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2008年7月 7日 (月曜日)

ニホンオオカミは生きている?

[ 05.関西, 07.九州・沖縄, f.出会い, z.その他, 著者:滝野沢優子]

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**ニホンオオカミの生存の可能性を示唆する内容。表紙のイヌ科動物は西田氏撮影のニホンオオカミ**

 今年のはじめ、農水省の役人をしている大学時代の友人がなぜか送ってくれたのが、この本。

 たしかツーリングマップル関西の取材時に「ニホンオオカミ像」(27H-5)を見たことがあるので気になっていましたが、なかなか読めないままに数ヶ月が過ぎ、先日ようやく読破しました。

 本のタイトルは「ニホンオオカミは生きている」(2007年、二見書房)。

 著者は西田智氏。北九州在住の元・高校教師で動物の専門家ではないのですが、教職の傍ら、自分の休暇とお金を費やし、ライフワークとして鳥類の研究を続けながら九州・祖母山系にニホンオオカミを追い、2000年7月、とうとうその姿を写真に収めたのです。西田氏のフィールドワークの様子や、学会や世間にニホンオオカミの生存の可能性を認めてもらおう、という活動のドキュメントです。

 ニホンオオカミといえば、絶滅種とされています。1905年(明治38年)、奈良県東吉野村鷲谷口で捕獲された若い雄が最後の生存情報だということで、現在、その地に銅像が建っている、というわけですが、この本を読めば、真偽は不明だということがよくわかります。

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**奈良県・東吉野村にあるニホンオオカミの像**

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  そもそも、ニホンオオカミは犬とどう違うのでしょうか?

●耳が小さく、前に倒しても目が隠れない
●尾が太く短く、先が黒毛で丸い
●前足が短く体高率が50%未満
●顔に額段(ストップ)がない

など、細かい違いが規定されているようです。私は犬の先祖がオオカミだとずっと思っていましたが違う種なんですね。

 難しいことはさておいて、西田氏が撮影したイヌ科動物について専門家の意見も分かれ、特に「日本オオカミ協会」はかなり否定的なようです。「オオカミ協会」という名称なので、生存の可能性を探っているのかと思ったら、どうやら違うようです(詳細は後述)。

 ただ、私がこの本を読んだ限りでは生息している可能性は否定できないなあ、と思いました。なにより絶滅したと言われているニホンオオカミがいるかもしれない、というほうがワクワクするじゃありませんか。

  著者の西田氏が危惧しているのは、ニホンオオカミは絶滅したとして、海外からオオカミを輸入し日本の自然に放そう、という「日本オオカミ協会」による動きがあるからです。日本オオカミ協会の丸山直樹氏によると、日本で絶滅したオオカミを再び放つことによって、生態系のバランスを取り戻せるということです。鹿や猿、猪などによる被害が増えているのは、捕食者であるオオカミがいないからだそうですが…。

 もし、ニホンオオカミが生息しているのに外来種のオオカミを放ったら、それこそ本当に絶滅してしまいます。事実、西田氏以外にもいくつか目撃情報はあるのです。

 西田氏はニホンオオカミの保護政策を国が施策してくれるよう、より確定的な生息情報を求めて調査を続けています。個人の活動には限界があるとはいえ、その熱意には頭が下がる思いです。私も最後の一頭が見つかったといわれる東吉野村では特に目を凝らして探してみようと思います。ほかには昔からオオカミ信仰のある埼玉県・秩父でも、かなり具体的な目撃情報があります。

 そういうことで、ライダーのみなさんもツーリング中に万が一、オオカミらしき動物を見かけたら写真に撮って、しっかりした目撃情報を提供してほしいと思います。

ニホンオオカミの像

2008年6月30日 (月曜日)

熊野古道・「牛馬童子」の頭部破損事件に思う

[ 05.関西, d.道, e.峠, 著者:滝野沢優子]

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**読売新聞の記事**

 6月18日、牛馬童子の頭が切断されている、というニュースが放映されました。

 牛馬童子といえば、世界遺産・熊野古道で一番人気のある中辺路のシンボル&アイドル的存在。その名の通り、牛と馬を従えて2頭に跨る童子の像で、高さ50cmほどの小さなものです。早くに出家した花山天皇がモデルとも言われていて、箸折峠の深い林中に佇む愛らしい姿は、昔も今も人々の心をなごませてくれていたのに…。
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**在りし日の牛馬童子。 熊野古道を歩く人の休憩スポットでもありました**
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**とがの木茶屋(右)と裏手にある牛馬童子のレプリカ。名物の古代だんごを食べたら、ぜひ見学を! **

 地元では現在頭部を必死の捜索中ですが、 峠までは国道311号沿いの「道の駅牛馬童子パーキング」 から徒歩15分(もっと近くまでいける道もあり)、歩いてしか行けないだけに人目につきにくく、目撃者はいません。なので犯人逮捕の可能性は残念ながら少ないでしょう。
 胴体だけになった像は、破損した部分の劣化を防ぐために無粋なブルーシートを掛けられてしまっています。しばらくは本物を拝むことはできませんが、「とがの木茶屋」の裏手にレプリカがあったので、熊野古道を歩く方、忘れずに見ておきましょう。いずれにしてもひどい話です。早く発見されるなり、復元されるなりして牛馬童子の復活を願っています。

 牛馬童子の事件に限らず、こうした事件が最近頻発しているように思います。
 
 子猫を残虐な方法で殺し、それをネットで自慢げに公開したり、先日の秋葉原事件のように無差別に人間を殺してしまったり…。自分勝手な理由で、あるいは理由なんて何もなく生き物の命を奪うことが平気でできてしまうのは、本当に恐ろしいことです。これからの日本は大丈夫なのか、なんて本気で心配してしまいます。

 ネットやゲームばかりに熱中して架空の空間でしか自己実現できないオタク的な若者。その結果、現実の世界では人間関係がうまく築けなくなり、引きこもったり、事件を起こしたりしてしまう。秋葉原事件のあとも同様に犯行を予言したり、犯人を神様扱いしたり、共感する内容の書き込みが多数あるらしく、予備軍が潜在的にいるんだ、という事実にもびっくりしました。怖いことです。

 こうした若者が増えている背景には、格差社会のひずみがあるとも言われていますが、そればかりではないように私は思います。若い人が旅をしなくなったからではないでしょうか。
 日本を、世界を旅して、いろんな人と出会い、違う文化を知り、そして自分を知る。旅をすることで見えてくるものがたくさんあるし、自分も成長できるのではないかと思うのです。人生の時間は限られているのだから、貴重な時間を無為に過ごし、引きこもっているなんて、あまりにももったいないことです。

 つまり、若い世代に旅の楽しさを伝えていくことは、私たちの大事な役目だということです。ツーリングライダーのみなさん、犯罪をなくすために、どんどん旅の布教活動をしようではありませんか!

 蛇足ですが、以前、中部担当の内田さんが書いていたように、ネットなんてなかった時代のほうが、不便だけど健全で楽しかったのだと思います。
 そういう時代に育った世代、たとえば還暦ライダーの賀曽利氏などの熟年組、 75歳でエベレストに登った三浦雄一郎氏など、後期高齢者と呼ばれる世代など、中高年の元気さが目立ちます。あちこちで出会うツーリングライダーの年齢層もかなり高く、若い人は以前よりずいぶん少なくなりました。先日泊った萩のユースホステルでも、宿泊者全員が熟年世代で、私が一番若かったという驚愕の事実がありました。もはや「ユース」という名称はふさわしくないですね。

中辺路

2008年6月16日 (月曜日)

岩手・宮城内陸地震にびっくり!

[ 02.東北, 05.関西, b.温泉, 著者:滝野沢優子]

 14日の岩手・宮城内陸地震、けっこうすごかったですね。
 現在私が住んでいる福島県中通りの某村でも、かなり激しく長い揺れを感じました。震度4だったのですが、震源地近くでは震度6だとのこと。そこまでの震度はまだ経験したことはないけれど相当にひどい揺れなのでしょうね。

 今回は栗駒山付近が震源地。一ヶ月半前に行ったばかりのところです。このコラムにも書いたKAWASAKI・ W-1のライダーに出会った、まさにあのあたりです。ニュースを見ると舗装道路がばっさり落ちていましたね。しかも、倒壊した「駒の湯温泉」は、あのとき日帰り入浴したところじゃないですか!! もう、びっくりです。バイクツーリングでも人気のエリアだし、週末でもあるし、たしかすぐそばに快適なキャンプ場もありました。もしかして現場に居合わせたライダーがいるかもしれません。無事であることを願います。

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**栗駒山麓の「駒の湯旅館」。5月1日の画像です。含硫黄ーカルシウムー硫酸塩泉が掛け流しという、 かなりオススメの湯だったのに**

 地震といえば、1995年の阪神淡路大震災のとき、私はペルー北部の小さな町にいました。
 観光客など誰もいないローカルな町でしたが、私を日本人だと知って、町のキオスクのおばさんがすごい大慌てで、

「テレモト!! ×○▲×、ハポン!」 (その2つの単語しか聞き取れず。「アンタ、大変よ!日本で大地震だってさ!」という感じでしょうね)

と、新聞を見せながら教えてくれたのを思い出します。ペルーの新聞でも一面で報じられていましたよ。「テレモト」がスペイン語で「地震」を意味するのだとそのとき初めて知ったのですが、そんなことでもないと覚えない単語ですよね。

 余談ですが、その2ヶ月後には、「ガス」(オウム事件)が紙面を賑わせていて、いったい日本はどうなっちゃっているのか、と本気で心配していました。現在と違ってインターネットが普及していなかったので詳細もわからず、現地の日本大使館で日本語の新聞を読み、ようやく詳細を知ったのでした。

 それにしても…。中国・四川の地震ほどではないものの、日本でも今回の地震といい、阪神淡路大震災、新潟中越地震などなど、近年だけでも大規模な地震が何度も起こっています。ツーリング先で地震を始め、さまざまな天災に遭遇する可能性がなきにしもあらず。みなさん、気をつけて旅をし てくださいね。

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**淡路島にある「北淡震災記念館」で地震によって現れた野島断層が見られます**

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**「北淡震災記念館」には震災時の写真も多数展示されています。その中で印象的だったのが、 飼い主とはぐれたペットたちの不安そうな様子。その後、どうなったんでしょうか**

2008年6月 9日 (月曜日)

日本の音風景百選

[ 05.関西, a.風景, b.温泉, 著者:滝野沢優子]

 先週、「日本の香り風景」というものを紹介しましたが、「百選」というのはいろいろあるんですね。その中に「残したい‘’日本の音風景100選‘’」というのもあります。

全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残しておきたい音の聞こえる環境(音風景)を広く公募し、選ばれたものだそうです。たとえば、「オホーツクの流氷(北海道)」、「宮城野の鈴虫(宮城県仙台市)」 などの自然の音、「川越の時の鐘(埼玉県川越市)」、「ねぶた祭り・ねぷた祭り(青森県青森市・弘前市)」など、文化の音もあって、なるほどなあ、と思いました。季節にも関係しますが、香り風景と合わせて旅の目的にするのもおもしろそうです。

 バイクを降りて耳を傾け、匂いを感じ、五感で旅する。目で見る風景とはまた違った印象や思い出が得られるのではないでしょうか。

 関西エリアで選ばれている「音風景」は以下。私も今度は意識しながら訪ねてみたいと思っています。

【三重県】
伊勢志摩の海女の磯笛(鳥羽市・志摩町)
深い海に潜る海女の磯笛(水面に浮上したときに発する吐息)が響き渡る。昔ながらの漁法にまつわる独特の音。

【滋賀県】
三井の晩鐘(大津市)
古くから近江八景のひとつとされてきた音風景。毎夕6時頃、鐘の音が時を告げる。

彦根城の時報鐘と虫の音(彦根市)
彦根城の中にある時報鐘は朝6時から夕方6時まで、3時間ごとに鳴って時を告げる。また、夏の夕暮れどきには彦根山一帯でヒグラシの蝉時雨が、秋には場内の玄宮園で鈴虫、松虫などの虫の 音が聞こえる。

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【京都府】
京の竹林(京都市
嵯峨野と洛西に広がる竹林が風にそよいで揺らぎ、さまざまな音色で聞こえてくる。古都の音風景。

るり渓(南丹市)
4キロに渡って奇岩・巨岩が続く渓流で、散策路を歩くと「鳴滝」の雷のような音、「双龍淵」の機織りのような音など、いろいろな音が楽しめる。

琴引き浜の鳴き砂(京丹後市)
足で摺るように歩くと「キュッキュッ」という音、両手で乾いた砂を集めて押し出すと「グッグッ」という音がする。地元の保全活動も盛ん。

【大阪府】
淀川河川敷のマツムシ(大阪市)
市内中心部を流れる淀川。両岸に梅田や十三の煌々とした明かりに挟まれた河川敷には街頭ひとつなく都市と隔絶された空間になっている。秋になると多くの虫の声が聞こえるが、とりわけ松虫の音色に心癒される。

常光寺境内の河内音頭(八尾市)
口説き形式の盆踊り唄で、多くの流派がある中で,常光寺で歌いつがれている「流し節・正調河内音頭」が原型とされている。毎年8月23、24日には八尾市内のいたるところで地蔵盆踊りが開催されるが、常光寺のものが一番盛大。

【兵庫県】
垂水漁港のイカナゴ漁(神戸市)
瀬戸内海の春はイカナゴ漁とともにやってくるといわれるほど、代表的な春の風景。無数のイカナゴが跳ねる音とカモメの鳴き声、漁船のエンジン音が相まって聞こえる。

灘のけんか祭りのだんじり太鼓(姫路市)
播州各地の秋祭りの中、10月14・ 15日に松原八幡神社で行われる大祭は、その勇壮さと華麗さから「灘のけんか祭り」と呼ばれる。さわやかな秋空の下、太鼓の音と人々の歓声が響きあい、荒々しい神輿がぶつかり合う。絢爛豪華な屋台も見もの。

【奈良県】
春日野の鹿と諸寺の鐘
奈良市のほぼ中央、春日野周辺には約1200頭もの野生の鹿が棲息し、のんびりと暮らしている。また、五重塔のそびえる興福寺、大仏殿を構える東大寺など歴史的な社寺も多く、寺々の鐘は時の流れをこえた重みのある音を響かせている。

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不動山の巨岩で聞こえる紀ノ川
和歌山県橋本市杉尾の不動山のいただきに、永禄年間に信仰を集めたという不動尊が祀られていて、付近には子もち石の巨石がいくつも散在している。この巨石のひとつに,直径20センチ奥行き25センチの丸い穴があいており、耳をあてると神秘的な音が聞こえる。昔から”この世の音・あの世の音”といわれ,霊験あらたかなものとして大勢の人がお参りしてきている。

那智の滝
落差133メートル、日本三名瀑の那智の滝。古くから熊野詣での目的地のひとつで、滝そのものがご神体として祀られている。滝のしぶきにふれると延命長寿の霊験があると伝えらる。参道からは遠く滝音が聞こえるだけで姿は見えず、さらに本殿へ入れば,地形の関係で音さえも聞こえなくなるが、そこから奥へ進むと大滝が豪音とともに現われる。その変化する滝音が古来、人々にこの地の 神秘性を強く印象づけてきている。

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(「日本の100選」(大蔵省印刷局)より引用)

↑オマケです。海外での音風景のひとつ、トルコ・ トラブゾンのモスクで行われている金曜礼拝の様子

です。

ちょうどラマザン(断食月)だったので盛大なようです。ホテルの部屋からよく観察していました。

2008年5月26日 (月曜日)

「かおり風景百選」みかんの花咲く萩

[ 05.関西, 06.中国・四国, a.風景, 著者:滝野沢優子]

 先日、生まれて初めて山口県へ行ってきました。今まで国内外をずいぶんと旅してきたのに、 なぜか山口県だけはずう~っと縁がないままでした。中国地方は関東方面からだと行きにくいこともあり、 広島県も島根県も1回ずつしか行ったことがないのですけどね。

 このままでは一生行けないかもしれないと思い、ちょうど別府で用事があったので、 それに合わせて2泊3日で山口の旅を満喫してきました。 北九州からは関門トンネルをくぐればすぐなんですね。しかも普通車150円、軽・ 二輪は100円という安さ。神戸から淡路島へ渡るのに比べるとずっと気軽です。
 北九州空港を利用したので、残念ながらバイクではなくレンタカーでしたが、この時期はバイクでツーリングするのが気持ちよさそうです。

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**(左)めかり展望台から見た関門海峡。左が門司、右が下関**
**(右)レトロな門司港駅**

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**ここが関門トンネルの入口。この絵はフグでしょうか?  イルカにも見えますが**

 ということで、長年の念願だった山口では川棚、俵山、長門湯本など温泉めぐりのほか、 かねてから憧れていた維新の舞台、に泊まって城下町をぶらぶらと歩いてきました。

 萩といえば…、夏みかんです。
 あちこちに鮮やかなオレンジ色の大きなみかんが実っていましたが、ちょうどみかんの花が咲く時期で、 みかんの実のほかに白い小さな花が彩りを添え、爽やかな薫風の中に鮮烈な香りを放っていました。
  みかんと白い土壁が萩を象徴する風景だということは知っていましたが、香りだけは写真やビデオでは再現できません。その土地に来て、 実際にそこに身を置き、そこの空気に触れてみないとわからないのだということを、改めて知らされました。まさに、 香りだけは旅してみないと実感できませんね。これからみかんの花の香りを嗅ぐたびに、萩を思い出すことでしょう。

 こうした香りを体感するためには、旅の手段はバイクに限ります。エアコンを効かせた車やバス、列車での移動は快適ではあるけれど、 空気を感じることができません。暑かったり寒かったり、雨に濡れたり、風にあおられたりと、バイクの旅は自然に翻弄される分、 全身で空気を感じられて旅気分が盛り上がるのかもしれません。

 ところで、この萩のみかんの香りは「萩城下町夏みかんの花」として『かおり風景百選』 にも選定されているんですね。「世界遺産」や「国宝」などに比べてやや地味な選定物件ですが、 その場に行かないと絶対に味わえないものなので、旅の目的に加えてみてはいかがでしょうか?

                        ◆   ◆   ◆

 ちなみに、関西エリアでは以下が選ばれています。( )内は匂いのもとです。

<三重県>
「答志島和具浦漁港の塩ワカメ作り」(海、海草)
「大台ケ原のブナの原生林」(深い森、清流)
「伊勢神宮参道千年の杜」(神社林、伊勢うどん、お茶など)

<滋賀県>
「比叡山延暦寺の杉と香」(樹木・お香)
「古窯信楽の登り窯」(信楽焼き登り釜)

<京都府>
「祇園界隈のおしろいとびん付け油の香り」(化粧・香料・びん付け油)
「宇治平等院参道茶の香り」(茶)
「伏見の酒蔵」(酒蔵・新酒)
「東西両本願寺仏具店界隈」(お香)

<大阪府>
「法善寺の線香」(線香)
「鶴橋駅周辺のにぎわい」(焼肉屋・キムチなどの食材)
「枚岡神社の社叢」(梅・楠・杉などの樹木・草花)

<兵庫県>
「一宮町の線香づくり」(線香)
「灘五郷の酒造り」(灘の酒)
「山崎大歳神社の千年藤」(藤)  

<奈良県>
「奈良の墨づくり」(墨)
「なら燈花会のろうそく」(ろうそくの灯り)

<和歌山県>
「高野山奥の院の杉と線香」(杉と線香)
「桃源郷一目十万本の桃の花」(桃の花)



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**これがミカンの花。白くて肉厚な花弁です**

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**花と実が同じ時期に木についていることから、「代々」を「橙」にかけて「夏橙(なつだいだい)」 とも呼ばれています**

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**ミカンの木と白壁は萩を代表する風景です**

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**マンホールの絵も夏みかんと白壁でした**

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**萩の町には猫が似合います。何匹も見かけました。 写真の白猫はジャッコちゃん**

2008年5月19日 (月曜日)

奈良・天川村の「MAWSON」が無くなってしまいました

[ 05.関西, 著者:滝野沢優子]

 先日、奈良・天川ユースホステルのペアレント西仲氏より連絡があり、ショッキングな事実が伝えられました。

 なんと、以前にこのコラムでも紹介したローソンをパクッた商店、「MAWSON」がなくなってしまったとのことです。正確には店を閉めたのではなく、看板を変えたということですが、自然環境以外にこれといった名所のない天川村の、新しい観光ポイントとして有名になりつつあったのに、もう残念で残念で仕方がありません。たった10ヶ月という短い命でした。

 昨年行ったとき、お店の人が「本家ローソンから訴えられたら、即看板を下ろす」と言っていたので、訴訟騒ぎになったのかな、と思ったらそうではなく、「なんで早く閉まるんだ、といった類のクレームが続いたので面倒になった」、ということらしいです。いくらローソンに似せているとはいえ、中身はコンビニではなく村の雑貨屋さんなのだから、そういうクレームを付ける人間のほうがどうかしていますよね。シャレで受け流してほしいものです。せっかくの「MAWSON」だったのに、もったいないことをしました。

 おそらく、もとの「森田商店」の看板になってしまっていると思いますが、「MAWSON」ステッカーはまだ店内で売られているようです。幻のステッカーとして価値が上がるかも? しれませんので希望者は早めに天川村へGO!

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**天川村のメインストリートにあり、 みんな立ち止まって撮影していく名物スポットでした**

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**店内にはユニクロならぬ「MORIQLO」もありました。 ステッカーは5枚で250円です**

2008年5月12日 (月曜日)

「植村直己冒険賞」にライダーを!

[ 05.関西, 著者:滝野沢優子]

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**200メートルに及ぶまっすぐな通路は大地を引き裂くクレバスを表現しているそうです**

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  日本人で初めてエベレスト登頂に成功した冒険家の故・植村直己氏。1984年2月、 冬のマッキンリー単独登頂を果たしたあと、消息を絶ってから早24年。

 その植村さんの出身地が、兵庫県城崎郡日高町(現・豊岡市) だということは意外に知られていないかもしれません。山岳小説家・新田次郎の小説、「孤高の人」 のモデルになった登山家・加藤文太郎(浜坂町出身)に憧れた植村直己。彼の冒険家としての原点は、 学校行事で行った蘇武岳をはじめとする、但馬の山々だったのです。

 その植村直己氏の出身地である日高町に、「植村直己冒険館」 があります。日高町へ行くたびに、素通りできずに寄ってしまうのですが、広大な公園の中にある冒険館は、日本建築学会賞を受賞、 公共建築百選でもある、特徴的な建物です。

 内部には、イグルー(雪洞)をイメージする展示室や映像ホールがあり、「進む」、「登る」、「休む」、「食べる」、「着る」、 「親しむ」など、各テーマに分かれた展示内容は、植村直己を知らない人や登山に興味がない人でも、 それなりに楽しんで見学できるように工夫されています。山岳関係やアウトドア関係の書籍が閲覧できるコーナーもあり、 ツーリング途中に休憩がてらフラリと寄ってみるのもおすすめです。

 ツーリング途中といえば、「植村直己冒険館」のホームページには、「旅人コーナー」 があり、訪問した日本一周ライダーなども紹介されています。もしかして、知り合いが載っているかも? チェックしてみてください。 あるいはスタッフにアピールすれば載せてもらえるかもしれませんよ!

 ところで、「植村直己冒険賞」 というものがあるのをご存知でしょうか? 

 自然を相手に創造的な勇気ある行動をした人、または団体に贈られる賞で、1996年から毎年選出されています。今年の受賞者は、 登山家の野口健氏ですが、歴代の受賞者には「グレートジャーニー」の関野吉晴氏、 自転車ツーリストの安東浩正氏、中央アジア・ シルクロードをマラソンで走破した中山嘉太郎氏(ゴールのイスタンブールで遭遇しました!)などなど、 私もお世話になっている「地平線会議」 の関係者も多いのですが、残念ながらバイク関係での受賞者は未だおりません。 登山業界ではどちらかというとバイクは敬遠される傾向にありますが、私の友人で、女性一人で世界一周29万キロを走った 「鉄馬B女」こと杉野真紀子氏もノミネートされたこともあるそうで、 なんとかバイク関係の受賞者を輩出したいものですね。「植村直己冒険館」では、冒険情報を募集しているので、知り合いにスゴイ人 (賀曽利さん?)がいたら、ぜひ以下のアドレスにメールをしましょう!
boukenkan@city.toyooka.lg.jp <boukenkan@city.toyooka.lg.jp>

 あるいは、独自にツーリングマップルが主催して、バイク版の「カソリタカシ冒険賞」 でも新設したらどうでしょう? 

植村直己冒険館

2008年4月28日 (月曜日)

美空ひばりと落合博満

[ 05.関西, 著者:滝野沢優子]

 もう何年も京都へ通っているのに、全然知りませんでした、「美空ひばり館」。
 知っていても入っていたかどうかはわかりませんけど、嵐山にあったんですね。知らない間にできて知らないうちに閉館し、さらに4月26日に再オープンしたそうです。以下、京都新聞ニュース からの抜粋です。

                    ◆  ◆  ◆

 京都・嵐山で06年11月に閉館した「美空ひばり館」が、展示内容を一新した「美空ひばり座」として生まれ変わり、26日オープンした。約千点のゆかりの品と、音や映像技術を駆使した演出を盛り込み、ひばりさんが生きた「昭和」が体感できる。

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景観に配慮した看板となってオープンした「美空ひばり座」 =26日午前、京都市右京区

 この日、映画などで共演した歌手の雪村いづみさんや、テレビドラマでひばりさん役を演じた女優の岸本加世子さんらが開館式典に参加。ひばりさんの長男で館長の加藤和也・ひばりプロダクション社長が「大勢の人に再開を願っていただき、思いが天に通じた。美空ひばりと過ごしていただいた皆様からお孫さんの代まで楽しく過ごせるようにつくった」と、涙で声を詰まらせながらあいさつした。 新設の「美空ひばりと昭和の時代」コーナーでは、ひばりさんの軌跡を、当時の出来事や暮らしを物語る映像・品物と一緒に展示。ひばりさんの映像や音楽を楽しめる五つのシアターも設け、全シングル559曲から好きな曲を選んで自分だけの「マイCD」が作れる設備も導入した。 94年に開館した旧ひばり館は地元観光会社が運営していたが、来館者の減少などで閉館。今回は同プロダクションが運営にあたり、初年度で85万人の入場をめざす。入館は午前9時半~午後5時(6~9月と12~2月は午後4時)で、料金は大人1400円、中高生500円。

 美空ひばり世代ではないので、いまひとつそそられるものはありませんが、「美空ひばりと昭和の時代」コーナーはちょっと興味ありますね。和歌山県・太地町にある「落合博満記念館」に比べると(比べること自体、失礼かも)、昭和を代表する歌手で故人であるという意味でも存在意義があるようにも思うし、一度は行ってみてもいいかな、という気がしますね。落合博満記念館のほうは…。特にファンでもないしなあ。入館料2000円というのも明らかに税金対策という感じがアリアリだし。ごく普通の邸宅だったし(一応、記念館の前までは行ったのですが、素通りしてしまいました)。どなたか、行ったことのある方、2000円の価値があるかどうか、お知らせ下さい。

2008年4月14日 (月曜日)

雰囲気のいい温泉街@関西

[ 05.関西, b.温泉, 著者:滝野沢優子]

 ツーリングマップルマガジン、第2号は温泉特集です。
 特集のひとつに「温泉街」があり、女性ライダー3人が信州・別所温泉を旅しています。「信州の鎌倉」 とも呼ばれる別所温泉は情緒たっぷりで、好きな温泉地のひとつです。詳しくは雑誌を買って読んでいただくことにして、 ここでは関西エリアにある雰囲気のいい温泉街ベスト3を紹介します! 


城崎温泉(兵庫県)】  (TM関西73J-3)

 雰囲気のよさでは、やっぱり城崎温泉は随一でしょう。大谿川沿いに柳の並木が続き、川にはいくつもの太鼓橋が架かり、 木造の和風旅館に混じって昔懐かしい射的場や外湯が点在しています。そんな温泉街を浴衣姿の人々が行き交い、下駄の音が「カランコロン」 と響いています。これぞ正しい温泉街、っていう感じなんですよ。

 というのも、街をあげて景観や雰囲気づくりに取り組んだからなんです。そのため温泉街には大型旅館はありません。また、 宿泊客にどんどん温泉街へ出て行ってもらうために、宿に泊まれば7ヶ所ある外湯が無料で入れるシステムになっています (通常は各600~800円)。

 正直言って泉質や湯そのものに関してはいまひとつですが、それを補って余りある情緒が感じられます。 バイクと一緒の撮影にもぴったり。

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**(左)共同湯のひとつで、城崎温泉を象徴する「一の湯」**
**(右)大谿川の柳並木と太鼓橋。夜景も情緒たっぷり**

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**(左)昼間の城崎温泉。木造旅館が並んでいます**

有馬温泉(兵庫県)  (TM関西44K-7)

 六甲山系にあり、日本三古湯として知られる有馬温泉。神戸からすぐなのに、 意外にも山深い雰囲気があります。ここは赤褐色の鉄泉「金泉」無色透明な炭酸泉の 「銀泉」という2種類の泉質を楽しめますが、オススメは「金泉」。 日本でも屈指の成分の濃い湯をぜひ体感してください。
 温泉街的には日帰り入浴施設「金の湯」、「銀の湯」のある一帯が雰囲気がいいです。バイクでも入れますが、 細い路地や坂道ばかりで昼間は人通りも多いので、どこかに止めて歩いてみるほうが楽しめます。 温泉街に点在する泉源を探すのもおもしろいですよ。

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**(左)有馬を代表する旅館「御所坊」の「金泉」**
**(右)温泉街に点在する泉源めぐりも興味深い。これは「金泉」の天神泉源。 98度の熱湯が噴き出ています**
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**有馬の温泉街は細い路地が入り組んでいます。 昼間は人出が多いけれど朝は静かでいい感じです**

洞川温泉(奈良県)  (TM関西18E-2)

 紀伊半島の中央部、修験道の聖地で知られる大峯山日本で唯一、 女人禁制を守り通しています。洞川温泉はその登山口に向かって両側に数百m、木造2階建ての宿が並ぶ温泉街。 夏には大峯山の蔵王堂を目指して登る修験者で賑わい、山伏姿の人々がいたり、 ほら貝を吹く音が聞こえたりして、ちょっと不思議なムードが漂っています。女性でも登山口の「女人結界」までは行くことができるので、 修験道の雰囲気を味わいに行くのもいいかも。ただし、温泉は最近ボーリングして掘り当てたもので、単純泉で特徴はありません。 日帰り入浴施設もありますが、各旅館で日帰り入浴させてもらうこともできます。

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**(左)温泉街きっての老舗旅館「角甚」。バイクを止めて撮影させてもらいました**
**(右)夏には山伏姿で大峯山へ登る修験者にも出会えます**

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**(左)レトロなパッケージの腹薬「陀羅似助」はおみやげにぴったり。 修験者につきもののほら貝も売っています**
**名水百選「ごろごろ水」も湧いています**

   ほかにも泉質的にオススメとか、有形登録文化財の宿とか、 いい温泉はたくさんありますので、随時紹介していきたいと思います。まずは、4月25日発売の「ツーリングマップルマガジン」 をヨロシク!

 

2008年4月 7日 (月曜日)

日本で最初に「源泉掛け流し宣言」をした十津川温泉郷

[ 05.関西, b.温泉, 著者:滝野沢優子]

 先月、温泉教授・松田先生を訪ねて札幌に行ってきました。

 賀曽利氏との温泉対談をまとめる役どころだったため、事前の松田先生の著書を何冊か読み、当日にもいろいろお話を伺いました。その中で、しきりにおっしゃっていたのは、「ホンモノの温泉」。最近は湯を循環させて消毒剤を入れている施設が多いことを嘆いていました。今や源泉をそのまま使っている「源泉掛け流し」の温泉は貴重な存在なんですね。ホンモノの温泉とマガイモノの温泉を見極めるためにも、若いうちから「ホンモノの温泉」に浸かって肌で体感することが大事だとのことです。

 また、松田先生によると、「温泉は泉質も重要だけど、新鮮で大量に湧出していることが一番」だとのこと。フムフム。そのほかにもいろいろと参考になる話を聞くことができて、なかなかためになりました。対談の様子は、4月25日発売予定の「ツーリングマップルマガジン」で読めますので、よろしく!

 そこで、今日は関西でイチオシの温泉を紹介します。

 全国で一番最初に「源泉掛け流し宣言」をした十津川温泉郷

 奈良県南部、山深い十津川村に湧く「湯泉地温泉」、「十津川温泉」、「上湯温泉」の総称で、宣言したとおり、村内にあるすべての旅館や施設では、源泉をそのまま掛け流して利用しています。源泉温度が高いので若干加水しているところもありますが、循環や消毒は一切なし。日帰り入浴施設もたくさんありますので、ホンモノの温泉を体感したい方、ぜひおでかけください。

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**十津川温泉郷の湯めぐりに便利でオトクな入浴券。3ヶ所に入れて1000円。小枝のストラップも付いてます**

【湯泉地温泉】

 3つのうち、もっとも古い歴史を持つ温泉で泉質は単純硫黄泉、泉温は60℃

<泉湯>
 湯泉地の温泉街にあるこじんまりした共同湯。内風呂と、そこから階段を下りた場所に露天風呂があります。渓流沿いですが女性用の露天風呂は外から見えないようになっているので、景観は見られません。露天風呂にも洗い場があります。シャンプーなどはありません。400円。

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<滝の湯>
 国道168号線を挟んで温泉街とは逆側にあります。もと旅館だった建物を利用して造られた日帰り入浴施設で、「泉湯」より広く、滝が見える開放的な露天風呂と、岩造りの浴槽と木の壁が渋い内湯があります。それぞれ別な棟なので一 度着替えてから入ることになります。こちらはシャンプーなどあります。500円。

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【十津川温泉】 

 十津川温泉郷で一番大きな「十津川温泉」。村の中心にあり、4軒の日帰り入浴施設があります。泉質はナト リウム炭酸水素塩泉で、泉温は70℃

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**青い湖面が広がる二津野ダム湖のほとりに温泉街があります**

<わらびお公衆浴場>
 十津川温泉の共同湯の中で、一番よかったのが、ここ。国道沿いで目立つ場所にあります。お風呂はシンプ ルなタイル貼りの男女別内湯ですが、浴室から二津野ダム湖が展望できて開放感たっぷりです。

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**50代とおぼしき女性が管理しています。夕方以降は「南部老人憩いの家」でも働いています。麦茶をごちそうしてくれたり、優しい方でした**

<南部老人憩いの家>
 十津川温泉郷の中で一番ローカル。温泉街から程近い老人福祉施設の中にありますが、「入浴可」などの看板はなく、目立たない場 所にあるため観光客はほとんど来ないと思われます。私が行ったときも誰もいませんでした。300円。

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**シンプルすぎる浴室。シャンプーなどもなし**

<庵の湯>
 十津川村の中心、国道沿いの橋の下にある立派な門構えの日帰り入浴施設。ちょっとした温泉公園のようになっていて、入口には飲泉所、浴室へ行く途中には足湯があり、ここまでは無料で入れます。お風呂は男女別の内風呂のみですが 、意外にも風情ある総木造りでいい感じ。シャンプーなども揃っていて入浴料400円は良心的。

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**入口の飲泉所は24時間利用できますよ**

【上湯温泉】

 十津川温泉から支流の上湯川をさらに山に向かって5km。3ヶ所のうち一番山深い場所にある山の湯。泉質はナトリウムー炭酸水素塩泉、泉温は3ヶ所のうち一番高くて85℃。自然豊かで渓流と緑しかない環境にあり山の秘湯ムードたっぷり。

<神湯荘「川露天」>  
 旅館「神湯荘」が所有する露天風呂で、渓流沿いの混浴風呂と、そのすぐ上に露天風の女性用風呂があります。混浴風呂は周囲から丸見えですが、女性はバスタオル巻きでもOK。しかも男性用脱衣所は少々離れたところにあるのに、女性用脱衣所は女性専用の風呂にあって、混浴にも行き来しやすくなっています。女性にはうれしい配慮です。500円。

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**混浴の湯船はあまり風情がありません。女性用のほうは露天ではないものの、落ち着ける感じです**

<出谷温泉つるつる乃湯>
 「神湯荘・川露天」のすぐ隣にありますが、なぜか「出谷温泉」という名称。この2つの施設、あまり仲がよくないそうで、その関係で名称を変えているのでしょうか。私としてはこっちのほうが好みです。露天こそありませんが、浴槽と床が岩造りのほかは木造でいい感じです。浴室は湯気抜き採光のためか、湯小屋風の造りで天井も高く、窓がいっぱいに取られていて開放感たっぷりです。500円。 

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 ここには「野猿」(手動ロープウエイのような一人乗りの乗り物)もあって、無料で誰でも乗れます。川の上を渡るのはけっこうスリルありました。かつてはたくさ んあったのでしょうが、今では観光用に残されるのみで、十津川村で3つしかありません。貴重ですよ。

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**野猿で川を渡ります。意外にスリルがあります**

 このほかに、未入浴ですが、リゾート施設「昴の郷」でも入浴できます。湯めぐりにはけっこう時間がかかりますので、1泊してゆっくり、じっくりと「ホンモノの温泉」を楽しむことをオススメします。

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2008年3月31日 (月曜日)

明日香村・石舞台古墳の桜

[ 05.関西, a.風景, 著者:滝野沢優子]

  東京近辺では桜が見ごろを迎えていますね。 花冷えのおかげで長持ちしそうだとのことですが、今年はなぜか、関東より西日本のほうが開花が遅れています。 関西エリアの桜もまだこれからだそうで、桜前線は関東を中心に北上、南下するということになるんですね。ちょっと不思議。

 ところで、関西エリアの桜の名所といえば、一目千本、全山が桜で埋まる吉野山をはじめ、 優美な京都・円山公園の枝垂れ桜、 キャラクターの「ひこにゃん」がブームになっている国宝・彦根城の桜などなど、 有名どころが目白押しです。

 そんな中で私がとくに好きなのは、明日香村石舞台古墳の桜です。 決して派手ではなく、名所としてリストアップされていないことも多いのですが、のどかな大和盆地の中、 不思議な存在感を持って鎮座している石舞台と、それを彩る桜のコントラストがとっても絵になる風景なんです。

 明日香村は大好きなのでいろいろな季節に訪れていますが、桜の時期には一度しか行ったことがなく、 再訪したいと思いつつもなかなか果たせずじまいです。

 その石舞台古墳が桜の開花時期に合わせてライトアップされるそうです。ろうそくによる光の演出もあるようで、 昨年の写真を見ると幻想的でなかなかキレイです。見ごろは今週半ばから末ということで、4月5日(土)には特別公演の 「万葉ラプソディ」、「大化の改新」も行われるとか。古代史好きにはそっちも興味がそそられますね!

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**ライトアップされた石舞台古墳(明日香村観光公社のHPより)**

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**夏の石舞台古墳。バイクで中には入れませんが、 こうして一緒に写せるスポットがあります**

 「大化の改新」あたりの古代史の舞台でもある明日香村には、石舞台古墳のほかにも「酒船石」「亀石」などの不思議な石造物、 高松塚などの古墳などの見どころが広い盆地に点在しています。自転車で回るにはちょっとつらいし、歩くのはかなり疲れるというか無理。 バイクで田舎道をトコトコと走りながら訪ねるのにちょうどいい感じです。桜の季節、 どなたか私の代わりに石舞台の桜を見に行ってくれませんか? 詳しくはこちらを参考にしてください!

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**飛鳥寺と寺の裏にある蘇我馬子の首塚。 古代史を勉強してから行くと興味深いですよ!**
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**かわいらしい顔の亀石。領地の境を示すものだとか、亀の供養だとかいろいろ説がありますが真相は不明**

明日香村

 

2008年3月20日 (木曜日)

大阪モーターサイクルショー

[ 03.関東・甲信越, 05.関西, j.バイクインプレッション, 著者:小原信好]

■先日の3月14〜16日、「インテックス大阪」(関西35D-5)で開催された
大阪モーターサイクルショー」に行ってきました。
一部のブースでは、昨年開催された「東京モーターショー」に出展されたマシンが展示されたり、
発売さればかりの最新バイクに乗車できたりしました。
昨年の「東京モーターショー」の模様は下記の通りです。
HONDA・SUZUKI編
YAMAHA・Kawasaki編
外車&その他編
昨年もそうでしたが、ツーリング関係のコーナーやグッズコーナーが少ないというか、ほとんど無いのは残念でした。
バイクメーカーの展示車両にも、オフションが装備されたマシンをもっと展示してくれたら、うれしいのですがね。
マシンは店頭で見れますが、オプション自体の現物を見る機会が無いので、
このようなショーの時に確認できたら、いいと思うのは、私だけではないと思うのですが…。
という事で、「大阪モーターサイクルショー」で、気になったブースとマシンをちょっと紹介します。

■ レディース関係のウェアが集まったブースがありました。
随分とレディース用が増えて、デザインもオシャレになってきたものです。
女性ライダーがまた増えてきたという事でしょうか。
ぜひ、どんどんツーリングに出かけてほしいものです!

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Kawasakiにて
「DトラッカーX」なかなかカッコイイです!
「ZEPHYR X{kai}」が展示してありました。ラストのキャブレターエンジン?

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YAMAHAにて
オフロードモデルで話題の「WR250X」のオプション装備車が展示してありました。
こういうのがモーターサイクルショーって感じでいいです。
ツーリングマシンとしても、人気のでそうな「FZ-1 FAZER」。大人の雰囲気のバイクですね。
「SR400」が健在なのが、うれしいなぁ。
「XT660Z Tenere」の展示は無し。残念!

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SUZUKIにて
コンセプトマシン「バイプレーン」を展示していました。
「東京モーターショー」の時より随分と近くで見られました。
「ブルーバード」に跨がって、愕然!ギアペダルとリアブレーキペダルまで足がギリ…。
足が短い私は乗れないようです(泣)
カッコイイんだけどなぁ…。

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HONDAにて
ついにオートママシンの「DN-01」が発売!新しいバイクカテゴリーの始まりですね。
取り扱い店には、試乗車が用意されているそうです。
ぜひ、クマも乗ってみたいです!
赤フレームの「CB1300」も展示されていました。

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BMWにて
ついに待っていた「F650GS」がお披露目されました。
値段も公開され966,667円〜1,146,667円です。
バイク名は650ですが、排気量は800ccと、ちょっとめんどくさい表記となっています。
私クマの時期マシンとして、待ち望んでいた「F800GS」は今回、登場せず。ガックリ…。
しかも、日本国内でのデリバリーは、今年は無いそうで、来春だそうです。
うむむ、頭金を貯めろという事ですな。了解です!
それまでに、色々と不具合を直して、バージョンアップしてほしいものです。

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HARLEY-DAVIDSONにて
「XL1200Nナイトスター」のつや消し塗装のグリーンとゴールドのスートンカラーが、かっこよかったです。
シングルシートっていうのも、男らしいじゃないですか!
あ、もちろん女性にも似合うバイクだと思います。

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Buellにて
「XB12X」。ツーリングマシンとして以前から気になっていたマシンです。
1200ccの排気量があるとは思えないコンパクトなサイズで、
オフロードも走れるのではないかと思ってしまう、スタイル。
オフロードはあまり走らない人に、おすすめのバイクだと思います。

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■ そして、デモンストレーションのビデオを見て、立ち止まってしまいました。
ウラル」のサイドカー。ロシア製の2輪駆動で、雪原をガンガン走っているシーンが流れていました。
面白そうだなぁ。

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■ さぁ、3月28〜30日は、「東京ビックサイト」(関東26L-3)で
東京モーターサイクルショー」が開催されます。
今回は、「ツーリングマップルマガジン」が創刊されるという事で、
「ツーリングマップル」がブースを出展します。
詳細は、これからのようですが、「事務局Blog」をチェックしてみてくださいね。
私も、どこかでブースに登場する予定です。
ぜひ、お立ち寄りくださいませ!

同じ日に「東京国際アニメフェア」も開催されるようです。これまた興味ありますね~~(笑)

これは混雑必至ですね…。

2008年3月10日 (月曜日)

奈良のキャラクターってどうでしょう?

[ 05.関西, 著者:滝野沢優子]

  2010年に開催される奈良の平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター、 見ましたか? 

↓ こんなのです。ちょっと前にニュースで話題になっていましたね。

奈良のキャラクター
**キモイとの意見も多い奈良のキャラクター**

 これは、この地で育まれてきたエネルギーの化身として現代に姿を現したもので、 奈良の守り神として多くの人に鹿の角をたくわえた愛嬌のある童子のようないでたちだとのこと(以上、平常遷都1300年記念事業協会のHPより)。

 作者は東京芸術大学の教授で立体作家の薮内佐斗司氏。仏教美術にも造詣が深く、 作家としての評価も高いらしいのですが…。

 キャラクター的なデザインとしてはどうなんでしょう? 地元でも物議を醸し