのジッパーがついていて、上からもしたからも開けられる)によって、足の側からのオープンも可能なので、 レクタングラータイプよりはるかにフレキシブルです。

 かつては、シュラフといえば、サマーシーズン用、スリーシーズン用、厳冬期用といったおおまかなグレード分けでしたが、 最近のしっかりしたメーカー製シュラフは耐寒温度別に細かくグレードが分かれていて、 キャンプする時期と個人個人の体感の差によって適当なものを選ぶことができるようになっています。

・追記          

 ぼくは、耐寒温度が-15℃と0℃のグレード、二つのシュラフを使っています。いずれもインシュレーターはダクロンホロフィルⅡで、 前者は晩秋から冬を挟んで春先まで、後者は春から夏を挟んで秋まで使います。厳冬期の冬山では、 この二つを組み合わせてシュラフカバーに入れたり、前者にシュラフカバーの組み合わせで、 さらにダウンパーカとダウンパンツを着込んで潜り込むといった変則技を使います。

 


 シュラフは、季節やシチュエーションに合わせて選ぶ必要がある。写真は、 左側がサマーシーズン用、右がスリーシーズン用。インシュレーターは、ともにダクロンホロフィル2で、 その量がそのまま大きさの違い、保温力の違いになっている。

 インシュレーターを封入するセルを区切る縫い目に伸縮性のある糸を使い、 シュラフの中で手足が自由に伸ばせる画期的なシステムを採用したモンベルのスーパーストレッチシリーズ。 シェルの生地の違いや新世代のインシュレーター「エクセロフト」、さらに改良されたダウンなどの組み合わせで、 使用時期やスタイルに合わせたモデルを選ぶことが出来る。

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2007年3月30日 (金)

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テントマット

 アウトドアのノウハウとして、前回はテントの選び方を解説しましたが、 今回は、キャンピングをより快適にするためのギアとして、テントマットをご紹介します。

 

●テントマット

 グランドシートの上に直接シュラフを置いては、地面の凸凹が背中に当たったり、地面からの冷気によって安眠することは不可能です。 そこで必要となるのがテントマットです。

 テントマットは、大別すると三種類あります。ひとつは、エアーマット。そして、エンソライトなどの合成樹脂のクローズド・セル・ フォームを使ったマット。さらに厚手のフォームパッドを気密性の高いシェルに包んだエアー&フォームタイプのマットです。

 エアーマットは文字どおり風船状に気室の中に空気を入れてクッションにするマットです。これは、 空気を抜けばコンパクトに収納できるのが特徴ですが、岩場などでクッション代わりに使ったりするとパンクの恐れがあります。 全体が一気室のものでは、一ヶ所がパンクしただけで使い物にならなくなってしまうため、いくつかの気室に分かれているのがふつうです。また、 雪の中などでは、マット内部のエアーまで冷えて断熱性が低下することがあります。

 クローズド・セル・フォームのマットは、ウレタンと発泡スチロールの中間のような素材を想像してください。 これはすでにフォームの中に空気を含んでいるので、後から空気を入れて膨らます必要はありません。持ち運びには、 折りたたんだり丸めてザックのトップにくくりつけたりします。バックパッカーが、ザックの下のフレームにくくりつけているあれがそうです。 パンクの心配はなく、断熱性も高いのが特徴ですが、かさばるのが難点です。三つのタイプの中ではいちばん廉価なタイプです。

 エアー&フォームタイプはウレタンフォーム(スポンジ)を気密性の高いシェルで包んで、エアバルブを設けたマットです。 バルブを開けて、空気を吹き込んでウレタンフォームを膨らまして使います。エアマットの収納時のコンパクト性とクローズド・セル・ フォームの断熱性の良さを兼ね備えたもので、万が一パンクしても、ウレタンフォームそのもののロフト(厚み)で、 そこそこの寝心地と断熱性を確保できます。ただし、このタイプは他の二種に比べて少々値が張ります。

 最近ではテントの外側に敷く断熱シートも売り出されています。 これを使ったからといってテントマットが不要ということにはなりませんが、断熱効果はかなりアップします。また、 テントのメンテナンスでは地面に接していたグランドシートの汚れがいちばん頭を悩ますところですが、これを使用すればその問題は解決します。

・追記
 ぼくは、テントマットは、クローズド・セル・フォームタイプを愛用しています。モンベルの『キャンピングマット』というモデルで、 全身用の長さがあります(軽量化を重視する登山では、上半身だけをカバーする半身用を使うこともあります)。これを、 ぼくはテントの中だけでなく、岩場や地面の上に直接敷いて昼寝したりしますが、70デニール(デニールとは生地の糸の太さの単位です。 詳しいことは後にご紹介しますが、数字が少ないほど太い糸だと覚えておいてください)ナイロン生地は丈夫で、パンクの経験はありません。  

 

 

**今、主流となっているのは、 クローズドセルでセルフインシュレートタイプのフォームマット。寝心地がよく、空気を抜けば、 非常にコンパクトになる**


**収納時は非常にコンパクトにまとまり、 使用する時にはバルブを開いてやれば空気が入っていくセルフインシュレートタイプも、 形状や機能が様々なものが登場している。写真は WX-tex「アーバーライト」。 加重の掛かり方に合わせてセルの厚みが変えてあり、 快適さとコンパクト性を両立させている**

■アウトドアベーシックテクニック step1 ベーシックグッズ

 

2007年3月22日 (木)

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テントの選び方

 もう、東京では染井吉野もほころび始め、いよいよ春も終盤といった感じです。ゴールデンウィークもあと一ヶ月あまりとなり、 今年のアウトドアの皮切りの計画をされている人も多いと思います。

 そこで、今回は、 アウトドアアクティビティの基本ともいえるキャンピングに必要なテントについてのノウハウをお届けしようと思います。

 まずは、第一回として、テントの選び方から。

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●テント

 テントもザックと同じように技術革新でドラスティックな変化を遂げた装備です。グランドシートと本体が別で、 設営には経験とコツがいった昔の家型テントはすでに過去の遺物。現在のテントは、 グランドシートと本体が一体となりポールによって立ち上がるセルフスタンディング(自立)型となっています。

  グランドシートと本体との間に隙間がないので、家型のように、テントの周りに排水溝を掘る必要もなく、 テントを立ち上げてしまっから設置場所を決定できるようになりました。

  オートキャンプの場合は別として、ベーシックなキャンプで使うテントは、軽く、かさばらず、 設営も簡単なクロスフレームのドームテントがお薦めです(といっても、ほとんどのテントがこのタイプだから、 そのうちのどれを選ぶかという問題になるわけですが)。

 こと、テントに関しては、安物買いの銭失いならぬ命を失うことにもなるケースがあるので要注意です。ふつう、 テント本体はグランドシート部がウレタンコーティングの防水ナイロン生地で、ウォール部分は通気性のあるリップストップ(引き裂き防止) ナイロン生地で作られています。粗悪品のテントは、ウォール部の通気性が十分でなく、 テント内で調理をしたときに酸欠や一酸化炭素中毒をおこしやすいのです。

  雨天などへの対処は、テント本体の上に張るフライシートが、その機能を受け持ちます。設営の仕方は別の章で詳しく説明しますが、 テント本体との間に隙間を持たせてフライシートを張ることで、通気性と防水性を両立することができる仕組みになっているのです。

 最近では、ゴアテックスなどの防水透湿素材を使い、フライシートを省略したテントもあります。これは、 総量で本体フライシート別体式のものより軽いというメリットはありますが、試したかぎりでは、別体式のもののほうが、 本体とフライシートとの間のエア層ができることで温かく感じられ、また、 フライシートが作り出す前室や後室のスペースが有効に活用できるので、こちらのほうがお勧めです。

 形で分類すると、シンプルなドーム型の他に、そのバリエーションで防風性と居住性を高めたジオデシックドーム型、 さらにシェルタータイプ、簡易テントのツェルトなどに分けられます。オートキャンプ用では、 頑丈なフレームで立ち上げるオーナーロッジタイプがずっと主流でしたが、ポールに使う金属材料の発達などにより、 ドームタイプでも十分な強度をもたせられるようになり、オートキャンプ用テントも設営の簡単なこちらに主流が移りつつあります。

 テントには、普通、そのテント内に何人の人が収容できるか目安が出ています。ただ、この人数は、 テント内のスペースをぎりぎりまで使ったときに収容できる人数なので、実際の使い勝手を考えると、 収容人数+1程度の余裕をみておいたほうがいいでしょう。とくに山岳テントの場合は、 保温性を重視して普通のテントよりタイトに作ってあるので注意が必要です。

  例えば、収容人員2~3人用という表示のテントは、そこに3人が入ると、シュラフを三つ並べただけで目一杯になってしまいます。 2~3人用とあったら『快適に使用できるのは2人まで、場合によっては3人での使用も可能』という意味です。

  居住性はとりあえず置いといて、ソロで徹底して軽量化を図りたいというむきには、シェルターやツェルトの使用がお勧めです (ただし雨で終日テント篭もりになったりすると、じつに惨めな気分になるのが欠点。閉所恐怖症の人には凶器になるかも)。

 ぼくがとくにお勧めするのは、フライシートが大きく張り出し、前室として使用できるデザインのものです。それから、 各論に入ってしまいますが、テントを地面に固定するペグは余分に用意すること。また、 岩場などでペグが効かない場合に備えてアンカーを固定する張り綱も必需品です。

・追記
  ぼくは、古いダンロップのドームタイプ(3?4人用)、モンベルのアルパインテント(3人用)、それに小川テントのツーリングテント (ソロ用)の三種をシチュエーションに応じて使い分けています。

 ダンロップは、高校時代から、もう20年以上愛用しているものですが、ポールの破損が一度と、 たき火の火の粉でフライシートに穴があいたのを補修したくらいで、いまだに現役で頑張っています。 クロスフレームに本体を吊り下げる構造のこのテントは、設営が非常に容易なのが特色です。

 モンベルのアルパインテントは、本格山岳での使用を主目的に設計されていて、耐風性が非常に高いのが特徴です。また、 喚起バランスも良く(内部の暖まった空気を外へ逃がしにくいけれど、 必要な外気循環性は確保されている=使われている生地やそのコーティング、設計ジオメトリーがいい証拠)、山岳キャンプのときは、 もっぱらこれを愛用しています(現在は、モンベルのラインナップが変わって、ぼくが使っているタイプのモデルはなくなりました。代わりに、 オーソドックスなクロスフレームのドームタイプで生地にゴアテックスを採用した『アルパインドーム』 と独特のフレーム構造で居住空間を広くとった『キーバテント』、二つのラインナップとなっています=1999年2月現在)。

  ツーリングテントは、テントそのものの性能はさほど高くなはありませんが、 オートバイやMTBでツーリングするときの基本条件である、軽量、コンパクトという要素では抜きんでています。

長年愛用しているモンベル「アルパインテント」耐風性が高く、過酷な条件化でも安心して設営できる。 ただし、 平地での夏場のキャンプなどには不向き。

独自のAフレームを採用したモンベルのムーンライトシリーズは、設営が簡単で軽量、コンパクト。 バックパッカーやツーリングファンに人気のベストセラー。


クロスフレームにサブフレームを組み合わせたジオデシック構造は、耐風性が高く、 また居住空間を広く取ることができる。写真はMSRの「フュージョン2」

バックカントリースキーやクライミングなど極力荷物を減らしたいときには、超軽量のツェルトを利用。 写真はファイントラックの「ツェルト2」。ナイロンリップストップに防水透湿加工。 ダイニーマラインを用いたフローティングテンションシステムでテント同様にしっかりと設営できる。 積極的にテントとしても利用してもいい。なんといっても300gほどしかない重さとコンパクト性がいい。

タープといえば今まではオートキャンプ用の定番装備だったが、 ハンディサイズで山行やトレッキングにも手ごろなものが登場している。写真はファイントラックの「フライングシェード4」。 上記のツェルとと同様にダイニーマラインを採用して、立体的な形を維持し、風に強い。

2007年2月 8日 (木)

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アウトドアベーシックテクニック vol.2 サブザック

 アウトドアを楽しむためのグッズ選びやノウハウをお伝えする「アウトドアベーシックテクニック」の第二弾は「サブザック」と 「ハーネスシステム」をお送りします。

 

●サブザック

 キャンプをベースに、 クライミングやバードウォッチングなどプラスアルファのアミューズメントに出かけるときに必要となるのがサブザックです。 先に紹介したように、ぼくは、カリマーやミレーのザックをよく使います。サブザックとして考えられるのは、中型のアタックザック、 デイパックなどの小型ザック、ウェストバック、あるいは収納部をたくさん設けたマウンテンパーカなどです。いずれをチョイスするかは、 何をするかによって決まってきます。

 キャンプをベースに周辺を散策する程度なら、大きめのウエストバックやデイパックで十分です。 ベースから比較的離れた場所にまでトレッキングするなら、雨具などかさばる必要装備も増えるので、中型のアタックザックが適当でしょう。

 また、まだ自力でラフロードを歩くのがおぼつかない幼児連れなら、ベビーキャリーを利用すると行動半径がだんぜん広くなります。 これは、エクスターナルフレームパックと同じようなもので、パックの代わりに赤ちゃんを乗せるキャリアを装備したものです。

 ぼくが現在もっともよく使っているザックは、湾曲したエクスターナルフレームにパックを装着して、 パックと背中の間にクリアランスをとって蒸れなくした「エアスピードサスペンション」システムを採用した「オスプレー・アトモス25」 のLサイズです。

 これはアドベンチャーレース(ボルビックトロフィーやサハラマラソンなどの耐久クロスカントリーレース)のエントラントに好評のモデルです。

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**背中にフィットしやすく、メッシュ使いで蒸れないエアスピードサスペンションを装備した「オスプレー・ アトモス25」。激しい動きを伴うアウトドアアクティビティにお勧め。

 

●ハーネスシステム

 キスリングザックから縦型のアタックタイプへという変革の中で、もっとも変わったのがハーネスシステムです。

 キスリングザックでは単にザックのトップとボトムの両サイドを結ぶショルダーベルトがあるだけで、 荷重はすべて両肩にかかる構造になっていました。重い荷を背負うときには、ショルダーベルトが肩に食い込んで、肩が擦り切れるため、 タオルを挟んだり、頻繁にベルトをずらして背負ったり、苦労したものでした。

 縦型ザックになると、ショルダーベルトの役割は、背中の適切な位置に荷を固定させることがメインとなり、 肩への荷重はぐっと少なくなって、キスリング時代の苦労はまったくなくなりました。 荷の重さを受け止めるのはウエストベルトの受け持ちとなり、パッキングから、ザックの背負い方、歩き方まで大きく変わりました。

 中型以上のザックは、どれも太く厚いウレタンのパットが入れられたヒップベルトを装備しています。 これをちょうど腰骨に乗せるようにフィットさせて、腰で荷重のほとんどを受けるようにするのがザックの正しい背負い方です。 ショルダーベルトだけの場合に比べると、体の重心位置に近いところに荷重が集中するため、重さを感じずにすみ、 さらに歩行やクライミングの際にバランスをとりやすくなっているのです。

 ハーネスシステムの最大の利点は、背負う人の身長や体格に合わせて微妙なアジャストが可能なことです。 荷重の大部分がかかるウェストベルトを腰骨の上に載せて位置に合わせ、 さらにショルダーベルトとザック本体のジョイント部分を肩の高さに合わせます(各メーカーでアジャストシステムは微妙に異なります)。 それで、ほぼどのような体型でも荷が背中にぴったりとフィットするはずです。調整の済んだザックを背負っている姿を横から見ると、 ちょうど背中に子供をおぶった形になります。それが、人間工学的にもっとも安定するスタイルというわけです。

  さらに、最近のザックは、左右のショルダーベルトを胸のあたりでジョイントするチェストベルトが装備されています。これは、 左右に広がろうとするショルダーベルトを引き戻して、肩が開くのを防止する役割をはたしています。
  ハーネスシステムは、フレーム、背面パッド、ショルダーベルト、チェストベルト、ウエストベルトと、その相互補完機能を指しています。
 ハーネスは、確実に自分の体に合わせてアジャストしておく必要があります。ショルダーベルトやチェストストラップは、 歩行中でもフィッティングを調整できるので問題ありませんが、ショルダーベルトの取り付け基部のアジャストや、ウエストベルトの高さ調整は、 背負ったままではアジャストできないので、フィールドで使い始める前に必ず調整をしておかなければなりません。とくにメインザックは、 大きな荷重がかかるので、フィッティングがルーズだと、荷の安定が損なわれ、体力を消耗することになります。

 

ハーネスシステムは、自分の体にぴったりフィットするように調整してこそ真価を発揮します。ウエストベルトとともに、 ショルダーベルトの取り付け位置を調節し、さらに、ザックが体から離れないように、 本体をショルダーベルトに引き寄せます。 ちょうど、子供が背中におんぶしたような形でザックがフィットしていれば、 長時間、 重いザックを背負っていても疲れが少なくて済みます。

■関連■
アウトドアベーシックテクニック 「Step1 ベーシックグッズ」

 

2007年2月 6日 (火)

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ツリーイング体験会

 先日、このコラムでもご紹介したツリーイングの体験会に行ってきました。

 2月4日、埼玉県内にあるごく普通の公園の雑木林。待ち合わせの11時に到着するとツリーマスターアカデミー北関東支部の梅木さんと金山さんが、 すでにセッティングを終えて、高さ7~8mの樹上にツリーボートというハンモックのようなテラスが掛けられ、 今回参加した10人分のロープがつり下げられています。

 ツリーマスターアカデミーでは、ダブル・ロープ・テクニック(DRT)という方法で樹に吊り下げられたロープだけを頼りに、 ハーネスを使って安全に簡単に登れるテクニックを教えてくれます。

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**専用のシットハーネスとヘルメットを着用して準備完了!!**

 この、ロープを利用した木登りの技術は、アーボリスト(樹木医) が樹上作業を安全に行うための手段として世界各国で様々な形で利用されてきたもので、樹木に対するインパクトも少ない、 非常に合理的な方法です。これを応用したレクリエーションとしてのツリーイングは、1980年代の前半にアメリカで誕生しました。

 方法はすこぶる簡単。木の枝に逆U字状のロープが通るホースのような道具を掛けて、 ちょうど昔の手繰り式の井戸の水桶を持ち上げるように、自分で自分を持ち上げる仕掛けになっています。

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**簡単なレクチャーの後、「木登り開始」。びっくりするほど簡単に、力も入れずに、 空中世界へ!!**

 木に掛けられたロープにはハーネスを使って自分のからだを吊るし、 反対側のロープを鐙状にしたループを踏み込むことで手繰り寄せて上っていきます。

 ハーネスの装着方法を習い、ヘルメットを被ってから、ロープの結び目にカラビナを掛けてぶら下がり、あとは、 インストラクターの梅木さんがやった要領で、鐙に足を掛けて体重を掛ければ、そのまま苦もなく体が持ち上がっていきます。

 当日は風が強く、ロープにぶら下がっているとブランコのように揺れたり、体が回転して、少々安定感がなかったものの、 あっという間に、雑木林の天井世界へ。

 見慣れた公園の雑木林が、上から見ると、とても明るく広々して見えます。風にしなる木にぶら下がって目を瞑り、 やさしい木漏れ日を浴びていると、木にぶら下がっているのではなく、 空中を風に揺られて浮遊している不思議な生き物になったような気がしてきます。

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**普段見慣れた公園の雑木林をこのアングルから眺めると……**

 樹幹に張られたツリーボートに潜り込むと、これは4点で支えられているので、見た目よりはるかに安定して、ここでランチをしたり、 昼寝をしたくなってきます。

 ツリーボートの上で横になって、さらに上に伸びた枝を見上げていると、樹が風に柔軟にしなって、ダンスを踊っているように見えます。 そのしなやかな動きからは、樹がやさしい心を持った生き物であることを実感させ、その腕に抱かれていることで、 とても深くリラックスしてしまい、そこから降りたくなくなってしまいます。

 梅木さんたちは、このツリーイングを一般の人のアクティビティだけではなく、心を病んだ子供たちや、 身体にハンディキャップを持った人たちに、体験してもらうことも積極的に行っています。

 心を病んでしまうのは、人一倍感受性が強く、ナイーブであるからでしょう。梅木さんたちが木の上に案内したそういう子供たちは、 単なるアクティビティとしてツリーイングを楽しんでいる人たちに比べて、木のぬくもりや木が語りかけてくる言葉をはるかによく理解して、 無上の笑い顔を見せてくれるそうです。

 今回、ぼくが呼びかけて参加してくれた10人のメンバーは、みんないっぺんでツリーイングの虜になり、 この新しい世界にすっかり魅了されていました。

 ツリーマスターアカデミーでは、ツリーイングを次のように定義しています『対象である木(Tree)につけられた「ing」は 「木に登る~Climbing」「木から学ぶ~Learning」「お互いに共有する~Sharing」の3つのingを表しています』。

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**ツリーボートは、まさに「空中テラス」いつまでも離れたくなくなってしまう**

 木に登り、木と対話して、互いに同じ体験を共有したメンバーは、いっぺんで心がひとつになりました。

 ツリーマスターアカデミーでは、全国各地でツリーイング体験会を開催しています。ぜひ、一度、体験会に参加して、 木と友達になってください!!

ツリーマスターアカデミー

2007年2月 3日 (土)

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山の天気は……

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**「地蔵の頭」から妙高方面を望む。東側の展望は開けて、 すべてのピークが見渡せた**

 昨年の春から取材をしてきたNBS長野放送の特番の収録が佳境を迎え、北アルプスの尾根筋に「風切地蔵」を求めて登ってきました。

 初日は春のような陽気で、空は快晴。五竜遠見尾根の中腹にある「地蔵の頭」まであっという間に登り着き、大展望を楽しみました。

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**北アルプスの主稜線もときおり姿を現す**

 今年は「暖冬雪不足」といわれて、例年なら豪雪に閉ざされたような場所がほとんど雪がない状態。白馬もこの例に漏れず、麓では 「積雪」というよりも「雪がかろうじて着いている」といった状態。一方、例年ならまだ積雪はさほどでないはずの八ヶ岳あたりにはしっかりと雪があるのが対照的です。 異常気象になると、こうした逆転現象が頻発するということですが……。

 さて、翌日は、発達した低気圧が東の海上に抜けていき、西高東低の気圧配置に。朝から森々と雪が降り積もり、 その勢いが増していきます。

 二日目は、五竜遠見尾根の北側に伸びる八方尾根の中腹にある八方池まで行く予定です。

 ゴンドラとリフトを乗り継いで、さらに2時間余りの登りとなりますが、こちらはリフトに乗っている時点で、吹き降りが強く、 真っ直ぐ前を向いていられない状態。

 早朝からの雪で尾根伝いのトレースも消えてしまい、歩き出して振り返ると、もう自分たちのトレースも怪しい状態。

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**八方尾根は、最終リフトを降りた段階で、ほとんどホワイトアウト状態。 今回は残念ながら撤退**

 この日はいつもお世話になっているペンション「ミーティア」 のオーナーであり白馬ガイドでもある福島さんがテレマークスキーを履いて案内してくれ、 福島さんもぼくも詳細地形図をインストールしたGPS持参だったので、最悪ホワイトアウトでも、 なんとかGPSを頼りに進むことはできたのですが、重いカメラ機材を抱えたテレビクルーにとっては、かなり過酷な行軍となりそうなので、 スタート直後に、今回は断念して、天気が回復してからリベンジを図ることに。

 昨日は、地元の人たちが雪不足を嘆いていたのに、今日は、昨年の豪雪を思い出して心配し始める大雪……山の天気を読むのは、 ますます難しくなってきていますね。

2007年1月26日 (金)

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アウトドアベーシックテクニック vol.1 メインザック

 これから、折りに触れて、アウトドアを楽しむためのグッズ選びやノウハウをお伝えしていこうと思います。

 その第一回は「メインザック」をお送りします。

 

■アウトドア装備を選ぶ基準■

「ニーズをはっきりさせること!」。須らくモノ選びで失敗しないコツは、一言でいえばそういうことです。いつ、誰が、どこで、何を、 どうするか、それがはっきりしていれば選ぶべきものは自ずと決まってくるはずです。とくに、アウトドアの装備に関しては、『機能性』 を第一に作られていますから、ニーズをはっきりさせることが、そのまま必要なモノを選ぶことに繋がっていきます。 

 ここでは、すべての装備を自分で背負ってフィールドに出かけるという条件をメインに、装備について紹介してみたいと思います。

 まず、最初に押さえなければいけないポイントは、自分が求める機能がしっかり満たされていることですね。そして、 自分の背で運ぶわけですから、" 軽量性"、"コンパクト性"が次のポイントになります。さらに、フィールドでは、 計画段階では予測しなかった事態に遭遇することもありますから、できるだけ多くの局面で融通が効く"汎用性"もポイントの一つになります。

 

●メインザック●

 ザックといえば、かつてはキャンバス地でできた土色のキスリングザックが定番でした。これは横長な形のため、 うまくパッキングしないとバランスを失ってヤジロベエ状態で歩くハメになったものです。

 ところが、いつしかザックは90度回転して、縦長型が主流に。

 縦長型ザックの登場で、キスリングザックほど重心を気にする必要がなく(もちろん、今度は上下方向の重心が問題になるわけですが= 『パッキング』の項で解説します)、パッキングが非常に楽になりました。と同時にハーネスシステムが発達し、 ショルダーベルトにすべての荷重がかかる従来のタイプから、ウェストベルトで荷重を受け止めるスタイルとなって、 重い荷を担いだときの疲労が大幅に軽減されるようになりました。

 現在の縦長型ザックは、その構造から、ソフトパック、エクスターナルフレームパック、 インターナルフレームパックの三種に大別できます。

 ソフトパックは文字どおりフレームなどを使わず、 本体のパックに直接ショルダーベルトやヒップベルトなどのハーネスが取り付けられたものです。キスリングザックも構造からいえば、 ソフトパックに分類されます。ソフトパックは、海外遠征のアタック用ザックなどに、よく使われます。ソフトパックは、 文字どおりトートバックやズタ袋と同じようにシンプルな構造なので、パッキングの自由度が高いのが特徴です。しかし、裏を返せば、 パッキングが難しいということにもなります。フィールドへ出かけるために初めて選ぶザックとしては、あまりお勧めではありません。

 エクスターナルフレームパックはバックパックと言ったほうがわかりやすいかもしれません (本来バックパックキングとはザックを背負って歩く行為全般を指し、"バックパック"は広義の"ザック"と同義なのですが、 日本ではなぜかエクスターナルフレームパックの代名詞として定着しています)。

 これは背負子型の金属もしくは樹脂フレームにパックとハーネスをジョイントしたものです。昔、 バックパックを背負って北海道を徒歩旅行する人たちを『カニ族』なんて呼んでいたことがありましたが、 フレームむき出しのゴツいエクスターナルフレームパックを背負うと、甲殻類になったような気がしたものでした。


**この10年あまりぼくが愛用しているメインザック。モンベルの『ゼロポイントWBトレッキングパック』。 容量70㍑で、1週間くらいの山行は、楽にこなせる。WB はWishboneの略。 ウィッシュボーン型のインナーフレームに支えられて、万全のハーネスシステムと合わせて、とてもナチュラルな背負い心地。 ただしだいぶくたびれてきたので、次のメインザックを物色中**

 エクスターナルフレームパックはザック本体が直接背中に触れないので、 多少ルーズにパッキングしても背負い心地はあまり変化しないという利点はあります。しかし、 フレームがむき出しで突起が多いこのスタイルでは、タイトな場所だと、木の枝や岩に引っかけやすいのが欠点です。

 ベースキャンプまで比較的開けたフィールドで、メインザックはベースキャンプまで必要な装備を運ぶコンテナと割り切れるなら、 このタイプはベストでしょう。

 インターナルフレームパックは、ザック本体にフレームが内蔵され、 これがザックの形を保つと同時に人間が背負いやすいように背中のカーブに合わせてフィットさせる機能を持っているものです。 比較的パッキングしやすく、ウォーキングから本格的な登山までカバーしており、 日本のフィールドの条件にいちばんマッチしているザックといえます。 ユーザーの体型や荷物の容量に合わせてハーネスがアジャストできるので汎用性も高いのが、このタイプの特徴です。欠点をあげるとすれば、 ザック本体にフレームが内蔵されているため、その分、外形のわりには容量が少なくなってしまうこと。 それにザック自体の重量がソフトパックに比べて重くなることです。インターナルフレームザックは、同じ容量の他のザックに比べ、 本体の外寸がやや大きくなります。

 日本のフィールドの条件を考えると、個人的には、メインザックとしてはインターナルフレームパックをお勧めします。


**年々進化を遂げるザック。フレームはより立体的になり体にフィット、 ハーネス類も体への当りが柔らかくしかも負荷を分散させる構造になっている。 コンパートメントにアクセスするジッパーは止水タイプのものがスタンダードだ。写真はOSPREYの「アトモス50」 **

 どんな装備でも、実際にその品物を手に取っ手選ぶことが大切です。とくに自分の体に密着するザックは、 ユーザーの疲労度を大きく左右するものですから、選ぶときは、実際にショップに足を運び、ダミーの荷物が入っているものを背負って、 背中へのフィッティングやストラップ類の使い勝手を十分に吟味することが大切です。

 また、アウトドアの装備を選ぶ際には、"軽量性"がポイントだと申し上げましたが、それはザックも例外ではありません。 とくにフレームパックは、ザック自体の重量がけっこうありますから、ショップで手にとるときに、重さもしっかりチェックしましょう。

 ソロでフィールドに出るよりは、グループで出かける機会が多いという場合は、 テントやコッヘルといった大物装備は共同装備として分担できるので、必ずしも全員が大型のザックを使う必要はありません。 例えばカップルでキャンプする機会が多いのなら、荷物をたくさん背負う男性は60㍑~70㍑容量のインターナルフレームパック、 女性は30㍑~40㍑容量の中型インターナルフレームパック(ソフトパック)という組み合わせが合理的でしょう。

■アウトドアベーシックテクニック step1"ベーシックグッズ"

2007年1月22日 (月)

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冬のレイヤリング

 大寒を過ぎて、関東近郊でもウインタースポーツの本格シーズンとなってきました。

 ぼくは、今週末に毎年恒例の八ヶ岳スノーシューツアーに出かける予定ですが、 仕事の合間を縫って、その準備をしています。準備といっても、一泊二日の宿泊まりで、 フィールドでの食事はアウトフィッターが用意してくれるというお気楽なものですから、服装(レイヤリング)がほとんどということになります。

 その冬のレイヤードですが、近年、この分野は素材の進歩が著しく、非常に軽く、薄くても保温性の高い素材が出て来て、 動きやすくなりました。

 冬のウェアリングというと、どうしてもアウターに温かいものをと発想が行きがちですが、じつは、 ヘビーデューティなインシュレーション(中綿)入りのごついアウターを着込んでも、その内側が無造作では、 せっかくの防寒システムも役に立ちません。

 そして、防寒ばかりに気をとられていると、ついつい着ぶくれして、動きは制限されるし、汗をかくと、それが肌を濡らして、 かえって寒さに震えるといったことにもなりかねません。

 レイヤリング(重ね着)は、従来は「アンダー」、「インナー」、「アウター」という組み合わせで考えられていましたが、 新しいレイヤリングでは、肌に密着する「ベースレイヤー」に従来の「アンダー」と「インナー」に相当する機能を受け持つ「ミッドレイヤー」、 そして「アウター(シェル)」という組み合わせで考えられるようになりました。


●ベースレイヤー●
 ベースレイヤーに求められる機能は、体表面にかいた汗を素早く吸い上げて、ミッドレイヤーに渡すことにあります。 ぼくがベースレイヤーに使用しているのはfinetrackの「フラッドラッシュスキン」という製品で、 これは汗を吸い出して外に受け渡すと同時に、いったん外側に排出した汗が戻ってくる、 いわゆる濡れ戻りを防ぐために高度な撥水加工が施されています。
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