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2008年8月 4日 (月曜日)

豪雨の思い出

[ 03.関東・甲信越, d.道, z.その他, 著者:滝野沢優子]

 梅雨明けしたというのに、雨続きの毎日で各地で豪雨による水の事故が相次いでいます。そうしたニュースを聞くたびに、私は10年前のできごとを思い出してしまいます。

 10年前、1998年の8月末、当時私が住んでいた那須高原一帯が豪雨に見舞われました。1週間ほど降り続いた雨の総雨量は1200mm、那珂川に架かる国道4号線の橋も流され、那須地域は東京方面へのアクセスが途絶えて陸の孤島と化していました。

 そんな状況が数日続き、満足に外出もできない中で迎えた8月27日。朝から停電で、電話も通じなければTVもラジオのニュースもまったく見られず、ただ激しい雨だけが降り続いていました。

 その日は忘れもしない、我が夫の30歳の誕生日でした。せっかくの記念日だし、何かごちそうでも買いに行こうかと思ったところで、山の中にある我が家から最寄のスーパーまでは10キロ以上もあるので、歩いては行けません。公共交通手段もないド田舎だったので、自分の車かバイクで行くしかないのですが、さすがに躊躇していたところ、すぐ近くの職場から我が夫がご帰還。好物の刺身どころか酒も底をつきかけているのを知り、

「俺の誕生日に刺身もないのか~!」

と言い出し、なんとか買出しに行こうということになったのです。とはいえ、外は大雨。やっと見られるようになったTVのニュースでは、あちこちで洪水被害の画像が映し出されていました。それがすぐ近所だったのでさすがに驚いたけれど、それでも買い物に行くのをやめなかったのは、若気の至りだったか、刺身に対する我が夫の執念だったか、はたまた洪水の現場を見たかったという好奇心だったのか。

「車はマズイ。オフロードバイクなら車高もあるし、まだ安全だろう」

と、バイク2台で出かけたのでしたが、それが甘い考えだったのを知ったのは帰り道のことでした。行きにはまだ問題なく通れた国道4号へと続く4キロほどの道が、帰りには激流となっていたのでした。水かさが膝下くらいのところまでは、それでもなんとかバイクで進めたものの、水位が膝上にまでなると、さすがに無理で降りてバイクを押しながら進んで行ったのですが、登り坂を激流に逆らって進むにはセローはパワー不足だったのと、横からの鉄砲水にハンドルを取られて転倒したあとは、 あっという間にバイクもろとも流され、激流と化した県道の坂道を転がり落ちていたのでした。水位は膝上しかないのに、まったく抵抗できないままゴロゴロと転がるしかない我が身。こんなに浅いところでも立ち上がるどころか水から出て息をすることもできず、

「このまま溺れ死んじゃうかも」

と頭の片隅で思いました。そのうちどこかの窪みにはまって止まり、九死に一生を得たのでした(ちょっと誇張気味?)が、 人間って案外簡単に死んでしまうことを身をもって体験しました。あのまますぐ横の川まで流されていれば、どうなっていたことか。とにかく、このときはバイクの心配よりも自分を守るだけで精一杯でした。

 その後は、まだ転倒していない我が夫のバイクを2人で押して小高い場所まで避難させ、激流の中を手に手を取って2キロあまりの帰路をずぶぬれになりながら歩いて命からがら家まで戻ったのでしたが、散々な記念日となりました。それでも背中のザックに入れていた刺身や唐揚げのごちそうは流されることなく死守し、なんとか誕生日の宴を開催できたのでしたが、2人とも終始ボー然。バイクも心配でしたが、それ以上に命が助かったよかった~、と本気で思ったのでした。

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**豪雨の中、命からがら家にたどり着き、宴会をしているところ。 ボー然としています**

 流されたバイクは翌日、雨が上がってから探しに行きました。
 前夜、激流になっていた県道はすっかり水が引き、いつものアスファルト路面になっていて、バイクはアスファルトの窪みにすっぽりとはまっていました。川に流されたら発見できなかったところでしたが、よかったなあ、と思ったのもこのときだけで、結局1万キロも走っていなかった新車同様のセローはよみがえることはなく、短い命を終えたのでした

 あれ以来、大雨が降るたびに流された記憶がよみがえり、「大雨のときはバイクに乗らない」と心に誓っております。みなさんも雨を甘くみることなく、十分に気を付けてくださいね。

2008年7月28日 (月曜日)

那須高原の温泉付ペンション「ひみつ基地」始動!

[ 03.関東・甲信越, b.温泉, f.出会い, h.泊まる, 著者:滝野沢優子]

 那須高原といえば御用邸のある由緒正しき避暑地であり、温泉地としても一級、さらに首都圏から比較的近い高原リゾートとして人気のエリアです。私も1998年から2001年までの3年間、那須高原のはずれに住んでいたので馴染み深い土地でもあります。

 その那須高原で、この7月から友人夫妻がペンションを経営することになったので早速遊びに行ってきました。

 オーナーは田中瑞生氏と好美夫妻。もともとは千葉県・野田市で「バイクショックひみつ基地」を経営し、夫婦でTBIはじめ数々のエンジューロレースに参加していたバリバリのオフロードライダー。もちろん、現在でもバイクに乗っているし、車は定番のトランポ(ハイエースロング・4WD)です。当然メカにも詳しく、私も海外ツーリングのたびにお世話になっていました。バイクの調子が悪くなるたびに私が海外からメールで質問、それに的確なアドバイスをくれたり、パーツを送ってくれたりと、本当に心強い存在でした。

 そんなバイク漬けの彼らでしたが、数年前に諸事情あってバイク屋から転身、ミニホテルチェーン『ファミリーロッジ旅籠屋』仙台亘理店の雇われオーナーになったのには驚きましたが、どうせやるなら自分の宿をやりたい、と心機一転して那須のペンションを居抜きで買い取ったということで、またしてもびっくり。彼らの行動力と思い切りのよさには感心させられます。ひとごとながら波乱万丈、おもしろい人生です。

 かなり以前の話ですが、現在、 ツーリングマップル関東甲信越担当の瀬戸さんが編集長を勤めるオフロードバイク雑誌「バックオフ」にもたびたび登場していたので、記憶にある人もいるんじゃないでしょうか。
 かくいう私も、奥さんの好美さんと組んで、岩手・釜石で行われた24時間耐久レースに出場したことがありました。ツーリング派の私が唯一、出場したレースだし、レディースでは一位(一組だけだったので)で完走できたのはいい思い出になっています。

 現在、前オーナーから引き継いだばかりだということもあり、この夏は今までの「ペンション・ブランコ」の名前で営業するそうですが、秋からは「ペンションひみつ基地」として本格的に始動する予定です。

 ペンションのある場所は那須高原の一等地、那須ハイランドパークのすぐそば。渓流と森に囲まれた静かな環境です。ペンションには温泉も囲炉裏もあって、渓流を眺めながら入れる露天風呂まであります。泉質は「含硫黄ーカルシウム・マグネシウムー硫酸塩・炭酸水素塩泉」。温泉好きでもある田中夫妻だけに、露天風呂の湯は掛け流しだそうです。そのうち賀曽利さんを呼んでイベントでもやろう、という話で盛り上がりましたので、賀曽利さん、ヨロシクです。

 「ペンションひみつ基地」についての詳細は以下のページを見てください。
 http://homepage2.nifty.com/bs-himitsu/

 私もときどきはお手伝いに行く予定(→勝手に決めています)なので、ライダーのみなさん、「ペンションひみつ基地」でお会いしましょう。

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**田中夫妻と「ペンション・ブランコ」。緑に囲まれた閑静な環境です**

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**緑に囲まれた客室。全7室。和室もあります**

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**渓流を望む露天風呂がここのウリです。先日の岩手地震以来、 湯がやや白濁したとのことです**

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**犬も前オーナーからの引継ぎ。手前が「ゴン」、後ろが「リュウ」**

   ところで、現在、犬の引き取り手を探しています。ここには前オーナーが連れていかず、そのまま引き取った2匹の雑種犬、「ゴン」と「リュウ」がいます。どちらも那須の道の駅に捨てられていたのを救われた1歳のオス。「ゴン」はひとなつこいのですが、「リュウ」のほうが知らない人に吠えるため、子供や犬が苦手な人に怖がられてしまうそうなんです。そのため、客商売には不向きということで引き取り手を捜しています。吠えるだけで噛み付くことはないし、慣れれば寄ってくるし、いいコなんですが。最悪は保健所行きとなってしまうかも。誰か救ってあげ  てください。

ペンションひみつ基地

2008年7月21日 (月曜日)

メキシコ・「ペンション・アミーゴ」にライダー1名沈没中

[ 99.海外, f.出会い, 著者:滝野沢優子]

 7月19日、ニッポンの梅雨明けと同時に無事、メキシコより帰国しました。

 ニッポンは暑いですねえ。今回のメキシコは主に中央高原を旅していたので、けっこう寒くて震えていました。何しろ、 首都メキシコ・シティでも標高2240mもあるのです。日本同様、今は雨季ではあるものの、 もっと空気が乾燥しているし、爽やかな気候です。それにすっかり慣れていたので、成田に降り立った瞬間、熱くて湿った空気に包まれ、 息苦しく感じたほどでした。

 ところで、今回のメキシコは実に14年ぶりの訪問でした。

 1994年2月から1995年8月にかけて、 私はロサンゼルスで買ったYAMAHAセローでラテンアメリカをバイクで旅をしました。 いろいろあって途中で2度帰国したのですが、そのたびに拠点としたのが、メキシコ・シティにある日本人宿「ペンション・ アミーゴ」だったのです。あれからどうなっているのか気になっていたこともあり、今回も拠点にさせてもらいました。

 「ペンション・アミーゴ」は日本人男性と結婚したメキシコ人女性がオーナーの安宿。 ダンナが亡くなったあともそのまま日本人相手の宿として営業を続けていて、ラテンアメリカでは日本人宿の老舗といえる存在です。
 アメリカから下って来た人にとってはラテンアメリカ最初の日本人宿でもあるし、シティの中心部、 地下鉄駅からもすぐという便利な立地にありながらドミトリー1泊60~70ペソ(600~700円) という、おそらくメキシコでも一番安い価格のため、いつも20~30人ほどの旅人で賑わっています。 前回と大きく雰囲気は違っていないけれど、旅人の多くはかつて私がそうだったように、20~30代前半。 自分が確実に年齢を重ねているのを実感しました。でも同年代や、ぐっと上のシルバー世代も来ていますよ!建物は老朽化しているけれど、 居心地の良さは相変らずでうれしくなりました。

 ラテンアメリカには、こうした日本人宿が少なからずあり、料金の安さと居心地のよさから、予定外に長期滞在(= 「沈没」)してしまう人が後を断ちません。
 実際に北米からメキシコに下ってきて、南米を旅行する前にここに寄り、 そのまま宿の管理人となって1年以上を過ごして旅を終えた人もいるし(大倉直。 「メキシコホテル」 という著書に当時の旅人の話が詳しく書かれています)、現在の管理人代理、タケバ氏もバイク旅の途中でここに寄ったが最後、 旅を止めてバイクを売り、10年以上もここに住み着いて日本とメキシコを往復しながら生活をしています。

 また、現在二輪雑誌のカメラマンとして活躍する「ひげ大王」こと河合宏介も、 世界一周ツーリング中、なんと7ヶ月も滞在していたそうな。しかも宿代を安くしてもらうため、 屋上にテントを張っていたというから、すごすぎます。

 たしかに、ここはシティの中心部にありながら、広いパティオ(中庭)があってバイクも安全に止められるため、 私や河合氏だけじゃなく、ラテンアメリカを旅するライダーの多くが利用しています。今回も、やっぱりライダーが居ましたよ。
 なんと、14年前の私と同じく、ロサンゼルスで新車のXT250(セロー)を購入し、 これから8ヶ月かけて南米をツーリングするという榎戸さん

 しばらく前に海外ツーリングライダーのサイト、「WTN-J (ワールド・ツーリング・ネットワーク・ジャパン)」の掲示板で、 「アメリカでバイクを買って中南米を旅できるのか?」という彼の質問に、私が答えていたのでしたが、 最初はお互いにそれと知らず、話しているうちにそれが判明したのでした。

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**榎戸さんとまだピカピカのXT250。「ペンション・アミーゴ」のパティオにて。 キレイに見えますが建物はけっこう老朽化しています**

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**「ルチャ・リブレ」を見に行った翌日、 マスクを被ってルチャごっこをする榎戸さんと同宿のアミーゴ**

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**(左)「ペンション・アミーゴ」の食堂。 管理人代理のタケバ氏のスペイン語教室も開催されていました**
**(右)長期旅行者同志、食事をシェアして作る風景も相変らずでした**

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**(左)「ペンション・アミーゴ」はパティオを囲むように部屋が並んでいます。2、3階がドミトリー (一部個室あり)、1階はオーナーの住居とキッチン、リビング、図書室、洗濯場となっています**
**(右)ドミトリールームは男女別で、わりと広めの部屋に3~4ベッド&机があります。トイレ、シャワーは共同。 右奥は韓国人のヒョンちゃん。日本語ペラペラ。スペイン語を取得するべくここで長期滞在中**

  榎戸さんは、この旅の前には、XR250で日本からロシアへ渡り、 ユーラシア横断&アフリカ縦断ツーリングも果たしているので、 見かけによらずかなり旅慣れています。今回はテントも自炊道具も持たず、バイクの改造も何もせず、いたってシンプルな装備。 海外ツーリングだからとやたらに改造したり、荷物を山盛りに持っていく(タイヤまで運んでいる人も!)ライダーが多いのですが、 実際はそんなに気負う必要はありません。ノーマルセローでアフリカだって一周できたんですから。

 ラテンアメリカの場合、 バイクは北米で簡単に購入できるのでオススメです。榎戸さんのXT250は諸経費込みで4200US$程度だったというから、 日本で買うのとほとんど変わりないですよね。旅が終わったら南米で売ることができるうえ、 ラテンアメリカの国境越えではカルネも必要ないので、日本からバイクを持ち出すよりもずっとラクだし経済的です。 

 そんな旅慣れた榎戸さんも、あっという間にアミーゴ生活2週間が過ぎ、マージャン三昧の日々を送って沈没しかかっていました。 アメリカからナンバープレート(アメリカで新車登録をすると、ナンバーが来るまで1ヶ月以上かかるので)が届くのを待っているだけなので、 まあいいのでしょうが、前例がたくさんあるだけに、ちょっと心配。無事に出発してくれることを祈っています。

 それにしても…、「ペンション・アミーゴ」、恐るべし。旅人をそこまで堕落(?) させる理由とは、一体何なのでし ょうか? 言葉で説明するのは難しいので、興味のある方、一度沈没生活をしてみたいという方、 ぜひ滞在してみることをオススメします。

 なお、メキシコシティには後発の日本人宿「サンフェルナンド館」もあります。 個室が中心なので短期旅行者がメインらしいのですが、なんと、そこにはしばらく亀田一家も滞在していたそうです。 興味津々で見に行ったのですが、現在は市内のアパートに移ってしまったとか。残念でした。

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**私の著書「来て見てラテンアメリカ」 (1998年 凱風社)にも「ペンション・アミーゴ」 のことが書かれています**

2008年7月14日 (月曜日)

世界遺産と犬

[ 99.海外, 著者:滝野沢優子]

 先日、世界遺産に落書きした事件がありました。大学生やコーチなど、いい大人がどうして? と思いますが、旅先での高揚感も手伝って、軽い気持ちで書いてしまうんでしょうね。熊野古道の牛馬童子の頭部を盗むことに比べれば悪意はないとはいえ、困ったものです。

 その世界遺産ですが、6月後半に「世界遺産と犬(ときどき猫)」というテーマに添った写真を、ということで膨大な量の写真を整理していたら、私が今までに行った世界遺産は、なんと193ヶ所だということがわかりました! 我ながら驚いてしまいましたが、世界遺産とは意識せずに行ったところや、行ったあとで登録されたところなどもけっこうたくさんあり、残念ながら写真がイマイチだったり、全く印象に残っていないところも多かったので、193のうち、しっかり覚えているのは半分くらいでしょうか。

 ツーリングライダーにしてはかなり観光に重点を置いていると自負している私ではありますが、世界遺産の存在を知らずに通りすぎてしまっていたり、入場料が高いからと入らなかったりしたところもあって、なんてもったいないことをしたんだろう、と今になって後悔したりしています。やっぱり、何でも見ておくもんだ、と痛感しました。

 「世界遺産と犬(ときどき猫)」はバイクとはまったく関係ない方面の企画ですが、どちらも私の旅の目的であります。日本では「温泉」というテーマも加わったし、ますます旅がおもしろくなりそうです。

 ところで、9月28日には世界遺産検定も行われるそうです。ご当地検定の一種かもしれませんが、何の勉強もしない状態で模擬試験をやってみたら、けっこういい感じだったので、受験してみようかなと思っております。みなさんもいかがですか?

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**(左)グルジア・コーカサス山脈の麓にあるスワネティ地方。「搭状の家」が見られます**
**(右)ギリシャ・デルフィ遺跡。この犬がずっと案内してくれました**

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**(左)ウズベキスタン・サマルカンドのレギスタン広場にいるノッキー**
**(右)スペイン・バルセロナのグエル公園。アントニオ・ガウディの作品です**

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**マリ・ドゴンの村。暑すぎて食堂で昼寝する犬**

 

 

2008年7月 7日 (月曜日)

ニホンオオカミは生きている?

[ 05.関西, 07.九州・沖縄, f.出会い, z.その他, 著者:滝野沢優子]

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**ニホンオオカミの生存の可能性を示唆する内容。表紙のイヌ科動物は西田氏撮影のニホンオオカミ**

 今年のはじめ、農水省の役人をしている大学時代の友人がなぜか送ってくれたのが、この本。

 たしかツーリングマップル関西の取材時に「ニホンオオカミ像」(27H-5)を見たことがあるので気になっていましたが、なかなか読めないままに数ヶ月が過ぎ、先日ようやく読破しました。

 本のタイトルは「ニホンオオカミは生きている」(2007年、二見書房)。

 著者は西田智氏。北九州在住の元・高校教師で動物の専門家ではないのですが、教職の傍ら、自分の休暇とお金を費やし、ライフワークとして鳥類の研究を続けながら九州・祖母山系にニホンオオカミを追い、2000年7月、とうとうその姿を写真に収めたのです。西田氏のフィールドワークの様子や、学会や世間にニホンオオカミの生存の可能性を認めてもらおう、という活動のドキュメントです。

 ニホンオオカミといえば、絶滅種とされています。1905年(明治38年)、奈良県東吉野村鷲谷口で捕獲された若い雄が最後の生存情報だということで、現在、その地に銅像が建っている、というわけですが、この本を読めば、真偽は不明だということがよくわかります。

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**奈良県・東吉野村にあるニホンオオカミの像**

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  そもそも、ニホンオオカミは犬とどう違うのでしょうか?

●耳が小さく、前に倒しても目が隠れない
●尾が太く短く、先が黒毛で丸い
●前足が短く体高率が50%未満
●顔に額段(ストップ)がない

など、細かい違いが規定されているようです。私は犬の先祖がオオカミだとずっと思っていましたが違う種なんですね。

 難しいことはさておいて、西田氏が撮影したイヌ科動物について専門家の意見も分かれ、特に「日本オオカミ協会」はかなり否定的なようです。「オオカミ協会」という名称なので、生存の可能性を探っているのかと思ったら、どうやら違うようです(詳細は後述)。

 ただ、私がこの本を読んだ限りでは生息している可能性は否定できないなあ、と思いました。なにより絶滅したと言われているニホンオオカミがいるかもしれない、というほうがワクワクするじゃありませんか。

  著者の西田氏が危惧しているのは、ニホンオオカミは絶滅したとして、海外からオオカミを輸入し日本の自然に放そう、という「日本オオカミ協会」による動きがあるからです。日本オオカミ協会の丸山直樹氏によると、日本で絶滅したオオカミを再び放つことによって、生態系のバランスを取り戻せるということです。鹿や猿、猪などによる被害が増えているのは、捕食者であるオオカミがいないからだそうですが…。

 もし、ニホンオオカミが生息しているのに外来種のオオカミを放ったら、それこそ本当に絶滅してしまいます。事実、西田氏以外にもいくつか目撃情報はあるのです。

 西田氏はニホンオオカミの保護政策を国が施策してくれるよう、より確定的な生息情報を求めて調査を続けています。個人の活動には限界があるとはいえ、その熱意には頭が下がる思いです。私も最後の一頭が見つかったといわれる東吉野村では特に目を凝らして探してみようと思います。ほかには昔からオオカミ信仰のある埼玉県・秩父でも、かなり具体的な目撃情報があります。

 そういうことで、ライダーのみなさんもツーリング中に万が一、オオカミらしき動物を見かけたら写真に撮って、しっかりした目撃情報を提供してほしいと思います。

ニホンオオカミの像

2008年6月30日 (月曜日)

熊野古道・「牛馬童子」の頭部破損事件に思う

[ 05.関西, d.道, e.峠, 著者:滝野沢優子]

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**読売新聞の記事**

 6月18日、牛馬童子の頭が切断されている、というニュースが放映されました。

 牛馬童子といえば、世界遺産・熊野古道で一番人気のある中辺路のシンボル&アイドル的存在。その名の通り、牛と馬を従えて2頭に跨る童子の像で、高さ50cmほどの小さなものです。早くに出家した花山天皇がモデルとも言われていて、箸折峠の深い林中に佇む愛らしい姿は、昔も今も人々の心をなごませてくれていたのに…。
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**在りし日の牛馬童子。 熊野古道を歩く人の休憩スポットでもありました**
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**とがの木茶屋(右)と裏手にある牛馬童子のレプリカ。名物の古代だんごを食べたら、ぜひ見学を! **

 地元では現在頭部を必死の捜索中ですが、 峠までは国道311号沿いの「道の駅牛馬童子パーキング」 から徒歩15分(もっと近くまでいける道もあり)、歩いてしか行けないだけに人目につきにくく、目撃者はいません。なので犯人逮捕の可能性は残念ながら少ないでしょう。
 胴体だけになった像は、破損した部分の劣化を防ぐために無粋なブルーシートを掛けられてしまっています。しばらくは本物を拝むことはできませんが、「とがの木茶屋」の裏手にレプリカがあったので、熊野古道を歩く方、忘れずに見ておきましょう。いずれにしてもひどい話です。早く発見されるなり、復元されるなりして牛馬童子の復活を願っています。

 牛馬童子の事件に限らず、こうした事件が最近頻発しているように思います。
 
 子猫を残虐な方法で殺し、それをネットで自慢げに公開したり、先日の秋葉原事件のように無差別に人間を殺してしまったり…。自分勝手な理由で、あるいは理由なんて何もなく生き物の命を奪うことが平気でできてしまうのは、本当に恐ろしいことです。これからの日本は大丈夫なのか、なんて本気で心配してしまいます。

 ネットやゲームばかりに熱中して架空の空間でしか自己実現できないオタク的な若者。その結果、現実の世界では人間関係がうまく築けなくなり、引きこもったり、事件を起こしたりしてしまう。秋葉原事件のあとも同様に犯行を予言したり、犯人を神様扱いしたり、共感する内容の書き込みが多数あるらしく、予備軍が潜在的にいるんだ、という事実にもびっくりしました。怖いことです。

 こうした若者が増えている背景には、格差社会のひずみがあるとも言われていますが、そればかりではないように私は思います。若い人が旅をしなくなったからではないでしょうか。
 日本を、世界を旅して、いろんな人と出会い、違う文化を知り、そして自分を知る。旅をすることで見えてくるものがたくさんあるし、自分も成長できるのではないかと思うのです。人生の時間は限られているのだから、貴重な時間を無為に過ごし、引きこもっているなんて、あまりにももったいないことです。

 つまり、若い世代に旅の楽しさを伝えていくことは、私たちの大事な役目だということです。ツーリングライダーのみなさん、犯罪をなくすために、どんどん旅の布教活動をしようではありませんか!

 蛇足ですが、以前、中部担当の内田さんが書いていたように、ネットなんてなかった時代のほうが、不便だけど健全で楽しかったのだと思います。
 そういう時代に育った世代、たとえば還暦ライダーの賀曽利氏などの熟年組、 75歳でエベレストに登った三浦雄一郎氏など、後期高齢者と呼ばれる世代など、中高年の元気さが目立ちます。あちこちで出会うツーリングライダーの年齢層もかなり高く、若い人は以前よりずいぶん少なくなりました。先日泊った萩のユースホステルでも、宿泊者全員が熟年世代で、私が一番若かったという驚愕の事実がありました。もはや「ユース」という名称はふさわしくないですね。

中辺路

2008年6月23日 (月曜日)

女一人で世界2周目! うらんちゃんが日本を北上中!

[ 99.海外, f.出会い, 著者:滝野沢優子]

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**世界一周中のうらんちゃん(WTN-Jのページより借用)**

 2002年から2005年にかけて、女一人で世界一周ツーリングを果たした「うらんちゃん」こと浦野由紀子さんが、またしても世界の旅に出発しました!

 前回は日本→北米・中南米→ヨーロッパ→アフリカ(モロッコ~ガーナ) →ヨーロッパ→ロシア→韓国→日本

というコースだったので、日本からバイクを船で送ったのですが、今回は日本→ロシア(サハリン経由)→中央アジア・アジア→トルコ→中東→アフリカ(エジプト~南アフリカ)→南米

を2年かけて旅する予定です。

 そのため、今回の日本出国は稚内から。 今月26日のサハリン行きのフェリーにバイクとともに乗り込むべく、現在、大荷物を積んだバイクで日本を北上しています。出発の2日くらい前には稚内に到着する予定だそうなので、お近くの方、ヒマな人はぜひ見送りに行ってください。

 うらんちゃんの今回の使用バイクは、前回と同じくSUZUKIジェベル250XC。身長170cm近くある彼女には無理のないポジションで、ジャストフィットという感じです。ジェベルは海外ツーリングライダーに人気があるのですが、現行モデルはキャブレターじゃなくインジェクションになってしまっているので、わざわざ旧モデルを探し回ったとか。ハイテク化してバイクの性能があがるのはいいけれど、コンピューター制御などで素人が修理できないようになるのは困りますね。特に海外の旅では先進国ばかりじゃなく、発展途上の国が多いのだから、どこでも直せるシンプルなバイクのほうがいいのですが。とはいえ、オフロードバイクそのものが少なくなっている現状では仕方がないのでしょうね。

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 私も海外ツーリングから戻って3年。3年9ヶ月と旅の期間が長かったし、行きたいところは行ったという満足感もあって、今のところ次の海外ツーリングを計画する気持ちにはなっていませんが、うらんちゃんのように、これから旅に出る人に会うと刺激されます。人ごとながらワクワク、ドキドキしています。同じ立場で旅したことのある身として、陰ながら応援したいと思っています。

 うらんちゃんは、昨年のスズキミーティングin浜名湖2007でも世界一周したバイクを出展されていましたのでご存知の方もいるかと思いますが、そのときの様子はこちら。

http://www1.suzuki.co.jp/motor/suzukimeeting_2007/furuta_03.html 

 また、海外ツーリングライダーのサイト、WTM-J(ワールド・ツーリング・ネットワーク・ジャパン) でもうらんちゃんが紹介されています。

http://www.wtn-j.com/html/ridersalbum/yukikourano/index.html

 WTN-Jでは、うらんちゃんの旅をブログで紹介していくそうなので、みなさん、注目ですよ!! 

 もう一人、やはり女一人で世界一周22万キロを走って昨年帰国した「鉄馬B女」こと杉野真紀子氏は、今度は馬でモンゴルを旅するのだとか。スゴすぎます。

2008年6月16日 (月曜日)

岩手・宮城内陸地震にびっくり!

[ 02.東北, 05.関西, b.温泉, 著者:滝野沢優子]

 14日の岩手・宮城内陸地震、けっこうすごかったですね。
 現在私が住んでいる福島県中通りの某村でも、かなり激しく長い揺れを感じました。震度4だったのですが、震源地近くでは震度6だとのこと。そこまでの震度はまだ経験したことはないけれど相当にひどい揺れなのでしょうね。

 今回は栗駒山付近が震源地。一ヶ月半前に行ったばかりのところです。このコラムにも書いたKAWASAKI・ W-1のライダーに出会った、まさにあのあたりです。ニュースを見ると舗装道路がばっさり落ちていましたね。しかも、倒壊した「駒の湯温泉」は、あのとき日帰り入浴したところじゃないですか!! もう、びっくりです。バイクツーリングでも人気のエリアだし、週末でもあるし、たしかすぐそばに快適なキャンプ場もありました。もしかして現場に居合わせたライダーがいるかもしれません。無事であることを願います。

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**栗駒山麓の「駒の湯旅館」。5月1日の画像です。含硫黄ーカルシウムー硫酸塩泉が掛け流しという、 かなりオススメの湯だったのに**

 地震といえば、1995年の阪神淡路大震災のとき、私はペルー北部の小さな町にいました。
 観光客など誰もいないローカルな町でしたが、私を日本人だと知って、町のキオスクのおばさんがすごい大慌てで、

「テレモト!! ×○▲×、ハポン!」 (その2つの単語しか聞き取れず。「アンタ、大変よ!日本で大地震だってさ!」という感じでしょうね)

と、新聞を見せながら教えてくれたのを思い出します。ペルーの新聞でも一面で報じられていましたよ。「テレモト」がスペイン語で「地震」を意味するのだとそのとき初めて知ったのですが、そんなことでもないと覚えない単語ですよね。

 余談ですが、その2ヶ月後には、「ガス」(オウム事件)が紙面を賑わせていて、いったい日本はどうなっちゃっているのか、と本気で心配していました。現在と違ってインターネットが普及していなかったので詳細もわからず、現地の日本大使館で日本語の新聞を読み、ようやく詳細を知ったのでした。

 それにしても…。中国・四川の地震ほどではないものの、日本でも今回の地震といい、阪神淡路大震災、新潟中越地震などなど、近年だけでも大規模な地震が何度も起こっています。ツーリング先で地震を始め、さまざまな天災に遭遇する可能性がなきにしもあらず。みなさん、気をつけて旅をし てくださいね。

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**淡路島にある「北淡震災記念館」で地震によって現れた野島断層が見られます**

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**「北淡震災記念館」には震災時の写真も多数展示されています。その中で印象的だったのが、 飼い主とはぐれたペットたちの不安そうな様子。その後、どうなったんでしょうか**

2008年6月 9日 (月曜日)

日本の音風景百選

[ 05.関西, a.風景, b.温泉, 著者:滝野沢優子]

 先週、「日本の香り風景」というものを紹介しましたが、「百選」というのはいろいろあるんですね。その中に「残したい‘’日本の音風景100選‘’」というのもあります。

全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残しておきたい音の聞こえる環境(音風景)を広く公募し、選ばれたものだそうです。たとえば、「オホーツクの流氷(北海道)」、「宮城野の鈴虫(宮城県仙台市)」 などの自然の音、「川越の時の鐘(埼玉県川越市)」、「ねぶた祭り・ねぷた祭り(青森県青森市・弘前市)」など、文化の音もあって、なるほどなあ、と思いました。季節にも関係しますが、香り風景と合わせて旅の目的にするのもおもしろそうです。

 バイクを降りて耳を傾け、匂いを感じ、五感で旅する。目で見る風景とはまた違った印象や思い出が得られるのではないでしょうか。

 関西エリアで選ばれている「音風景」は以下。私も今度は意識しながら訪ねてみたいと思っています。

【三重県】
伊勢志摩の海女の磯笛(鳥羽市・志摩町)
深い海に潜る海女の磯笛(水面に浮上したときに発する吐息)が響き渡る。昔ながらの漁法にまつわる独特の音。

【滋賀県】
三井の晩鐘(大津市)
古くから近江八景のひとつとされてきた音風景。毎夕6時頃、鐘の音が時を告げる。

彦根城の時報鐘と虫の音(彦根市)
彦根城の中にある時報鐘は朝6時から夕方6時まで、3時間ごとに鳴って時を告げる。また、夏の夕暮れどきには彦根山一帯でヒグラシの蝉時雨が、秋には場内の玄宮園で鈴虫、松虫などの虫の 音が聞こえる。

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【京都府】
京の竹林(京都市
嵯峨野と洛西に広がる竹林が風にそよいで揺らぎ、さまざまな音色で聞こえてくる。古都の音風景。

るり渓(南丹市)
4キロに渡って奇岩・巨岩が続く渓流で、散策路を歩くと「鳴滝」の雷のような音、「双龍淵」の機織りのような音など、いろいろな音が楽しめる。

琴引き浜の鳴き砂(京丹後市)
足で摺るように歩くと「キュッキュッ」という音、両手で乾いた砂を集めて押し出すと「グッグッ」という音がする。地元の保全活動も盛ん。

【大阪府】
淀川河川敷のマツムシ(大阪市)
市内中心部を流れる淀川。両岸に梅田や十三の煌々とした明かりに挟まれた河川敷には街頭ひとつなく都市と隔絶された空間になっている。秋になると多くの虫の声が聞こえるが、とりわけ松虫の音色に心癒される。

常光寺境内の河内音頭(八尾市)
口説き形式の盆踊り唄で、多くの流派がある中で,常光寺で歌いつがれている「流し節・正調河内音頭」が原型とされている。毎年8月23、24日には八尾市内のいたるところで地蔵盆踊りが開催されるが、常光寺のものが一番盛大。

【兵庫県】
垂水漁港のイカナゴ漁(神戸市)
瀬戸内海の春はイカナゴ漁とともにやってくるといわれるほど、代表的な春の風景。無数のイカナゴが跳ねる音とカモメの鳴き声、漁船のエンジン音が相まって聞こえる。

灘のけんか祭りのだんじり太鼓(姫路市)
播州各地の秋祭りの中、10月14・ 15日に松原八幡神社で行われる大祭は、その勇壮さと華麗さから「灘のけんか祭り」と呼ばれる。さわやかな秋空の下、太鼓の音と人々の歓声が響きあい、荒々しい神輿がぶつかり合う。絢爛豪華な屋台も見もの。

【奈良県】
春日野の鹿と諸寺の鐘
奈良市のほぼ中央、春日野周辺には約1200頭もの野生の鹿が棲息し、のんびりと暮らしている。また、五重塔のそびえる興福寺、大仏殿を構える東大寺など歴史的な社寺も多く、寺々の鐘は時の流れをこえた重みのある音を響かせている。

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不動山の巨岩で聞こえる紀ノ川
和歌山県橋本市杉尾の不動山のいただきに、永禄年間に信仰を集めたという不動尊が祀られていて、付近には子もち石の巨石がいくつも散在している。この巨石のひとつに,直径20センチ奥行き25センチの丸い穴があいており、耳をあてると神秘的な音が聞こえる。昔から”この世の音・あの世の音”といわれ,霊験あらたかなものとして大勢の人がお参りしてきている。

那智の滝
落差133メートル、日本三名瀑の那智の滝。古くから熊野詣での目的地のひとつで、滝そのものがご神体として祀られている。滝のしぶきにふれると延命長寿の霊験があると伝えらる。参道からは遠く滝音が聞こえるだけで姿は見えず、さらに本殿へ入れば,地形の関係で音さえも聞こえなくなるが、そこから奥へ進むと大滝が豪音とともに現われる。その変化する滝音が古来、人々にこの地の 神秘性を強く印象づけてきている。

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(「日本の100選」(大蔵省印刷局)より引用)

↑オマケです。海外での音風景のひとつ、トルコ・ トラブゾンのモスクで行われている金曜礼拝の様子

です。

ちょうどラマザン(断食月)だったので盛大なようです。ホテルの部屋からよく観察していました。

2008年6月 2日 (月曜日)

走行13万キロでも頑張るセロー225W

[ 99.海外, a.風景, 著者:滝野沢優子]

 すでに入梅したような天気の日が多いですが、昨日は天気もよくて風も爽やかで気持ちのいい一日でしたね。 荷物を積んだツーリングライダーも多く見かけるようになり、いよいよツーリングの季節だなあ、と旅心を刺激されます。 私もなんだかバイクに乗りたくなり、久々に愛車セローに跨って走ってみました。

 現在、所有しているのは2001年~2005年、ロシアから始めた海外ツーリングで使用した2000年式セローW225です。 シベリアの大平原、シルクロードのオアシスも、最北端のノールカップも、サハラ砂漠も、コンゴのジャングル地帯も、 たった225ccのエンジンで走りきってくれました。最後にインド・マドラスから日本に送り返したときは、「お疲れさま」 と思わず声をかけてしまいました。 

 大型バイクが全盛の今日この頃ですが、こんな小さなバイクだって世界の果てまで行けるんですよ。頑張ってくれたセローを見るたびに、 本当にバイクってすごい、と改めて思うのです。

 現在、セローの走行距離は13万キロを越えています。1台のバイクをこれだけ長い距離乗ったのは初めてですが、 意外に走れるものなんですね。 今までにバッテリー、ピストンリンク、クラッチ板、フロントフォークのオイル交換などはしていますが、 エンジンのオーバーホールなどは特別にしていません。現在、若干のオイル漏れはあるものの、まだまだ元気に走ってくれそうです。 一体走行何キロまで頑張れるか、ちょっと楽しみでもあります。 

 とはいいながら、新しいバイクが欲しい気持ちもありますが。

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**こうしてみるとまだまだキレイで13万キロも乗っているようには見えませんね**

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**シベリアの大平原にて。走行15000kmくらいの頃**

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**(左)シルクロードのオアシス、ウズベキスタン・サマルカンド。走行2万キロくらい**
**(右)ヨーロッパ最北端、ノールカップへもうすぐ。走行4万キロくらい** 

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**(左)サハラ砂漠です。走行5~6万キロくらい**
**(右)ガボンからコンゴへのジャングル地帯。走行7万キロくらい**

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**セロー2台で我が家にやってきた古山夫妻。大のセローファンで225cc3台のセローを所有し、 公務員ながら海外ツーリングにも積極的に出かけています**

2008年5月26日 (月曜日)

「かおり風景百選」みかんの花咲く萩

[ 05.関西, 06.中国・四国, a.風景, 著者:滝野沢優子]

 先日、生まれて初めて山口県へ行ってきました。今まで国内外をずいぶんと旅してきたのに、 なぜか山口県だけはずう~っと縁がないままでした。中国地方は関東方面からだと行きにくいこともあり、 広島県も島根県も1回ずつしか行ったことがないのですけどね。

 このままでは一生行けないかもしれないと思い、ちょうど別府で用事があったので、 それに合わせて2泊3日で山口の旅を満喫してきました。 北九州からは関門トンネルをくぐればすぐなんですね。しかも普通車150円、軽・ 二輪は100円という安さ。神戸から淡路島へ渡るのに比べるとずっと気軽です。
 北九州空港を利用したので、残念ながらバイクではなくレンタカーでしたが、この時期はバイクでツーリングするのが気持ちよさそうです。

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**(左)めかり展望台から見た関門海峡。左が門司、右が下関**
**(右)レトロな門司港駅**

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**ここが関門トンネルの入口。この絵はフグでしょうか?  イルカにも見えますが**

 ということで、長年の念願だった山口では川棚、俵山、長門湯本など温泉めぐりのほか、 かねてから憧れていた維新の舞台、に泊まって城下町をぶらぶらと歩いてきました。

 萩といえば…、夏みかんです。
 あちこちに鮮やかなオレンジ色の大きなみかんが実っていましたが、ちょうどみかんの花が咲く時期で、 みかんの実のほかに白い小さな花が彩りを添え、爽やかな薫風の中に鮮烈な香りを放っていました。
  みかんと白い土壁が萩を象徴する風景だということは知っていましたが、香りだけは写真やビデオでは再現できません。その土地に来て、 実際にそこに身を置き、そこの空気に触れてみないとわからないのだということを、改めて知らされました。まさに、 香りだけは旅してみないと実感できませんね。これからみかんの花の香りを嗅ぐたびに、萩を思い出すことでしょう。

 こうした香りを体感するためには、旅の手段はバイクに限ります。エアコンを効かせた車やバス、列車での移動は快適ではあるけれど、 空気を感じることができません。暑かったり寒かったり、雨に濡れたり、風にあおられたりと、バイクの旅は自然に翻弄される分、 全身で空気を感じられて旅気分が盛り上がるのかもしれません。

 ところで、この萩のみかんの香りは「萩城下町夏みかんの花」として『かおり風景百選』 にも選定されているんですね。「世界遺産」や「国宝」などに比べてやや地味な選定物件ですが、 その場に行かないと絶対に味わえないものなので、旅の目的に加えてみてはいかがでしょうか?

                        ◆   ◆   ◆

 ちなみに、関西エリアでは以下が選ばれています。( )内は匂いのもとです。

<三重県>
「答志島和具浦漁港の塩ワカメ作り」(海、海草)
「大台ケ原のブナの原生林」(深い森、清流)
「伊勢神宮参道千年の杜」(神社林、伊勢うどん、お茶など)

<滋賀県>
「比叡山延暦寺の杉と香」(樹木・お香)
「古窯信楽の登り窯」(信楽焼き登り釜)

<京都府>
「祇園界隈のおしろいとびん付け油の香り」(化粧・香料・びん付け油)
「宇治平等院参道茶の香り」(茶)
「伏見の酒蔵」(酒蔵・新酒)
「東西両本願寺仏具店界隈」(お香)

<大阪府>
「法善寺の線香」(線香)
「鶴橋駅周辺のにぎわい」(焼肉屋・キムチなどの食材)
「枚岡神社の社叢」(梅・楠・杉などの樹木・草花)

<兵庫県>
「一宮町の線香づくり」(線香)
「灘五郷の酒造り」(灘の酒)
「山崎大歳神社の千年藤」(藤)  

<奈良県>
「奈良の墨づくり」(墨)
「なら燈花会のろうそく」(ろうそくの灯り)

<和歌山県>
「高野山奥の院の杉と線香」(杉と線香)
「桃源郷一目十万本の桃の花」(桃の花)



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**これがミカンの花。白くて肉厚な花弁です**

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**花と実が同じ時期に木についていることから、「代々」を「橙」にかけて「夏橙(なつだいだい)」 とも呼ばれています**

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**ミカンの木と白壁は萩を代表する風景です**

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**マンホールの絵も夏みかんと白壁でした**

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**萩の町には猫が似合います。何匹も見かけました。 写真の白猫はジャッコちゃん**

2008年5月19日 (月曜日)

奈良・天川村の「MAWSON」が無くなってしまいました

[ 05.関西, 著者:滝野沢優子]

 先日、奈良・天川ユースホステルのペアレント西仲氏より連絡があり、ショッキングな事実が伝えられました。

 なんと、以前にこのコラムでも紹介したローソンをパクッた商店、「MAWSON」がなくなってしまったとのことです。正確には店を閉めたのではなく、看板を変えたということですが、自然環境以外にこれといった名所のない天川村の、新しい観光ポイントとして有名になりつつあったのに、もう残念で残念で仕方がありません。たった10ヶ月という短い命でした。

 昨年行ったとき、お店の人が「本家ローソンから訴えられたら、即看板を下ろす」と言っていたので、訴訟騒ぎになったのかな、と思ったらそうではなく、「なんで早く閉まるんだ、といった類のクレームが続いたので面倒になった」、ということらしいです。いくらローソンに似せているとはいえ、中身はコンビニではなく村の雑貨屋さんなのだから、そういうクレームを付ける人間のほうがどうかしていますよね。シャレで受け流してほしいものです。せっかくの「MAWSON」だったのに、もったいないことをしました。

 おそらく、もとの「森田商店」の看板になってしまっていると思いますが、「MAWSON」ステッカーはまだ店内で売られているようです。幻のステッカーとして価値が上がるかも? しれませんので希望者は早めに天川村へGO!

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**天川村のメインストリートにあり、 みんな立ち止まって撮影していく名物スポットでした**

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**店内にはユニクロならぬ「MORIQLO」もありました。 ステッカーは5枚で250円です**

2008年5月12日 (月曜日)

「植村直己冒険賞」にライダーを!

[ 05.関西, 著者:滝野沢優子]

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**200メートルに及ぶまっすぐな通路は大地を引き裂くクレバスを表現しているそうです**

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  日本人で初めてエベレスト登頂に成功した冒険家の故・植村直己氏。1984年2月、 冬のマッキンリー単独登頂を果たしたあと、消息を絶ってから早24年。

 その植村さんの出身地が、兵庫県城崎郡日高町(現・豊岡市) だということは意外に知られていないかもしれません。山岳小説家・新田次郎の小説、「孤高の人」 のモデルになった登山家・加藤文太郎(浜坂町出身)に憧れた植村直己。彼の冒険家としての原点は、 学校行事で行った蘇武岳をはじめとする、但馬の山々だったのです。

 その植村直己氏の出身地である日高町に、「植村直己冒険館」 があります。日高町へ行くたびに、素通りできずに寄ってしまうのですが、広大な公園の中にある冒険館は、日本建築学会賞を受賞、 公共建築百選でもある、特徴的な建物です。

 内部には、イグルー(雪洞)をイメージする展示室や映像ホールがあり、「進む」、「登る」、「休む」、「食べる」、「着る」、 「親しむ」など、各テーマに分かれた展示内容は、植村直己を知らない人や登山に興味がない人でも、 それなりに楽しんで見学できるように工夫されています。山岳関係やアウトドア関係の書籍が閲覧できるコーナーもあり、 ツーリング途中に休憩がてらフラリと寄ってみるのもおすすめです。

 ツーリング途中といえば、「植村直己冒険館」のホームページには、「旅人コーナー」 があり、訪問した日本一周ライダーなども紹介されています。もしかして、知り合いが載っているかも? チェックしてみてください。 あるいはスタッフにアピールすれば載せてもらえるかもしれませんよ!

 ところで、「植村直己冒険賞」 というものがあるのをご存知でしょうか? 

 自然を相手に創造的な勇気ある行動をした人、または団体に贈られる賞で、1996年から毎年選出されています。今年の受賞者は、 登山家の野口健氏ですが、歴代の受賞者には「グレートジャーニー」の関野吉晴氏、 自転車ツーリストの安東浩正氏、中央アジア・ シルクロードをマラソンで走破した中山嘉太郎氏(ゴールのイスタンブールで遭遇しました!)などなど、 私もお世話になっている「地平線会議」 の関係者も多いのですが、残念ながらバイク関係での受賞者は未だおりません。 登山業界ではどちらかというとバイクは敬遠される傾向にありますが、私の友人で、女性一人で世界一周29万キロを走った 「鉄馬B女」こと杉野真紀子氏もノミネートされたこともあるそうで、 なんとかバイク関係の受賞者を輩出したいものですね。「植村直己冒険館」では、冒険情報を募集しているので、知り合いにスゴイ人 (賀曽利さん?)がいたら、ぜひ以下のアドレスにメールをしましょう!
boukenkan@city.toyooka.lg.jp <boukenkan@city.toyooka.lg.jp>

 あるいは、独自にツーリングマップルが主催して、バイク版の「カソリタカシ冒険賞」 でも新設したらどうでしょう? 

植村直己冒険館

2008年5月 5日 (月曜日)

栗駒高原のW-1

[ 02.東北, f.出会い, 著者:滝野沢優子]

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**W-1は1948年製だというから、なんと60年も経っているんですね(栗駒山の麓にて) **

 
 陽春の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。すっかり暖かくなり、あちこちの道路も冬期閉鎖が解除されて再開通となっています。
 私も先日、再開通されたばかりの栗駒高原へ行ってきました。ツーリングではなくバックカントリースキー目的なので車でしたが、 下山して駐車場で休憩しているときに、なかなか渋いライダーに出会いました。

 ドコドコドコっと独特な太い音を立ててやってきたのは、KAWASAKI のW-1。 往年の名車をこんなところで見るとは! ピカピカに磨かれていて大事に乗っているのがわかります。

「お金がないから新しいのは買えねえし。しばらく放っておいたのを直して乗ってんだ~」

と言う岩手訛りバリバリのライダーは、ここから1時間ほどの一関市に住む千葉さん。年齢不詳気味ですが50代前半くらいでしょうか。 栗駒山へはやはりバックカントリースキーでちょくちょく来るそうですが、腰を痛めているので今日はバイクで下見、ということでした。しばし、 バイクの話や山の話で盛り上がり、地元のいい温泉なども教えてもらいました。

 白髪交じりの野人風ヘアスタイルの千葉さん、いでたちは古いながらもジャケットはKUSHITANI、 ウエアはよく見るとノースフェイスやモンベルというアウトドアブランドなのに、着こなしのせいか朴訥な雰囲気のせいか、はたまた足元の長靴 (雪解けの時期には実用的)のせいか、決してファッショナブルには見えません(失礼!)。 今風の「チョイ悪オヤジ」とは対極にありますが、 バイクを大事にする姿勢やアウトドアな趣味を楽しんでいる様子は、とっても素敵に見えました。要するに、 バイクやウエアがいくら新しくてカッコよくても、それで何をするのかが大事なんじゃないでしょうか。 
 新しいバイクに跨って、スタイリッシュなウエアを粋に着こなし、「モテ」を意識して都会やその周辺をウロウロする「チョイ悪オヤジ」 もいいけれど、やっぱり人間は中身。「モノより思い出」って車のCMにもありましたよね。というわけで、ライダーのみなさん、 どんどん旅に出ようではありませんか!(ガソリン代あがりましたけど)

 


 

 

2008年4月28日 (月曜日)

美空ひばりと落合博満

[ 05.関西, 著者:滝野沢優子]

 もう何年も京都へ通っているのに、全然知りませんでした、「美空ひばり館」。
 知っていても入っていたかどうかはわかりませんけど、嵐山にあったんですね。知らない間にできて知らないうちに閉館し、さらに4月26日に再オープンしたそうです。以下、京都新聞ニュース からの抜粋です。

                    ◆  ◆  ◆

 京都・嵐山で06年11月に閉館した「美空ひばり館」が、展示内容を一新した「美空ひばり座」として生まれ変わり、26日オープンした。約千点のゆかりの品と、音や映像技術を駆使した演出を盛り込み、ひばりさんが生きた「昭和」が体感できる。

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景観に配慮した看板となってオープンした「美空ひばり座」 =26日午前、京都市右京区

 この日、映画などで共演した歌手の雪村いづみさんや、テレビドラマでひばりさん役を演じた女優の岸本加世子さんらが開館式典に参加。ひばりさんの長男で館長の加藤和也・ひばりプロダクション社長が「大勢の人に再開を願っていただき、思いが天に通じた。美空ひばりと過ごしていただいた皆様からお孫さんの代まで楽しく過ごせるようにつくった」と、涙で声を詰まらせながらあいさつした。 新設の「美空ひばりと昭和の時代」コーナーでは、ひばりさんの軌跡を、当時の出来事や暮らしを物語る映像・品物と一緒に展示。ひばりさんの映像や音楽を楽しめる五つのシアターも設け、全シングル559曲から好きな曲を選んで自分だけの「マイCD」が作れる設備も導入した。 94年に開館した旧ひばり館は地元観光会社が運営していたが、来館者の減少などで閉館。今回は同プロダクションが運営にあたり、初年度で85万人の入場をめざす。入館は午前9時半~午後5時(6~9月と12~2月は午後4時)で、料金は大人1400円、中高生500円。

 美空ひばり世代ではないので、いまひとつそそられるものはありませんが、「美空ひばりと昭和の時代」コーナーはちょっと興味ありますね。和歌山県・太地町にある「落合博満記念館」に比べると(比べること自体、失礼かも)、昭和を代表する歌手で故人であるという意味でも存在意義があるようにも思うし、一度は行ってみてもいいかな、という気がしますね。落合博満記念館のほうは…。特にファンでもないしなあ。入館料2000円というのも明らかに税金対策という感じがアリアリだし。ごく普通の邸宅だったし(一応、記念館の前までは行ったのですが、素通りしてしまいました)。どなたか、行ったことのある方、2000円の価値があるかどうか、お知らせ下さい。

2008年4月21日 (月曜日)

奥会津はこれから春!

[ 02.東北, a.風景, b.温泉, 著者:滝野沢優子]

 桜前線が津軽海峡を渡って、北海道では桜が例年より2週間も早く咲いたとか。関東以南では、もうとっくに葉桜になっているでしょうが、奥会津は、まだまだ、これからです。4月21日(月)の時点では2部咲き~つぼみでした。特に南会津、西会津では開花まであと1週間くらいとのこと。 GWの前半が見ごろだそうです。お花見を逃してしまった、という人も、奥会津まで行けばまだ大丈夫!

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**ソメイヨシノはやっぱりきれい、華やかですね**

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**茅葺の駅舎は会津鉄道・湯野上温泉駅です。駅舎の中には囲炉裏もあってお茶も飲めます。 桜に彩られるとまたまたキレイです。4月21日現在、2~3部咲きでした**

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**湯野上温泉駅から数キロ、茅葺民家が並ぶ大内宿があります(画像は2007年11月のもの) **

  また、奥会津には素朴な共同浴場もあちこちに残っていて、寸志で入れるところも少なくありません。どこも濃い塩化物泉が掛け流されていて、温泉好きじゃなくても感涙ものです。特に、この時期は大塩温泉名物の露天風呂が登場します。春は雪解け水が多いため、その圧力で湧き上がってくるとかどうとかで、雪解け水がなくなるとお湯も出なくなるという、季節限定のお風呂です。
 今年は4月18日に湧き出したばかり。その年の残雪量によりますが、GWくらいまでは大丈夫かもしれません。湯船は河原にあって、只見川を眺めながらぬる目の湯でまったりできます。ただし混浴で脱衣所はありません。バスタオル巻きもNGなので、女性にはかなりキビシイ。無料ですが、近くの民宿「たつみ荘」にひと声かけてくださいとのことです。ちかくには天然の炭酸水が湧く井戸もありますよ。

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**八町温泉共同浴場です。脱衣所は男女別ですが混浴。料金は寸志です**

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**雪融け水が豊富なこの時期にしか湧かない、大塩温泉の露天風呂。只見川を眺めながら入れます。 湯がジャボジャボ底から湧いています。岩の間から炭酸もポコポコ出ていますよ! **

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**(左)只見町にて。カタクリも咲いてました**
**(右)八町温泉の共同湯前。ムラサキケマンです**

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**タチツボスミレ。スミレはいろいろな種類が咲いています**

 というわけで、GWのツーリングの予定が決まっていない方、お花見と温泉を楽しめる奥会津はいかがでしょう。関西からはちょっと遠いけれど、関東圏からは日帰り~1泊コースです。

 ただし、まだ通行止めの道路もあったし(国道400号など)、細い峠道の脇には残雪も多かったので、走行にはご注意くださいね。

奥会津

2008年4月14日 (月曜日)