今日のコラムのイメージ

2008年7月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

2007年8月11日 (土曜日)

小幡の城下町

[ 03.関東・甲信越, a.風景, i.名水, 著者:瀬戸雅彦]

群馬県西部、上信越自動車道、富岡IC近く、県道46号沿いにある甘楽町小幡(関東P54K-5)は、織田氏、小幡氏が統治した2万石ぐらいの小さな城下町です。僕は先日、ここを目的として訪れたわけではなく、ほかの目的地に向かう途中だったのですが、この町のなんともいえない情緒ある雰囲気に思わず立ち寄ったのでした。そしてじっくり探索してみると、興味深いポイントがいくつもありました。織田信長の次男、信雄(のぶかつ)より7代(152年間)にわたって城下町として栄えたこの小幡には、いまなお歴史と風情を感じさせる風景がそのまま残されているのです。

武家屋敷の食い違い郭 クランク状に石垣で小道が作られているのは、外敵を防ぐためとも、下級武士が上級武士に顔を合わせたくないときに隠れるためとも言われている。

Kuichigai

武家屋敷 小幡藩の勘定奉行を勤めた高橋家など、当時の庭園もそのまま残されている。

Jyoukamaati

雄川堰と洗い場 

町の中心を流れる雄川堰は日本名水百選に選ばれているが、生活用水が指定されているのは日本でもここだけらしい。ただし飲用には適さないとのこと。付近の桜並木は4月中旬に満開となる。

Seki

こんな懐かしい井戸が残されていました。

Ido

その昔、人間が暮らした当時の生活様式を見るのは興味深いもの。そんな興味がようやく最近わかってきました。ツーリング先での楽しみが増えて結構なことですが、しかし僕も歳をとったのかな。現代の生活も、近未来には興味深い生活様式として関心を呼ぶのでしょうか。

2007年6月11日 (月曜日)

湖東の名水めぐり

[ 05.関西, c.食べる, i.名水, 著者:滝野沢優子]

   先々週のコラムで紹介した醒ヶ井宿の『居醒めの清水』のほかにも、伊吹山の伏流水なのでしょう、湖東にはいくつか名水が点在しています。琵琶湖ツーリングのオプションとしてプランに入れてみるのも変化があって楽しいと思いますよ。特にこれからの汗ばむ季節、ひとときの清涼を味わうのにももってこいです。

 まずは、泉神社の湧水(滋賀県長浜市 TM関西67Iー3)

 伊吹山の南麓、泉神社の境内に湧く水で「名水百選」にも指定されています。伊吹山の石灰層を通ってくるのでミネラル分が豊富でキリッと透き通った味。鬱蒼とした杉木立に囲まれた厳かな境内にあり、凛とした空気の中で味わうためか何やらご利益がありそうな感じ。水温は年間通して11℃。湧水所は本殿への階段の脇にあるが、取り水所は鳥居の前。車は止めにくいがバイクならOK。

IMG_7414 IMG_7420
**泉神社の湧水は「御神水」とも言われていて、ご利益ありそう。 ちゃんと本殿に参拝もしよう**
IMG_7422
**薬草の宝庫として有名な伊吹山**

Photo_2

 海老江の自噴水(滋賀県東浅井郡湖北町  TM関西67C-2)

 長浜市の北、高月町・海老江地区の公民館の前に湧いていますが、標識もないフツーの田舎の集落の中でとてもわかりにくい場所にあり、とくに「海老江の自噴水」という看板などもありません。隣の集落の人に聞いてもわからなかったくらいなので、確実に「海老江」地区までたどり着けることが重要です。湧水所は東屋の下にあってちゃんと整備され、生活用水として使われているようでした。道の駅「湖北みずどりステーション」の南3kmくらいの地点で東に向かえば「海老江」の看板を発見できるはず。

IMG_7529 IMG_7508
**(左)海老江地区の公民館前は駐車場もあってバイクも車も止めやすい。 信楽焼きの狸も待ってます**
**(右)「道の駅みずどりステーション」では揚げ立ての小鮎の天ぷらも売ってます**

Photo_3

 十王村の水(滋賀県彦根市 TM関西67D-7)

 「醒ヶ井」、「五個荘清水ヶ鼻の水」と並ぶ湖東三名水のひとつで名水百選でもある。JR南彦根の駅に近い西今地区に湧いています。ごくごく普通の住宅地の中で、見ただけではそれと気づきにくいのですが、交差点の角、六角形の地蔵堂がある池がそれ。昨年は改修中で工事用シートがかぶさっていたけれど、今はきれいになっているはず。地蔵堂の横に湧水口があります。こんな住宅地の中なので期待していなかったわりに、味は清涼感があってすっきり。近くを流れる犬上川の伏流水だとか。「十王村」は昔の地名。

IMG_8081 IMG_8080
**こんな住宅が立て込んでいる交差点にあります**

Photo_4

続きを読む "湖東の名水めぐり" »

2007年5月28日 (月曜日)

清流の宿場町「醒井(さめがい)宿」

[ 05.関西, a.風景, i.名水, 著者:滝野沢優子]

    琵琶湖の東部に湧く「湖東三名水」のひとつが「居醒の清水」。その湧水を源流とする地蔵川沿いに続くのが醒ヶ井(さめが い)宿です。中仙道61番目の宿場町として栄えたところで、今も江戸時代から続く古い街並みが残っています。

IMG_7409

IMG_7385 IMG_7366


 ちょうど1年前の今頃、ここを訪れました。あまり観光地化されていない素朴な雰囲気がいい感じです。平日なので観光客もあまりいないし、バイクを止めてブラブラと歩いていたら、地元のおばあちゃんと孫らしい小さな女の子が散歩しているのに出会いました。気軽に「こんにちわ」と挨拶をしてくれるのもうれしいですね。

 その女の子が「喉が渇いた」といって、川の水をそのまま飲んでいるのを見てびっくり。山の中でもあるまいし、こんな街中を流れる川の水が飲めるなんて。

 おばあさんに聞くと、地蔵川は町にある加茂神社の境内に湧く「居醒の清水」が源流で、川には下水を流していないので、そのまま飲めるそうなのです。実際、地元の人たちは川の水を生活用水として使っていて、バケツで汲んで運ぶ姿を何度か見かけました。

 たしかにゴミひとつ落ちていないし、水も透き通っていて「居醒の清水」から湧く水が絶え間なく流れているので、澱むこともなく、水温も1年中15度前後と一定しているそうです。

IMG_7349 IMG_7344
IMG_7356 IMG_7393
▲(左)加茂神社の石垣の間から湧く「居醒の清水」。日本武尊(ヤマトタケルノミコト) が傷をいやしたと言われる
▲(右)町には他にも湧水がある。そのうちのひとつ、「十王水」

 その清流の中に、ポツポツと白い花が咲いていました。「梅花藻(ばいかも)」です。「梅花藻」はキンポウゲ科の水生多年草で、初夏になると直径1~2cmほどの白い可憐な花を咲かせます。清流にしか咲かないというこの花を見るために、初夏から夏にかけて観光客が増えるそうです。

IMG_7377 IMG_7397
▲(左)うまく写せなかったけれど、これが梅花藻。白く小さな点が花です。5月半ばでまだ咲き始めたばかり。 これからの季節が盛りです
▲(右)醒井宿に残る洋風建築は「旧醒井郵便局」。明治時代に日本で活躍した建築家ヴォーリズの作品

 湖東には、ほかにも名水がたくさん湧いています。梅雨入り前のこの時期、おいしい水を求めて琵琶湖の東を旅してみませんか?

Photo_3

続きを読む "清流の宿場町「醒井(さめがい)宿」" »

2007年3月 5日 (月曜日)

千種川のアマゴ釣り解禁!

[ 05.関西, 99.海外, c.食べる, f.出会い, g.林道・ダート, i.名水, 著者:滝野沢優子]

 3月1日は兵庫県西部にある千種(ちくさ) 川(TM関西P52L-3)のアマゴ釣り解禁日でした。 それに合わせてアマゴを大量に放流するとのことで、ワタクシ、行ってまいりました。 そして見事に5匹ほど釣りあげてきましたよ! 

 もちろんワタクシ、釣りはまったくのシロウトでございますから、ちゃんとガイド付きです。明石在住の「いわな師匠」 が道具を用意し、釣り方の指導も釣りポイントも教えてくださるなど、何から何までサポートしてくれたからでございます。 なぜか丁寧口調なのは「いわな師匠」に対する敬意を評しているわけです。

 1時間ほどの成果は全部で10匹。「いわな師匠」が本気を出せばもっと釣れていたはずですが、 素人2人の世話に明け暮れていたのでこんなものでしょう。 

DSCF1596 DSCF1590
▲(左)放流された養殖アマゴですが、キレイですねえ
▲(右)ファッションもバッチリ決まっている「いわな師匠」。千種川は得意エリアだそうです

 「いわな師匠」は「キャッチ&イート」派。それもワタクシ的には大いに共感できるところであります。 遊びのために釣りをするのは抵抗ありますが、食べるために釣るのなら全然OK、釣った魚に対する礼儀かな、と思います。なので、 今回釣ったアマゴもちゃんと炭火で塩焼きにして食べましたよ。もちろん、魚を捌くのも炭 を熾すのも師匠がやってくれました。 何から何までありがとうございました。

DSCF1602 
▲釣ったキャンプ場へ戻って炭火焼きにしました。 時間をかけて遠火でじっくり焼くのがコツ

 ちなみに、「アマゴ」は「ヤマメ」の関西名かと思っていたのですが、「ヤマメ」の亜種だとか。 降海型がサクラマスだというのは同じみたいです。まあ、どっちでもいいか。おいしかったし。そうそう、千種川の水は「名水百選」 でもあるんですよ。だから魚もおいしいのかな?

 ところで、今回釣りを指導してくれた「いわな師匠」はもともとオフロードライダーです。 結婚して子供が2人いる現在は車が主流となったそうですが、またまたバイクを購入しよう、と密かに計画しているそうな。たしかに、 山奥深くに分け入る渓流釣りとオフロードバイクという組み合わせは、かなりベストマッチングかと思われます。
 ツーリングに「釣り」をプラスするとより充実した旅になるし、野宿派なら食費も浮いて一石二鳥ですよね。 すでにそれを実践されている人も多いと思いますが、釣りの醍醐味を知ったワタクシ、今年は釣竿を持ってツーリングしてみようかな、 と思ったりした次第です。

  そうそう、ワタクシ、日本ではほぼ初心者ですが、こう見えてもノルウエーで60cmのタラを釣った経験もあるんですよ! →フィヨルドなので誰でも簡単に入れ食いで釣れるんですけどね。

DSCF0052
▲これはタラではなく、「セイ」という白身の魚。ほかにサバも入れ食いでした(ノルウエーにて) →日本ではほとんど釣果なし。特に渓流はゼロ。今回のアマゴが渓流では初の成果でした

DSCF1608  DSCF1593 
▲今回は「南光自然観察村」 のコテージに宿泊しました。設備が整っているわりに良心的な料金で、 キャンプなら入場料一人300円+テント1張1000円。かなりオススメです。リビングのほか、和室1、洋室1あり、 6名宿泊できるキッチン付きの単棟コテージ(左) は16000円。 コテージは3人用6000円からあります

千種川

 

 

続きを読む "千種川のアマゴ釣り解禁!" »

2007年1月15日 (月曜日)

名水ブームに我思う

[ 05.関西, c.食べる, i.名水, 著者:滝野沢優子]

 先日、中部担当の内田さんが書いていた若狭の名水百選『鵜の瀬』(TM関西66C-1)。ここの水が10日ほどかかって奈良・ 東大寺の二月堂へたどり着く、なんてロマンチックですよねえ。

 ところで、『鵜の瀬』のすぐ近くに同じく名水百選の『瓜割の滝』(TM関西66E-1)もあります。天徳寺という寺の境内、 うっそうと茂る緑の中、岩の間から水が湧いていて、一帯は公園として整備されています。 フィトンチッドを浴びながら森林浴するのに格好の場所です。水は瓜が割れるほど冷たいとのことですが、そこまでは冷たくはありませんでした。 ただし『鵜の瀬』よりも観光化されていて、大きな駐車場や茶屋などもあり、訪れる人もたくさんいました。

 ところで、最近は名水ブームなんでしょうか? 名水が湧くところには、 たくさんの人がポリタンクをいくつも持ち込んで水を汲んでいるのを見かけます。

 『鵜の瀬』、『瓜割の滝』もそうでした。
 周辺が整備されたこともあるのでしょうが、以前は無料だったのが、最近は300円でステッカーを買い、 それをポリタンクに貼らないと水が汲めないようになっていました。ステッカーは一度購入すればいいそうなので、 何度も汲みに来られる人にはそう問題もないのでしょうが、通りすがりの旅人にとってはなんだか腑に落ちません。 バイクツーリングの途中ではせいぜい2リットルのペットボトルに入れるだけなので、私はそのまま汲ませてもらいますが、 払っていないとなんとなく後ろめたい気もします。
 しかも、湧水口が新しく設置され、大勢の人が一度に汲めるようになっていました。 たしかに狭い取り水口を何分も占領されたら混雑してしまうのでしょうが、ありがたみが薄れてしまう気もします。 

 他の場所では名水の自動販売機もありました。100円入れると22リットルの水が蛇口から出てくるのですが、 灯油でも買うような感じで情緒もへったくれもありません。
 衛生的な問題もあるのでしょうが、『美しい国、日本』とはちょっと違うかなあ、と思っている私です。

 DSCF6867 DSCF6866 
▲(左)『鵜の瀬』の取り水口。蛇口から水を汲むようになっている
▲(右)鵜の瀬。鳥居をくぐって降りていくと清冽な川が流れている

 DSCF6874  DSCF6872
▲(左)苔むした境内を登ったところにある『瓜割の滝』
▲(右)『瓜割の滝』の湧水場所。赤く見えるのは珍しい紅藻類だとか

DSCF6876 DSCF6868
▲瓜割の名水で作った涼しげな「くずまんじゅう」。1つ100円で茶店の中も食べられる
▲『瓜割の滝』の駐車場内にある取り水所。境内での水汲みは禁止されている

 DSCF5915 DSCF5918
▲(左)「越智が峰の名水」(兵庫県)は自販機で買う(TM関西53J-4)
▲(右)「千ヶ峰南山名水」(兵庫県)も同様。名水工場の横に道の駅のような建物があり、その中に水の自販機が並んでいました (TM関西53K-4)

続きを読む "名水ブームに我思う" »

2006年11月 6日 (月曜日)

熊野古道中辺路

[ 05.関西, c.食べる, d.道, e.峠, h.泊まる, i.名水, 著者:滝野沢優子]

 すっかり紅葉の秋ですね。小春日和の晴れの日も多くツーリングするのにいいシーズンでありますが、防寒をしっかりしないと凍えますよ~。

 さて、今回は秋のツーリングにオススメの熊野古道です。世界遺産に登録されたことで注目を集めていますが、その熊野古道のメインと言えるのが中辺路。その昔は大阪・和泉から田辺を経て山道に入り、本宮へ抜けて那智山へ詣でる、という熊野詣での人々で賑わったところです。

 ツーリングマップル関西のP4、5を見てください。R311が中辺路にあたりますが、国道を平行するようにハイキング道も整備されています。バイクでそこを行くのはNGですが、ときどき交差したり、アクセスすることは可能ですので、ぜひ古(いにしえ)の熊野詣での雰囲気を味わってください。特にオススメなのが箸折峠(P4I-3)と野中の清水周辺(P4J-3)。 

 箸折峠へは道の駅熊野古道中辺路にバイクを置いて徒歩20分くらいですが、実は峠の直下まで細い舗装路が続いています。なかへち美術館あたりから看板が出ていますが、ちょっと見つけにくいかも。峠には熊野古道のシンボル、「牛馬童子像」 があります。

Dscf5669 Dscf5673
▲箸折峠にある牛馬童子像。熊野古道のアイドル
▲「道の駅熊野古道中辺路」。ここで情報をゲットしていこう

 また、名水百選の「野中の清水」へのアクセスは簡単です。道は細いですがちゃんと看板も出ています。水を汲みに来る人が多いので休日は混んでいるかもしれません。いっぷくするなら、「野中の清水」の上にある「とがの木茶屋」がオススメ。茅葺の古いたたずまいが、いかにも熊野古道らしい雰囲気が漂う茶屋で、予約すれば茶粥定食(2100円)が食べられます。宿泊もできるようです。

Dscf5654_2   
▲古の熊野詣でを彷彿とさせる「とがの木茶屋」

 Dscf5657_1
▲(左)とがの木茶屋の古代だんご。1皿300円

Dscf5660
▲茶屋の横にある「一方杉」。一定の方向にしか枝を出さない不思議な木

 ちなみに、この中辺路沿いには「滝尻王子」、「小広王子」など「王子」がいっぱいあります。これは熊野大社の九十九の分社のこと。小さな神社で、歩いて熊野詣でをする人々の休憩処ともなっていたようです。「ハンカチ王子」や「監禁王子」の「王子」とは違いますよ!

 熊野古道の雰囲気を満喫したなら、川湯温泉へGO! 今なら河原に大きな露天風呂の「仙人風呂」が造られているはず。無料で24時間入浴できるゾ! キャンプ場もあるし、紅葉真っ盛りの熊野路ツーリング、いかがでしょうか?

Dscf5682 Dscf5685
▲(左)川湯温泉は河原に湯が湧く珍しい温泉。河原を掘れば即席風呂ができる。
▲(右)これは夏の露天風呂。11~2月にはでっかい露天風呂が造られる。水着持参のほうがベターです

 Photo_331

2006年10月 2日 (月曜日)

雨滝のとうふ屋さん

[ 05.関西, c.食べる, i.名水, 著者:滝野沢優子]

  お彼岸も過ぎ、夏から秋へと日々変わっていくのが実感できる今日このごろ。涼しくていいのですが、もう夏も終わりかあ、と思うとちょっとさみしいですね。暑かったけれど楽しかったなあ、と取材でツーリングしていた夏の日々がすでに懐かしいワタクシです。

  さて、この夏の取材時に食べたものの中で、一押しなのが「雨滝の豆腐」。

  「雨滝」とは、は鳥取県、扇ノ山の北麓にある(72J-7)豪壮な滝で、日本の滝百選でもあります。そのわりに残念ながら全国的には知られていません。たしかに周辺は何もない山の中で道もちょっとわかりづらいし、とりたてて景色がいいわけでもないので観光的には地味ではありますが、雨滝は水のおいしさでも知られているので、名水好きにはぜひ、オススメしたい穴場スポットです。

 滝へは道路脇の駐車場にバイクを止め、遊歩道を降りて行きます。下りきったところにちょっとした広場と東屋があり、向こう側に滝が見えますが、これは布引きの滝。なかなか見事ですが、雨滝を見てしまうとかなり霞んで見えてしまいます。雨滝は右手奥にあり、渓谷から流れる水がゴゴゴゴーっと落ちている様は、なかなかスゴイです。豪壮なだけでなく、何か惹きつけるものがあるんです。脇に立つ不動明王のせいかもしれません。

 マイナスイオンやらフィトンチッドがたっぷりだし、しばらくここで過ごすとパワーアップできるのです。暑い夏には特にオススメですが、これからの紅葉シーズンもきっときれいです。

DSCF6530

▲これが雨滝。右に不動明王も立っている。 この奥にはまだまだたくさんの滝があって一部は遊歩道で結ばれているとか。雨滝の手前には布引の滝もあり、 男性的で豪快な雨滝と対照的に女性的な優しい景観を見せている

 さてさて、本題の「雨滝の豆腐」ですが、滝の手前にあるログハウスの食事処、『とうふ料理あめだき』。で食べられます。雨滝から流れてくる名水と天然のにがりを使って作っている『とうふ工房あめだき』がすぐ横にあり、そこの直営店なので中で工場直送の豆腐製品も買えますが、できたて豆腐をここで食べて行くのがオススメ。ほんのり温かくてプルプルの豆腐が舌の上でとろける感じがたまりません~。緑とうふが一番の名物のようでしたが、今回は夏限定の「豆乳うどんセット」だけでお腹がいっぱいになったので、残念ながらそっちはまだ試していません。

 ここにはそれぞれの季節限定メニューほか、豆腐たこ焼き、湯葉しゅうまい、湯豆腐ほかいろいろあります。食事以外でも豆腐アイスクリーム、豆腐プリン、おからバナナケーキなど、ヘルシーなデザートもあります。雨滝観光には絶対はずせないポイントですよ。

DSCF6522  DSCF6526

▲(左)冷やし「豆乳うどんセット」980円。温かい「できたて豆腐」もついてボリュームもたっぷり。 竹を使った容器もいい感じです

▲(右)お店の前のは雨滝の湧き水もある。滝から引いてきているらしい

DSCF6520 DSCF6529

▲ログハウス風の店は内装も洒落ていてゆったりくつろげる雰囲気。 隣の工房でできたばかりの豆腐も売っている

Photo_129

2006年9月 9日 (土曜日)

変わらない奥多摩

[ 03.関東・甲信越, g.林道・ダート, i.名水, 著者:瀬戸雅彦]

 私が一番最初に走ったダートは奥多摩です。もう今から27年も前、愛車ヤマハDT125(空冷2スト)で行きました。当時はすべての林道がまだ通行可能で、荒れた路面を存分に走った記憶があります。もっとも初ダートだったので、何度も転倒した痛い記憶もあります。

1_8

その奥多摩ですが、あれから月日が流れ、関東エリアの林道舗装化が進む中、ほとんど状況を変えずに今に至っています。林道は通行止めとなり、現在2本の林道のみが走れる状態ですが、その2本、日原林道、孫忽谷林道の状況はまったくといっていいほど変わっていません。もっとも、日原林道は大規模な土砂崩れがあり復旧が待たれていましたが、いつのまにかそこが終点となってしまった経緯はありますが。

 奥多摩は名水が湧くエリアとしても貴重です。中でも「祥安寺の湧水」(関東38D-4)は、清冽な水が湧いていて、わさび田があるほどの水量です。10秒と手をつけていられないほどの冷水が、山間に流れています。そのすぐ隣りは人家なのですが、独占するなどということはなく訪れる人を喜んで迎え入れています。

2_1

先の日原林道沿いにもいい水場があります。おもわずバイクを停めてひとやすみ、冷水で顔を洗って喉をうるおして。街も林道も自然も、時間の流れとまったく関係なく変わらずに存在しつづけている奥多摩。東京都にある貴重なオアシスです。

(瀬戸雅彦)

2006年9月 5日 (火曜日)

水巡り 大山

[ 06.中国・四国, i.名水, 著者:博田 巌]

9月に入りようやく涼しく感じることも多くなってきましたね。

さて、今回は中国地方、大山周辺を紹介します。中国地方を代表するツーリングスポットであり、これから秋の紅葉期にかけて訪れる方も多いでしょう。

まずは、蒜山高原にある“塩釜の冷泉”。天然記念物でもあり、名水百選にも選ばれています。林の中の池から毎秒300Lの水が湧き出す神秘的な泉ですが、残念ながら現在は取水禁止です。

Photo_89 塩釜の冷泉 8M-5

続いては、県道24号大山道路を本宮展望PAから北へ入ったところにある“本宮の泉”。日量30,000トンという湧水量を誇る名水です。汲んだばかりの水でコーヒーを淹れ、ほっとのんびりできる環境がまたうれしいスポットです。

Photo_90 本宮の泉 8F-2

本宮の泉から大山広域農道を北上したところにあるのが、名水百選のひとつ“天の真名井”(あめのまない)。神話の中で神聖な水につけられる最高位の敬称の名をもち、弥生時代から現在まで大切な水源として大事にされています。水源は集落の中にあるので、駐車場から徒歩で。水汲み場は駐車場にあります。

Photo_91天の真名井 8F-1

このあたりは、弥生時代の遺跡が数多く残る場所です。そんな遺跡の中、国内最大級の集落跡「妻木晩田遺跡」に寄ってみました。訪ねたのが、陽がかなり傾いた夕方、丘の上の高床倉庫越しに見る弓ヶ浜の景色は、タイムスリップしたかのような不思議な光景でした。展望地としてもおすすめのスポット。ぜひ訪ねてみてください。

Photo_92 妻木晩田遺跡 8F-1

2006年8月29日 (火曜日)

水巡り 愛媛南予

[ 06.中国・四国, i.名水, 著者:博田 巌]

こんにちは、博田です。

暑かった8月ももうすぐ終わり。まだまだ日中は暑いですが、朝夕はいくぶん涼しくなり、過ごしやすくなってきましたね。涼しさを求めた水場巡り、今日は愛媛県南予の紹介です。

まずは、鬼北町にある安森洞。ライダーに人気の宿「ON&OFF」の近く、R320少し北へ入った標高450mにある小さな鍾乳洞から沸き出す冷たい水は、「おいしい水」として多くの人が汲みに訪れる名水。安森洞は入口から70mほどが公開されていて、“流しそうめん”(8月末まで)と共に楽しむのにもいいスポット。

P8231853

89I-3

西予市宇和にある名水百選に選ばれた観音水は四季を通して豊富な水量が洞窟から湧き出し、多くの人が水汲みに訪れています。ここも夏場(910日まで)は“流しそうめん”でにぎわっています。名水には“流しそうめん”が良くにあう!?

P8231897

89D-3

県道44号沿にあったのが、水地蔵と呼ばれる昔からの街道沿いにある湧水。かつて旅人ののどを潤したおいしい水。今でも地元の人が大切にしています。

P8231893

89E-1

水場巡りの最中に立ち寄った卯之町にある宇和米博物館。米作りの歴史が学べる建物は、日本一長い廊下がある古い校舎。雑巾がけに挑戦できることでも知られ、訪れた日も兄弟が挑戦中で、なんとも微笑ましく、どこか懐かしい風景でした。今度はあなたも挑戦してみる?

P8231914

89B-2

それではまた来週。

(博田巌)

2006年8月22日 (火曜日)

国道194号沿の湧水

[ 06.中国・四国, i.名水, 著者:博田 巌]

こんにちは、博田です。

台風10号、ようやく通り過ぎましたね。九州、四国西部、そして台風から遠く離れた北海道でも大雨になりましたが、皆さんの所は大丈夫だったでしょうか。

時として災害をもたらす水ですが、旅先にて湧水で渇いたのどを潤す、なんていうのは最高のぜいたくではないでしょうか。今年のテーマの一つでもある名水、湧水。まずは、瀬戸内と太平洋を結ぶR194沿いの湧水、水場を紹介します。

国道の起点である愛媛県の西条市は、名水百選の一つ「うちぬき」と呼ばれる加茂川の伏流水にパイプを打ち込んだ湧水が各所にあり「水の都」として知られています。

P1011048

69I-7 加茂川左岸うちぬき公園

R194を高知方面に走り、寒風山トンネル手前、川来須の路側帯に地元の人がよく利用する水汲み場があります。少し分かりにくいかもしれませんが、通ったときには探してみてください。かなりおいしいですよ。

P1011710

76K-3 川来須の水場

また、旧R194、旧寒風山トンネル内の湧水は、旧トンネル高知県側、トイレ脇に出ていて、登山者がよく利用しています。

P1011055

76L-3 旧寒風山トンネルの湧水

新大森トンネルを過ぎ、グリーンパークほどのの入り口手前に「えんこうの水場」と休憩所があります。残念ながら、今は水が出ていないのですが、かわいいえんこうが迎えてくれます。えんこうとは!?写真でおわかりですね。

P1011714

77C-6 えんこうの水場

R33に近づくとキャンプにもってこいの川原の広がる仁淀川に出ます。四万十川ほど長くはないですが、なかなかいい川で、この時期はキャンプ、川遊びに最適です。84D-4加田キャンプ場は広い川原でのんびり過ごすのにオススメのキャンプ場の一つ。いいですよー。

それではまた来週。

(博田巌)

2006年8月21日 (月曜日)

ごろごろ水

[ 05.関西, b.温泉, i.名水, 著者:滝野沢優子]

 前回、洞川(どろかわ)温泉のことを書きましたが、ここは名水の宝庫でもあります。雨量の多い大峰山脈を通ってきた清冽な水がここにたくさん湧き出しているというわけです。

 そのうち洞川温泉に湧く「ごろごろ水」「泉の森」「神泉洞」の3つは総称して洞川湧水群と呼ばれ、名水百選にも指定されています。

 その3つのうち、一番有名なのが「ごろごろ水」。ユニークなネーミングですが、洞窟を通ってくる水が「ゴロゴロ」と音を立てているのでそう呼ばれるようになったとか。湧水地は温泉街を抜けて大峰山に少し行った右手にあります。数年前に行ったときにはこの湧水場所から直接水を汲めたのに、今回は道路が拡張され、左手にある大きな駐車場の一画が汲水所になっていました。しかも駐車場代がかかります。車は300円、バイクは100円。「ごろごろ茶屋」というのもできていて、そこが管理しているため、人件費もかかるので仕方ないのでしょう。

 整備されてよかった、と思うかもしれませんが、天川ユースホステルで聞いた話では、整備されたきっかけは傷害事件が起こったからなんだそうです。湧水場所での水汲の順番争いかと思われますが、確かにポリタンクをたくさん持ってきて何分も独占する人もときどきいるので、休日などは混み合ってイライラしてケンカになったのでしょうか。以前は道も狭く、駐車場の問題も大きかったと思われます。でも、あまりに味気ない汲水所にたくさんの人がつめかける様子を見て、私は立ち寄る気を失くしてしまいました。

 また、十津川温泉の某所にも、以前は野湯があって誰でも自由に入れたそうですが、そこも同様に傷害事件が起こったせいで閉鎖されてしまい、今では跡形もなくなっているとの話でした。

 名水にしろ野湯にしろ無料スポットは、地元の好意で旅行者にも解放してくれているのだから、マナーを守り、譲り合いの精神を持って利用したいものです。

 ちなみに、「ごろごろ水」以外の洞川温泉の名水、「泉の森」は温泉街とは川をはさんで反対方向にあります。こちらは静かでしたが湧水量がイマイチ。「神洞水」は同名の水を売る工場になっていて、一般客は入れません。

Dscf5823

Dscf5839

▲(上)「ごろごろ水」の湧水地。かつてはここから直接水を汲めたのに(下)駐車場内にある味気のない汲水所

 

ごろごろ水

(滝野沢優子)

2006年8月19日 (土曜日)

名水で残暑を乗り切る

[ 03.関東・甲信越, i.名水, 著者:瀬戸雅彦]

今年の夏ももう後半戦。台風が次々に襲来するスリリングなシーズンとなりました。暑さに負けずに、瀬戸は関東一帯を走り回っています。

蒸し暑い残暑が続くので今回も水の話題など。「南アルプス天然水」の名称は知られていますが、名水百選にも数えられる山梨県の「尾白川渓谷」(関東36C-5)の水がまさにそれ。甲斐駒ケ岳を水源とする渓谷へは、竹宇駒ケ岳神社手前の駐車場にバイクを止め、そこからは遊歩道を歩いていきます。吊り橋からの渓谷の眺めはなかなかのもの。近くには「サントリー白州蒸溜所」(関東36D-4)があり名水でウイスキーを醸造しています。

八ヶ岳の麓には名水が多い。三つの村に均等に農業用水が届くように武田信玄が三角石を湧き出口に置いた「三分一湧水」(関東36F-2)は名水百選として有名。普通、名水を汲みに来ている人がいるものですが、この日は写真を撮っている人がいました。しばらく来ない間にすぐ隣りにはお蕎麦屋さんができていました。

中央自動車道近くには「大滝神社湧水」(関東36E-3)があり、これも名水百選。一帯は大滝湧水公園となっていて釣りができる養魚場「マス池」なんかもあります。太い筒を通って水が流れ落ちる様はなかなかでした。

R141の清里湖の近くには「弘法水」(関東36H-2)があります。こちらは名水百選ではありませんが、ひっそりと道の脇に湧いていて、こういう湧き水はなかなか好みです。侍が歩いていた頃から旅人の喉を潤してきたのでしょう。

同じ山梨県といってもかなり東に行き、富士山の麓。中央自動車道の都留ICと河口湖ICの間ぐらい、中央自動車道沿いに「浅間神社」という小さな神社があって、そこにもきれいな水が湧いています。子供たちが元気にボール投げをしている境内を抜けて階段を上がれば、水場がありました。

道の駅にも結構、湧き水があったりします。「道の駅なるさわ」(関東24D-7)、「道の駅どうし」(関東24M-6)にはそれぞれ石のオブジェとともに湧き水が飲めるようになっています。夏休みで人は多かったのですが、飲むというより皆さん見ていましたね。

日本は水に恵まれた国。バイクを走らせ名水を巡るとそれが実感できます。とはいえ、台風による水害だけは起こらないことを祈ります。

(瀬戸雅彦)

吊り橋から見渡す「尾白川渓谷」
尾白川渓谷

「三分一湧水」。武田信玄の功績のひとつ

三分一湧水

「大滝神社湧水」。一帯は湧水公園となっている
大滝神社湧水

「弘法水」は道脇にある風情ある湧き水
弘法水

「浅間神社」の名水は龍の口から出ていた

「道の駅なるさわ」の湧き水
道の駅なるさわ

「道の駅どうし」の湧き水
道の駅どうし

2006年8月12日 (土曜日)

丹沢の湧き水

[ 03.関東・甲信越, i.名水, 著者:瀬戸雅彦]

関東甲信越担当の瀬戸です。暑い夏日が続いたと思ったら台風がやってきて、日本の夏全開といった感じですね。

日本の夏をツーリングしていて有り難いのが湧き水。ひと休みして喉を潤すなり、顔を洗うなり、旅先のちょっとしたオアシスです。関東甲信越の湧き水を調べてまわっていますが、都心に近い神奈川県は秦野周辺に湧き水が多くあり、秦野盆地の湧水群といわれています。

丹沢の有名な「護摩屋敷の水」(関東18H-1)にも当然立ち寄りました。名水100選にも数えられるこの湧き水は、水が四方から勢いよく飛び出していて丹沢の自然の恵みを実感。クルマで汲みにきている人が2名。「うまいから飲んでごらんよ、ほれ」と、おじさんにペットボトルで汲んだ名水を渡され、折角なのでおいしくいただきました。

「浄徳寺菖蒲園」近くにある「浄福水」(関東18F-3)は、花菖蒲が群生している中にこんこんと湧いている水。この水辺にはホタル、カワニナ、水生昆虫が生息していることでも知られ、水質のよさがわかります。しかし少しわかりにくい場所にあり、初めて訪れた人はなかなかこの場所を見つけにくいかもしれません。

秦野の市街にも名水は湧いています。「弘法の清水」(関東18H-4)がそれ。小田急線・秦野駅の近くにさりげなくあります。ここも細い道の脇のわかりにくい場所にある湧き水なので、人に聞いていくのがいいでしょう。買い物客で賑わうイトーヨーカドーのすぐ近くに名水が湧いているというのも何か不思議な感じ。

秦野湧水群は水無川の上流で一度浸透し、秦野盆地の地下に巨大な水瓶を作ったあと、地上に湧き出る仕組み。丹沢近くをツーリングで通る際にはぜひ名水をお楽しみください。


丹沢ヤビツ峠近くの「護摩屋敷の水」
Img_0143

護摩屋敷の水


秦野駅近くの「弘法の清水」
Img_0117_1

弘法の清水


「浄徳寺菖蒲園」近くの「浄福水」
Img_0127_1

浄福水

(瀬戸雅彦)