若狭お水送り
[ 04.中部・北陸, 05.関西, 著者:内田一成]
みなさんは、若狭に伝わる「お水送り」という神秘的な行事をご存知でしょうか?
---------------------------------------------------------------------
毎年、 3月の第二週、奈良東大寺二月堂では、「お水取り」という儀式が行われます。
日本中から神仏が集まって、会議を開くといわれるこの日には、「修二会(しゅにえ)」
と呼ばれる東大寺の僧たちが修行とともに神仏に言祝ぎ、善男善女の健康と繁栄を祈ります。
その修二会の最後の仕上げともいえるのが、「お水取り」という儀式で、二月堂の周りを巨大な松明の火で清め、丘の下にある
「若狭井」から汲み上げた聖水を振る舞います。この聖水は不老長生と繁栄をもたらすありがたい水とされ、
多くの参拝者がこれを求めて集まるのです。
その奈良東大寺二月堂の「お水取り」に先立つこと10日あまり前、若狭神宮寺と遠敷(おにゅう)の聖地では、「お水送り」
の儀式が行われます。
お水送りは、若狭神宮寺にて執り行われる儀式です。小浜の古刹であり、若狭創生神 である若狭彦と若狭姫の二神を祭る神宮寺。 この寺自体が神秘に満ちた神仏習合の寺であり、ここを舞台に行われる「お水送り」は、そのもっとも神秘的な部分の一つといえます。
「お水送り」当日、神宮寺にある「閼伽井」で汲み上げられた聖水は、東大寺と同様に大松明で清める壮麗な儀式経た後、 傍らを流れる遠敷川に沿って、 1.5kmほど上流の鵜の瀬へと運ばれて行きます。この聖水を送る行列は、先頭に大松明を掲げ、 それに何百もの松明が続いて、深閑とした漆黒の闇の谷間に、幻想的な光景を描き出していきます。
そして、鵜の瀬に到着すると、ここで再び大きなかがり火が焚かれて、清められた後、聖水は、
おごそかに深い淵へと注がれていきます。
この鵜の瀬から注ぎ込まれた聖水が10日あまりの後に奈良東大寺二月堂の若狭井に達して、 ありがたい聖水として汲み上げられるのです。
---------------------------------------------------------------------
来週の金曜日、3月2日に、この「お水送り」の儀式は行われます。
今回は、ツアーを組んで、若狭の静かな山里を舞台に繰り広げられるこの神秘的な祭りに自ら松明を持って参加し、
その独特で厳かなスピリチュアルな時間を体験し、さらにその後は、ちょうど満月に当たるこの晩を、
ホテルのラウンジから水月湖に映える満月を望みながら、ゆったりとBARタイムを過そうと考えています。
お水送り参加の翌日は、お水送りの儀式の背景にある、若狭に伝わる「八百比丘尼」、「空海伝説」、「徐福伝説」 の不老不死伝説を訪ねながら、若狭の自然を五感で感じる野点や無人の浜での瞑想を体験するという趣向。
といったわけで、今、その準備に忙しくしています。
お近くの方は、ぜひご参加ください。
また、ぼくが主催するツアーのほうも、 まだ余裕がありますので、ぜひご参加を!!
コメント