
**手前が、今回試した"BOXER4T"奥のものは、ハーレー用として開発された"LEGEND4T"。
仕様書を見ると、GSにはBOXER4TではなくLEGEND4Tが推奨されていたが、
気温の関係などからBOSER4Tをまず入れてみた**
このところ、デスクワークやらミーティングのための出張やらと、インドアな仕事に追いまくられていて、
バイクに乗る機会がめっきり少なくなってしまった。
「ツーリングマップルマガジンの企画に関わって、ツーリング三昧だな」などと期待していたのも、皮算用。まぁ、
初号というのはなんでも試行錯誤で多大変なものだから、コンセプトワークや原稿の修正に追いまくられるのもいたし方ないが、2号目からは、
オンシーズンにも差し掛かってくるわけだし、なるべくアウトドアな現場仕事をたくさん入れたいと思っている。
といったわけで、我が愛車"BMWR1200GSADVENTURE(昨年、今年と二年連続で『ツーリングマップル中部北陸』
を飾っている)"を稼動させようと、駐輪場から久しぶりに引き出したのはいいが、バッテリーが弱ってしまって、
セルモーターを回す元気が残っていない。
いきなりJAFに電話して……この数年、ポンコツヨーロッパ車(四輪)に乗っていて、何度JAFにお世話になったか。そのせいか、
つい、マシントラブルとなると気軽にコールしてしまう……セルを回すためだけに、サービスに来てもらった。
バッテリー充電器と端子をバッテリーに繋げて、セルスターターで一発始動。ものの数秒。
後で考えたら、JAFに御足労いただかなくても、クルマのバッテリーからジャンピングすりゃ良かったと、気がついた。
考えてみたら、こいつを走らせるのは、昨年の11月以来、4ヶ月ぶりだった。10月にマシントラブルに見舞われて、
一通りの整備はしてあるので、快調だが、夏からエンジンオイルは換えてないし、もうすぐ車検にも出さなければならないので、
完調を期してオイル交換をしておくことにした。
今回チョイスしたのは、BMWの2輪、4輪のチューナーとして有名なAC
SCHNITZERとMOTOREXが共同開発した"BOXER4T"というオイル。日本のDAYTONAが輸入販売元となっている。
BMWのボクサーエンジンは、1200ccという大排気量で2気筒、片側600ccの大きなシリンダーは空冷に頼っている。当然、
エンジン内部のフリクションも大きければ、熱処理も大変なわけで、オイルは過酷な条件にさらされている。
MOTOREXでは、10w-40のBOXER4Tは、GSを除くボクサーエンジンと規定している。ぼくのバイクはGSだから、
その規定に従えば、同じビッグツインエンジン用でも20w-50の"LEGED4T"が適正とのことだが、まだまだ外気温も低く、
オイル消費量の多いオフロード走行するようなシチュエーションも少ないので、柔らかいBOXER4Tを試してみることにした。
前回オイル交換したのは、昨年の8月で、それから3000kmあまり走行している。ボクサーツインは、
けっこうオイルを消費するエンジンで、この間に、1ℓあまり足している。それでも、古いオイルを抜くとけっこう汚れていた。
BOXER4Tは、レーシングオイルでよく見る薄いオリーブグリーンで、視覚的にも、高性能オイルという印象を受ける(笑)。
オイルを入れ替えてまず感じたのは、始動性の良さといかにもフリクションの少ない滑らかなアイドリング回転。もちろん、
先に抜いたオイルはだいぶ劣化していたから、単に新しいオイルというだけでもこのあたりのフィーリングは同様な変化をみせるはずだが、
印象としては、前回、純正オイルを入れ替えたときよりも、振動が少なく、フリクションは押えられているように感じた。
乗り出してみると、その差はけっこうはっきりしていて、例えば、
極低速でクラッチを切らずにそのまま走っているとノッキング気味になるはずのところが、多少の上り坂に差し掛かっても、
ほとんどストレスなく、歩くような速度で、そのまま静々と進んでいってしまう。
さらに中速域でもビッグツイン独特の振動はほとんどなく、高速域での伸びや、
ピックアップも明らかにストレスなくシャープになっていた。
入れ替えてから、100kmあまり走行したが、
オンボードコンピュータの燃料消費率はそれまでの16.9km/ℓから17.2km/ℓに向上した。今まで、新しいオイルに交換しても、
都内を走行していて17km/ℓを越えることは滅多になかったから、これは、
このオイルがエンジンのフリクションロスをかなり軽減している証明といっていいだろう。
しばらくこのオイルで走って、フィーリングを確かめ、初夏になったら20w-50のLEGEND4Tをテストしようと思っている。
■協力■
DAYTONA
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