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春分の太陽を追いかけて 速報5
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二日目の午後は大雪原へ。
日本海に近く、豪雪地帯にも数えられる白馬は、広い公園や田畑がそのまま大雪原になる。一日で80cmも積もったおかげで、 フカフカのパウダースノーを蹴立てて、好きな方向へ進んでいける。
遠くに目標を設定して、目を瞑って真っ直ぐ行くと、自分では真っ直ぐ歩いているつもりが、ほぼ全員、 どちらかへ曲がって行ってしまう。
吹雪いてホワイトアウトした広い尾根では、リングワンデリングといって、先へ進んでいるつもりが、 気がつくと元の場所に戻ってきてしまっていることがある。
そんなことを安全にシミュレーションできるのが面白い。もっとも、最近はGPSを持っていくことが多いので、 完全にホワイトアウトしても、ナビゲーションに頼って進むことが出来るが……。
雪原の端にある吹き溜まりの斜面では、雪屁が張り出していて、これも安全に雪屁を踏み抜いたときの感覚を味わうことができる。 しまいには、ダイビング大会になってしまったが(笑)
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二日目の午後は大雪原へ。
日本海に近く、豪雪地帯にも数えられる白馬は、広い公園や田畑がそのまま大雪原になる。一日で80cmも積もったおかげで、 フカフカのパウダースノーを蹴立てて、好きな方向へ進んでいける。
遠くに目標を設定して、目を瞑って真っ直ぐ行くと、自分では真っ直ぐ歩いているつもりが、ほぼ全員、 どちらかへ曲がって行ってしまう。
吹雪いてホワイトアウトした広い尾根では、リングワンデリングといって、先へ進んでいるつもりが、 気がつくと元の場所に戻ってきてしまっていることがある。
そんなことを安全にシミュレーションできるのが面白い。もっとも、最近はGPSを持っていくことが多いので、 完全にホワイトアウトしても、ナビゲーションに頼って進むことが出来るが……。
雪原の端にある吹き溜まりの斜面では、雪屁が張り出していて、これも安全に雪屁を踏み抜いたときの感覚を味わうことができる。 しまいには、ダイビング大会になってしまったが(笑)
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スノーシューの楽しみは、スキーのような長板では不自由な樹林帯の中を自在に歩けること。 その樹林帯ならではのアニマルトラッキングやネイチャーディテクティヴも面白いのだが、ツリーイングを楽しむようになってからは、 雪化粧した木に登って、雪原を鳥の目線から見たくなった。
今回は、ツリーマスターアカデミー北関東支部の梅木氏に協力してもらって、 ツリーイングギアを人数分用意してスノーツリーイングを実践してみることにした。
ほんとうは、見晴らしのいい斜面を登って、雄大な景色を眺めたいところだったが、二日目の午前中も時々強い吹雪となり、 セッティングも大変なので、ペンション・ミーティアの裏山で手ごろな木を選んで登るとにした。
**一本の木の違う枝に登り、みんなで上へ。今度は、ツリーモックを張って、木の上でティータイムでも。
しかし、目線が少し上になるだけで、景色が広がり、気持ちがいい!!**
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スノーシューの楽しみは、スキーのような長板では不自由な樹林帯の中を自在に歩けること。 その樹林帯ならではのアニマルトラッキングやネイチャーディテクティヴも面白いのだが、ツリーイングを楽しむようになってからは、 雪化粧した木に登って、雪原を鳥の目線から見たくなった。
今回は、ツリーマスターアカデミー北関東支部の梅木氏に協力してもらって、 ツリーイングギアを人数分用意してスノーツリーイングを実践してみることにした。
ほんとうは、見晴らしのいい斜面を登って、雄大な景色を眺めたいところだったが、二日目の午前中も時々強い吹雪となり、 セッティングも大変なので、ペンション・ミーティアの裏山で手ごろな木を選んで登るとにした。
**一本の木の違う枝に登り、みんなで上へ。今度は、ツリーモックを張って、木の上でティータイムでも。
しかし、目線が少し上になるだけで、景色が広がり、気持ちがいい!!**
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先週末、ちょうど、日本海で発生した低気圧が凄い勢いで発達しながら東へ進んできて、海、山は大荒れが予想された、 ちょうどそのとき、恒例のスノーシューツアーがかち合ってしまった。
東日本全域で強風が吹いて、大きな被害が出ている頃、ぼくたちは、白馬の里山で雪まみれになってはしゃいでいた。
土曜日の早朝に東京を出発して、白馬には10時近くに着いた。すでにだいぶ強く雪が降り始めていて、 北アルプスは雲にどっぷりと飲み込まれて見えない。
ぼくたちは、スキー場が乱立する北アルプスの斜面ではなく、姫川を挟んだ反対側の東山の里山に踏み込んでいった。
前日までは春のような陽気が続いていたとのことで、アプローチの道にはまだ雪はさほどなく、 街道筋の家々も屋根には雪がなかったのに、あっという間に吹き降りが激しくなって、銀世界に……。
**晴れていたら、北アルプスの眺めが素晴らしい『野平』の集落から、
東山にアプローチしていく**
**白馬の定宿『ミーティア』オーナーの福島さんが、仲間に加わり、ネイチャーガイドしてくださった。
右上は鬼グルミの落葉痕で、ヒツジもしくはカモシカの顔に見える。樹皮が胃の薬になるキハダ**
**今回、プライベートで参加しながら、写真を撮ってくれた盛長カメラマンも、
カメラを構えたまま真っ白に**
**新雪ごと急斜面をシリセードで下る。浮遊感がたまらない!!**
(撮影: 盛長幸夫)

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先週末、ちょうど、日本海で発生した低気圧が凄い勢いで発達しながら東へ進んできて、海、山は大荒れが予想された、 ちょうどそのとき、恒例のスノーシューツアーがかち合ってしまった。
東日本全域で強風が吹いて、大きな被害が出ている頃、ぼくたちは、白馬の里山で雪まみれになってはしゃいでいた。
土曜日の早朝に東京を出発して、白馬には10時近くに着いた。すでにだいぶ強く雪が降り始めていて、 北アルプスは雲にどっぷりと飲み込まれて見えない。
ぼくたちは、スキー場が乱立する北アルプスの斜面ではなく、姫川を挟んだ反対側の東山の里山に踏み込んでいった。
前日までは春のような陽気が続いていたとのことで、アプローチの道にはまだ雪はさほどなく、 街道筋の家々も屋根には雪がなかったのに、あっという間に吹き降りが激しくなって、銀世界に……。
**晴れていたら、北アルプスの眺めが素晴らしい『野平』の集落から、
東山にアプローチしていく**
**白馬の定宿『ミーティア』オーナーの福島さんが、仲間に加わり、ネイチャーガイドしてくださった。
右上は鬼グルミの落葉痕で、ヒツジもしくはカモシカの顔に見える。樹皮が胃の薬になるキハダ**
**今回、プライベートで参加しながら、写真を撮ってくれた盛長カメラマンも、
カメラを構えたまま真っ白に**
**新雪ごと急斜面をシリセードで下る。浮遊感がたまらない!!**
(撮影: 盛長幸夫)

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先週末、ちょうど、日本海で発生した低気圧が凄い勢いで発達しながら東へ進んできて、海、山は大荒れが予想された、 ちょうどそのとき、恒例のスノーシューツアーがかち合ってしまった。
東日本全域で強風が吹いて、大きな被害が出ている頃、ぼくたちは、白馬の里山で雪まみれになってはしゃいでいた。
土曜日の早朝に東京を出発して、白馬には10時近くに着いた。すでにだいぶ強く雪が降り始めていて、 北アルプスは雲にどっぷりと飲み込まれて見えない。
ぼくたちは、スキー場が乱立する北アルプスの斜面ではなく、姫川を挟んだ反対側の東山の里山に踏み込んでいった。
前日までは春のような陽気が続いていたとのことで、アプローチの道にはまだ雪はさほどなく、 街道筋の家々も屋根には雪がなかったのに、あっという間に吹き降りが激しくなって、銀世界に……。
**晴れていたら、北アルプスの眺めが素晴らしい『野平』の集落から、
東山にアプローチしていく**
**白馬の定宿『ミーティア』オーナーの福島さんが、仲間に加わり、ネイチャーガイドしてくださった。
右上は鬼グルミの落葉痕で、ヒツジもしくはカモシカの顔に見える。樹皮が胃の薬になるキハダ**
**今回、プライベートで参加しながら、写真を撮ってくれた盛長カメラマンも、
カメラを構えたまま真っ白に**
**新雪ごと急斜面をシリセードで下る。浮遊感がたまらない!!**
(撮影: 盛長幸夫)

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先週末、ちょうど、日本海で発生した低気圧が凄い勢いで発達しながら東へ進んできて、海、山は大荒れが予想された、 ちょうどそのとき、恒例のスノーシューツアーがかち合ってしまった。
東日本全域で強風が吹いて、大きな被害が出ている頃、ぼくたちは、白馬の里山で雪まみれになってはしゃいでいた。
土曜日の早朝に東京を出発して、白馬には10時近くに着いた。すでにだいぶ強く雪が降り始めていて、 北アルプスは雲にどっぷりと飲み込まれて見えない。
ぼくたちは、スキー場が乱立する北アルプスの斜面ではなく、姫川を挟んだ反対側の東山の里山に踏み込んでいった。
前日までは春のような陽気が続いていたとのことで、アプローチの道にはまだ雪はさほどなく、 街道筋の家々も屋根には雪がなかったのに、あっという間に吹き降りが激しくなって、銀世界に……。
**晴れていたら、北アルプスの眺めが素晴らしい『野平』の集落から、
東山にアプローチしていく**
**白馬の定宿『ミーティア』オーナーの福島さんが、仲間に加わり、ネイチャーガイドしてくださった。
右上は鬼グルミの落葉痕で、ヒツジもしくはカモシカの顔に見える。樹皮が胃の薬になるキハダ**
**今回、プライベートで参加しながら、写真を撮ってくれた盛長カメラマンも、
カメラを構えたまま真っ白に**
**新雪ごと急斜面をシリセードで下る。浮遊感がたまらない!!**
(撮影: 盛長幸夫)

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**雪原を突っ切って、小さな丘を回りこむと、そこはまぎれもないバックカントリー。
こうしたところを自由に進む快感は、ゲレンデでは味わえないだろう**
今回の白馬では、バックカントリースキー修行の第一弾として、クラシカルスタイルのテレマークスキーに挑戦したわけだけれど、 これが、じつはなかなか思うように操れない。
自分のイメージ通りにまったく動かせないという経験は、もう30年以上も前に初めてバイクでオフロードを走り始めたとき以来で、 苦痛というよりも、「まだまだこの世には、初歩から覚えていかなければいけないものがたくさんある」とうれしくなった。
前回は、クロスカントリーコースで、クラシカルテレマークを初体験したわけだが、それから二日おいて、今度は、 白馬で何度もお世話になっている北野建設白馬支店の下川さんに、貴重な休日の時間を削っていただいて、 バックカントリーでコーチしてもらった。
じつは、バックカントリーといっても、国道沿いにある下川さんの奥さんが経営されている喫茶店「ぷぅ」 の目の前の雪原(春から夏の間は畑)から、裏山にかけての「里山」ともいえるところ。
でも、一歩踏み込めば、アニマルトラッキング(動物の足跡)が雪の上に残り、カモシカにも出会える、 まぎれもないバックカントリーとなる。
わざわざ東京から何時間もかけて雪山にやってきた身としては、 自宅からスキーを履いてそのままバックカントリーに踏み込んでいける環境というのは、まさに羨望で、「はやく内田さんも、白馬に移住して、 この生活を楽しみましょうよ」と下川さんに誘われると、明日にでも荷物をまとめてやってきたくなる。
子どもの頃から冬はスキーを履いて、通学の足代わりにもしてきた下川さんは、クロスカントリー用のエッジのない細い板で、 何の苦もなく滑って行ってしまうのだが、ぼくは、難渋してようやくついていく。
それでも、4kmほどのコースをアニマルトラッキングを追いかけたり、 夏場には下川さんがテンカラ釣りを楽しむ沢に沿って滑ったりしているうちに、だいぶコツがつかめて、楽に進めるようになってきた。
「スタート時点とは、見違えるほどに慣れて、自然になりましたよ。この感覚を忘れないように、間をおかずに練習しましょう!!」
そう、励まされて、さて、次は来週にでも時間を作って、また白馬に行かなければと、算段している。
**春から秋にかけては畑が広がるこの場所が、冬場は大雪原に**
**白馬でいつもお世話になる下川さん。
子どもの頃からスキーを履いてきた下川さんのように滑れるようにはなれるはずもないが、この冬は、白馬に通いつめて、
なんとか形になるようにしたいと思う**
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この時期、平日の白馬は、海外のスキーリゾートかと錯覚するほど「外人率」が高くなる。そのほとんどは、 オーストラリアとニュージーランドからの客で、通りを歩いていても、居酒屋へ行っても、共通語は英語というくらい密度が濃い。
ぼくがお世話になっているペンション 「ミーティア」でも、オーストラリアからの家族連れが賑やかに団らんしていたり、 ニュージーランド人のスキーとスノーボードのガイドがお客さんとツアーの打ち合わせをしている光景が、当たり前の日常のようになっている。
海外客の多いスキーリゾートといえば、ニセコが思い浮かぶが、ニセコは香港資本が入り、その主導で開発が動き出したために、 南半球の客をたくさん送り込んでいたカンタス航空の直行便がなくなり、成田から便利な送迎タクシーが使えたり、新幹線で長野まできて、 そこから30分あまりの白馬へとシフトしてきたのだという。
もっとも、最大の魅力は、ダイナミックな3000m峰をバックにした多彩なゲレンデと、高度によって変わる雪質で、それは、 海外のスキーリゾートでも他に類をみないもので、それに気づいたスキーファンの間で、評判が広がっているというのが実情のようだ。
わざわざ海外のスキーリゾートに行かなくても、白馬へ行けばそんなリゾート気分が味わえるというのは、ちょっとお得な感じだ(笑)。
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白馬といえば、八方尾根や五竜遠見といった大規模スキー場を擁する二本でも屈指のスキーリゾートのイメージがある。でも、今は、 スキー人口そのものがかつてに比べて激減し、一頃の賑わいはない。
今は、白馬といえば、オーストラリアやニュージーランドからのスキー客のほうが多いような現状で、実際、ホテルやペンションも、 さらに飲食店でも、街角でも、外国人客が目に付く。
ぼくは、高校時代から登山は楽しんできたが、どうもスキーには縁がなく、 ゲレンデスキーを楽しむために白馬を訪れるといった発想はもともとなかった。
それが、数年前からスノーシューで雪山を巡るようになって、もっと冬のバックカントリーを楽しみたいと思うようになった。 そんなところへ、白馬と不思議な縁ができて、地元のペンション「ミーティア」にご厄介になり、 オーナーの福島氏にテレマークの教えを請うこととなった。
今回は、まず「クラシカル」と呼ばれる細い板と革のブーツの組み合わせで、足慣らしをすることに。 10年前の長野オリンピックのクロスカントリーコースとして使われて、今は一般に開放されている「スノーハープ」で、 基礎から教えてもらった。
さらに、その後、スノーシューに履き替えて、GPSを片手に雪原、樹林を縦横無尽に縫っていくコースを設定。
テレマークは、今後、白馬に通いつめて、しっかりバックカントリーを滑れるようになりたいと思っている。
また、スノーシューは、昨年から取り組んできた「ツリーイング」と合わせて、雪山で木に登り、 スノーキャンプを楽しみたいと思っている。
**はじめは、クラシカルテレマークで歩くスキーを楽しむ。序盤はわりと快調だったのに、
緩い斜面でコントロール効かず、転倒を繰り返す(笑)。写真は、マンツーマンでコーチしてくれたペンション「ミーティア」
のオーナー福島さん**

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白馬といえば、八方尾根や五竜遠見といった大規模スキー場を擁する二本でも屈指のスキーリゾートのイメージがある。でも、今は、 スキー人口そのものがかつてに比べて激減し、一頃の賑わいはない。
今は、白馬といえば、オーストラリアやニュージーランドからのスキー客のほうが多いような現状で、実際、ホテルやペンションも、 さらに飲食店でも、街角でも、外国人客が目に付く。
ぼくは、高校時代から登山は楽しんできたが、どうもスキーには縁がなく、 ゲレンデスキーを楽しむために白馬を訪れるといった発想はもともとなかった。
それが、数年前からスノーシューで雪山を巡るようになって、もっと冬のバックカントリーを楽しみたいと思うようになった。 そんなところへ、白馬と不思議な縁ができて、地元のペンション「ミーティア」にご厄介になり、 オーナーの福島氏にテレマークの教えを請うこととなった。
今回は、まず「クラシカル」と呼ばれる細い板と革のブーツの組み合わせで、足慣らしをすることに。 10年前の長野オリンピックのクロスカントリーコースとして使われて、今は一般に開放されている「スノーハープ」で、 基礎から教えてもらった。
さらに、その後、スノーシューに履き替えて、GPSを片手に雪原、樹林を縦横無尽に縫っていくコースを設定。
テレマークは、今後、白馬に通いつめて、しっかりバックカントリーを滑れるようになりたいと思っている。
また、スノーシューは、昨年から取り組んできた「ツリーイング」と合わせて、雪山で木に登り、 スノーキャンプを楽しみたいと思っている。
**はじめは、クラシカルテレマークで歩くスキーを楽しむ。序盤はわりと快調だったのに、
緩い斜面でコントロール効かず、転倒を繰り返す(笑)。写真は、マンツーマンでコーチしてくれたペンション「ミーティア」
のオーナー福島さん**

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野平の桂の木を後にして、白馬からR148を北へ10kmほど、山間の秘湯奉納(ぶのう)温泉へと向かう道に入ってしばらく行くと、 見るからに堂々とした杉の巨木が沿道でこちらを見下ろしている。
巨木の根元には「白山社」という小さな社がある。その社の前に立つと、この木の根元が巨大な洞になっていることに気づく。 高さ42m、目通り幹囲が12mのまさに「そびえ立つ」大杉。人が楽に通り抜けられる洞の大きさも桁違いだ。
洞の中はまんべんなく焦がされていて、内側から腐るのを押さえられている。そのせいか、こんな洞を持ちながら、 枯れ枝も苔がついた弱った枝もなく、健康的で清々しい立ち姿をしている。
地元の年寄りたちは、子供の頃、みんなこの洞の中で遊んだという。時には、この中で眠ったりもしただろう。こうした、巨きく、 人の命の長さなど一瞬に思えるほどの時間を生きた生命に見守られ、それと触れあって育った子供は、どんな心を持つだろう?
自然環境を守る、持続可能な社会、そんな言葉だけでは言い表せない、自然との共生をどうしたら取り戻せるのか、 それをぼくたちは真剣に考えなければいけないのかもしれない。
**白山社の周囲にはイチョウの木がたくさんあり、足元を見ると銀杏が。福島さんは、
これをビニール袋にたくさん収穫していた。これも貴重な自然の恵み**
白山社の大杉からさらに奉納温泉への道を辿り、途中から狭い道へ分け入っていく。車一台がやっと通れるその道の行き詰まりに、 ひっそりと社がある。背後に杉の大木が生い茂るその社にお参りし、本殿の裏の斜面を登ると、巨木たちの中心に、 ひときわ高く抜きん出た木がある。
縄文土器の火炎模様を思い出させる太い枝が何本も腕を突き上げるように伸び、見上げた先でそれが密集して、 テラスのようになっている。これを地元では「神の腰掛け杉」と呼んでいるというが、たしかに、そこには神か天狗か、 人智を遙かに超えた存在がどっかりと腰を下ろして、下界を睥睨してそうだ。
古来、日本ではこうした巨木や岩に神が降臨するとされ、そんな事物を「依代(よりしろ)」と呼んできた……岩の場合は 「盤座(いわくら)」とも呼ばれるが……それは、こうした巨木や岩そのものが、 その存在が人智を越えた大きな意志が働いてできた奇蹟のように見えたせいでもあるだろう。
巨木は、生物として人より遙かに長く生き、巨大に成長した姿が人を畏怖させる。岩はそれ自体は生物ではないが、地球が「ガイア」 という一つの生命であり、そのガイアが息づいていることの証である。そして、 岩に秘められた悠久の年月もまた人をして畏怖の気持ちをいだかせる。
巨木や巨石に出会っていつも思うのは、ぼくたち人間が、こうしたものたちのスケールで世界をイメージできたら、 どれほど世界が平和になるかということだ。逆をいえば、人の一生が儚いが故に、人は生き急いで、 無益な戦いや競争に駆り立てられてしまうのだろうか……。
**白馬周辺の巨木巡りは、この冬、スノーシューと組み合わせたイベントとして実施する予定です。また、詳細が決まり次第、 ご紹介したいと思います**

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**今回を含めて、白馬の巨木たちはGPSに位置をインプット。これで、
わかりづらい場所にある木にも会いに行けるし、GPSで巨木を巡るツアーも実現できる**
先週後半、信州の白馬で、巨木巡りツアーのための下見をしてきた。
昨年、白馬に伝わる「風切地蔵」の取材をして、その過程で、ここにたくさんの巨木があることを知って、 それを結ぶGPSのツアーを行ったら面白いのではないかと考えたのだ。
今回は、昨年巡った候補地に加えて新たに個性的な巨木がいくつかあるということで、 ペンションミーティアのオーナー福島さんに案内していただいて、それらを巡ってきた。
まずは、姫川を挟んで、白馬三山と対峙する絶好のロケーションにある野平の集落へ向かう。ここは、古い善光寺街道が通り、 その鬼無里との境に位置する柄山峠に風切地蔵があって、地元の人たちが、街道を復活させようと道を整備し、地蔵も大切にしている。
**姫川を挟んで、正面に白馬三山を拝む野平集落。晴れた日の景色は素晴らしい**
そもそも白馬の風切地蔵のことをこのコラムに書いて、それをたまたま読んでくださった、 ここ野平の下川さんから連絡をいただいたことが、ぼくが白馬と深く繋がることになったきっかけだった。今回の巨木の情報は、もちろん、 その下川さんからもいただいた。
野平の集落の中を「権現水」という湧水が流れている。集落の北縁、背後の山の斜面から流れ落ちる水は、冷たく、すっきりとしていて、 飲料水にも、野菜を洗ったりするのにも使われている。
まずは、この水を手に掬っていただいて、山へ入っていく。
**集落の外れに湧き出す「権現水」。夏は冷たく、
冬場はほのかに温かみが感じられる柔らかい湧水**
野平の集落を見守る神明社の脇を通り、杉林に分け入っていくと、足元はぬかるんで、 福島さんに用意してもらった長靴が足首のあたりまで泥に潜ってしまう。
このあたりは窪地になっていて、水はけが悪いため、湿地のような状態になっているのだが、桂の木は水気が好きなため、 こんなところに生育するのだという。
鬱蒼とした杉林は、一昨年の豪雪の際に倒された木がそのままにされていたりして、殺伐とした雰囲気に包まれている。
そんな中に、同じ場所で新生を繰り返して、ミズナラのように幹が密生した桂があった。
樹齢800年を越えるといわれるこの桂の木は、薄暗い中、あまり手入れもされていないため、どこか荒んで見えてしまう。 そんな様子を見て、福島さんは、幹にかかった枯れ枝などを取り払いはじめた。
この桂と杉林は、近く、地元の人たちが手入れする予定だという。
桂の木の周りを一巡してみると、地盤は軟弱で、泥に深々と足をとられてしまう。根回りで10mくらい、 いちばん高い幹で30mは越えていそうな木が、いくら根を張っているとはいえ、こんな軟弱な場所に立っていられるのは不思議な感じだ。
この木の傍らに立ち、じっと耳を澄ますと、どこからか微かな水音が聴こえてくる。足元に耳を持っていくと、その音が大きくなる。
ちょうど、この桂の木の根元に水が湧き出し、それが権現水の源になっているのだという。
明確な流れがあるわけではなく、ここから窪地の杉林の地面を湿らせ、その湿地から神明社の下の権現水に、 搾り出されるようにして水が湧き出しているようだ。滞留しているかに見える湿地の水が、地面に濾過されて
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