ニホンオオカミは生きている?
[ 05.関西, 07.九州・沖縄, f.出会い, z.その他, 著者:滝野沢優子]

**ニホンオオカミの生存の可能性を示唆する内容。表紙のイヌ科動物は西田氏撮影のニホンオオカミ**
今年のはじめ、農水省の役人をしている大学時代の友人がなぜか送ってくれたのが、この本。
たしかツーリングマップル関西の取材時に「ニホンオオカミ像」(27H-5)を見たことがあるので気になっていましたが、なかなか読めないままに数ヶ月が過ぎ、先日ようやく読破しました。
本のタイトルは「ニホンオオカミは生きている」(2007年、二見書房)。
著者は西田智氏。北九州在住の元・高校教師で動物の専門家ではないのですが、教職の傍ら、自分の休暇とお金を費やし、ライフワークとして鳥類の研究を続けながら九州・祖母山系にニホンオオカミを追い、2000年7月、とうとうその姿を写真に収めたのです。西田氏のフィールドワークの様子や、学会や世間にニホンオオカミの生存の可能性を認めてもらおう、という活動のドキュメントです。
ニホンオオカミといえば、絶滅種とされています。1905年(明治38年)、奈良県東吉野村鷲谷口で捕獲された若い雄が最後の生存情報だということで、現在、その地に銅像が建っている、というわけですが、この本を読めば、真偽は不明だということがよくわかります。
そもそも、ニホンオオカミは犬とどう違うのでしょうか?
●耳が小さく、前に倒しても目が隠れない
●尾が太く短く、先が黒毛で丸い
●前足が短く体高率が50%未満
●顔に額段(ストップ)がない
など、細かい違いが規定されているようです。私は犬の先祖がオオカミだとずっと思っていましたが違う種なんですね。
難しいことはさておいて、西田氏が撮影したイヌ科動物について専門家の意見も分かれ、特に「日本オオカミ協会」はかなり否定的なようです。「オオカミ協会」という名称なので、生存の可能性を探っているのかと思ったら、どうやら違うようです(詳細は後述)。
ただ、私がこの本を読んだ限りでは生息している可能性は否定できないなあ、と思いました。なにより絶滅したと言われているニホンオオカミがいるかもしれない、というほうがワクワクするじゃありませんか。
著者の西田氏が危惧しているのは、ニホンオオカミは絶滅したとして、海外からオオカミを輸入し日本の自然に放そう、という「日本オオカミ協会」による動きがあるからです。日本オオカミ協会の丸山直樹氏によると、日本で絶滅したオオカミを再び放つことによって、生態系のバランスを取り戻せるということです。鹿や猿、猪などによる被害が増えているのは、捕食者であるオオカミがいないからだそうですが…。
もし、ニホンオオカミが生息しているのに外来種のオオカミを放ったら、それこそ本当に絶滅してしまいます。事実、西田氏以外にもいくつか目撃情報はあるのです。
西田氏はニホンオオカミの保護政策を国が施策してくれるよう、より確定的な生息情報を求めて調査を続けています。個人の活動には限界があるとはいえ、その熱意には頭が下がる思いです。私も最後の一頭が見つかったといわれる東吉野村では特に目を凝らして探してみようと思います。ほかには昔からオオカミ信仰のある埼玉県・秩父でも、かなり具体的な目撃情報があります。
そういうことで、ライダーのみなさんもツーリング中に万が一、オオカミらしき動物を見かけたら写真に撮って、しっかりした目撃情報を提供してほしいと思います。





















































































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